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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

せっかち婆さん

2016年06月16日 21時56分57秒 | バス運転士
あるバス停で乗降客扱いを終え、扉開閉レバーを操作、扉が閉まり始めた時… 「ピンポ〜ン!」と降車ブザーが鳴ってランプが点灯した。が、扉が閉まると同時に降車ランプは消え… 私は「ん? ここで降りるのか? それとも荷物か何かが当たっただけなのか?」と思って、車内ミラーで乗客の動静をチェック… しかし、特に動きが見られなかったので、私はバスを発車させた。

すると、すぐに1人のお婆さんが席を立ち、運転席の横までやって来て「ねぇ〜 次、止まるよねぇ? さっき(松井運転士が)“次、止まります”って言わんかったもんで… もう一回、押しといた方がいい?」と言ったので、私は「押すのが早過ぎるだろう」と思いながら「私が覚えていれば問題ないのですが、何かの拍子に忘れてしまうといけないので…」と答えた。

その直後、お婆さんが「ほいじゃ」と言いながら降車ボタンを押したので、私は「扉を開閉させると、ランプが消えてしまうんですよぉ〜」と先程の出来事を簡単に説明… それに対して、お婆さんが「そぉ… 次のバス停が近かったもんで…」と、降車ボタンを早く押してしまった理由を説明… 私は「なるほどぉ〜 過去に通過された経験があるのかな?」と思った。

それにしても、ボタン押すの早過ぎ… このような“せっかちさん”は、お年寄りに多いような気がする。例えば… まぁ、個人的な感覚の違いなのかもしれないけれど… 210円を払うために一万円札を出した(失敗した)人を、フリーパスを見せながら抜いて行くのはいいとして… 運賃箱に千円札を挿入して、チャラチャラと出てきた釣銭を受け取っているだけの(失敗していない)人を抜いて行くのはどうなのかと思ってしまう。

さて、そんな“せっかちさん”たち… これまでは“ICカードに入金中”の人を、フリーパス提示で抜いて行くことができたのだが… そのフリーパスも、9月から徐々にICカード化されるということで、大人しく後ろで待つしか… いや、「ほら! フリーパス! 見せりゃいいでしょ! ちゃんと期限も書いて(印刷して)あるんだで!」って言いながら抜いて行きそうだなぁ〜 ハハハ…