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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

あゝ無線

2011年12月18日 22時46分24秒 | バス運転士
私は某住宅地で待機していた。そして発車時刻まで10分を切った頃… その某住宅地到着を最後に営業所へ帰るバスが来て、行き先表示を回送にしながら走り去るのを見送った。そこで「やっぱりトイレに行っておこう」と思ってバスを降り… と、そこへ一人のお婆さんがやってきた。

そして「バスに忘れ物をしちゃって営業所へ電話をしたら、そのバスがここへ55分に到着するから待っててって言われたんだけど…」と言ったので、私は「えっ!? そのバスならば、たった今… 行っちゃったと思うんですけど…」と答えた。

するとお婆さんは「バス停に立っとったんだけどねぇ… それに… まだ52分でしょ?」と言ったので、私は時計を見ながら「そうなんですけど、順調に走って来ると、予定よりも少し早く到着するんですよぉ…」と答えた。

お婆さんが「ちょっと納得できない」というような表情を浮かべながら「もう少し待ってみるわぁ…」と言ってバス停に戻ろうとしたので、私は「すいません、営業所と運転士との連絡が上手くいかなかったのかもしれません」と呼び止めた。

続けて「運転士から営業所へ忘れ物の連絡があって、お客様が営業所へ問い合わせをされて… その後の営業所から運転士への連絡が取れなかった可能性がありますねぇ… もしも運転士に連絡が取れていれば、お客様に声も掛けずに行かないと思いますので…」と言った。

お婆さんは「もう一度、営業所へ電話してみるわぁ…」と言いながら立ち去った。気が付けば発車時刻5分前を切っていたので、私はトイレ行きを諦めて運転席に戻っ… その時、お婆さんが「もう時間ない?」と言いながら戻ってきたので、私は「申し訳ありません、もう時間がないんですよぉ…」と答えた。すると、お婆さんは本当に立ち去った…

あぁ… こういう場合、完全弊社のように無線機を利用していれば、簡単に忘れ物を渡せただろうに… ♪肩書きを外したら、吹き出しちゃうほど~ 迫力ない目をしてる、お上に弱いの~~~ ゴマスリは直らない、命にかえても~ 無線使えず、お客無駄足、物は車庫へ行く~~~。。。