傘を持つ女

明日天気になあれ

その日その時をただ神が知る

2005年11月06日 | 傘のまわりで
 死はひそかに しのびよって
 愛する者 奪い去れば、
 ああ主よ、この悲しみ
 いつの日また いやされるか。

 暗い夜空 ふり仰いで
 なお輝く 星を見たい。
 ああ主よ、祈る者の
 この涙を ごらんください   
      (讃美歌110番)

午前中は義母と逝去者記念礼拝にでる。
一年前よりは、義母の悲しみが少しは癒されているのだろうか。
讃美歌を歌いながら涙ぐんでいる様子に胸がいっぱいになる。
ふと前の座席の女性がふたり目に入る、とやはり涙を流しておられる。
ああ主よ、祈る者のこの涙をごらんください。
少なくとも義母に、この歌を歌いながら涙を流さずにおられる日が来るとは、今はまだ思えません。

午後は子ども達を連れて人形劇を見に行く。
タイの昔話を元に作られたストーリーが、とても奇抜な雰囲気で面白かった。
池袋で毎年恒例のレゴのアドベントカレンダーを買おうとしたら売り切れていた。
じゃあ、予約をと思ったら、息子たちが口々に

「今年はレゴのアドベントカレンダーはもういらないよ。」と。

何の疑問も無く、息子も私も大好きだから、毎年大喜びだから、と思っていたのに、実はもう卒業だった…寂しくて寂しくて諦めきれない。(笑)
諦めきれずにプレイモビールのアドベントカレンダーにしようか?と手にとって見てみたが、イエス降誕の馬小屋っぽい背景&家畜たちの人形なのに、聖家族は居なくて何故かサンタ。クリスチャンの私には、この中途半端なデザインが納得できない。聖家族を登場させないなら、なんで馬小屋なんだ???結局買わなかった。

今ニュースを見ていたら、本田美奈子さん死去のニュース
もう10年以上前旅行で一人上京した時、思い立って「ミス・サイゴン」を見に行ったことがあった。多分彼女が主役に抜擢された時の舞台だったんじゃないか?
たまたまやっていた「ミス・サイゴン」を時間があって見るつもりになったのだったが、お金もなかったので立ち見で帝劇の階段に座ってみたような覚えが。
この人って本当に自分の好きなことをやっているんだな、幸せそうで羨ましい、と彼女を見て思っていた。短くても情熱的な人生を精一杯生きられたのではないか、とあの時の舞台を思い出してそう思った。

 沈黙はやがて 歌に変えられ、
 深い闇の中 夜明け近づく
 過ぎ去った時が 未来を拓く。
 その日、その時を ただ神が知る。
        (讃美歌575番)


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2 コメント

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おかあさまは (おとめ)
2005-11-10 09:50:06
これからも、その賛美歌に涙をなされるような気がします。



それでも(私が偉そうに語ることでもないですけれど)、その涙の質は、おそらく年々変化していかれるのではないでしょうか。

深い悲しみから、記念碑としての涙に。
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ありがとう (きょん)
2005-11-10 22:56:19
めっちゃコメントしづらい話題に(笑)ありがとうございます。

実母とは全く正反対のキャラである姑には悩まされてばかりでしたが、彼女が人生最大の悲しみを抱いたことで皮肉にも私との距離が近くなりました。そういえば彼女もこの悲しみを天国まで持っていくようなことを言っていました。



まさに歌詞の通りなのかなぁ。



沈黙はやがて 歌に変えられ、

 深い闇の中 夜明け近づく

 過ぎ去った時が 未来を拓く。

 その日、その時を ただ神が知る。

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