予期せぬ乗客から声を掛けられ…

某大手ショッピングセンター町外れ編は、ショッピングセンターからの始発が９時３５分である。少なくとも私がやっている時は誰も乗ったことがないのだが…　一度だけ、一人のおじさんが乗ってきたことがあった。しかも、乗ってくるなり運転席の横までやってきて「運転士さん…」と声を掛けられたものだから、私はてっきり苦情の類だと思って身構えてしまい「はい…」と低い声で返事をしてしまった。すると、おじさんは「この前、このバスに財布を忘れたんだけど…　今、（サービスカウンターで）受け取ったから、その時の運転士さんによろしく言っといて！」と言ったのである（車内に忘れ物があった場合は、店内のサービスカウンターへ預けることになっている）。私はホッとして、自然に声のトーンも上がり「あぁ～っ！　そうですか。伝えておきます！」と答えた。私の激変振りの真相…　おじさんは気付いていただろうか…