先日、バスレーンくねくね路線(運賃は後払い)を、毎度のことながら少し遅れて走っていた。あるバス停で一人のオバサンが降りる時に「細かい(残額の少ない)カードがたくさんあるんだけど… 一枚ずつ入れればいい? 忘れっぽいもんでしょうがないよねぇ!」と言いながら、7~8枚のカードを見せた。一瞬、私は「おいおい!」と思ったけれど、断る理由もないので、ただ「どうぞ」と言ってカード挿入口を指差した。
まずは一枚目… エラー音と共にカードが戻ってきた。それは“電車専用”カードだったのだ。私は「もう… 好きにして!」という気持ちになった。オバサンは車内後方を振り返り「皆さん、お待たせしてすいませんね!」と言った。
改めて一枚目… カード残額が40円だったようで、まだ160円不足である。私は「あと何枚使うのだろうか? まさか… その7~8枚のカードをすべて使っても足りないなんてことはないだろうなぁ…」と不安になった。
続けて二枚目… カードの残額が1500円くらいあったようで、「ピンポ~ン!」とあっさり精算完了してしまったのである。私は驚くと同時にちょっとガッカリしたのだが、やっぱりオバサンも気が引けたのかなぁ…