昨日は昼から夜まで、某市のお祭り参加者&見物者を乗せて走るシャトルバスをやった。お祭り会場と市内5ヶ所ほどの学校(臨時駐車場)を往復する仕事である。私にとって某市は“未知の世界”だったので、いつものようにネットの地図&航空写真で“下見”をした。しかし、グーグルでは人口密度の低い地域の拡大画像がなく… 私が担当になった肝心の某中学校方面は詳細が分からず… そこで、ヤフーに浮気したところ、拡大画像もバッチリだったので助かった。地図を見るだけでは「中学校へ入る道路がすごく狭そう。バスが通れないんじゃないか?」と思ってしまうところ、航空写真を見れば「写っている普通乗用車と比べてみると、バスでも通れそうだ!」と分かるのである。他にも「この交差点には円筒形の建造物があるのか」とか「ここには大きなビニールハウスがあるのか」とか… まるで現地へ行って下見をして来たような感覚になる。ホント、便利な世の中になったものだ。
さて、まずは回送で某中学校へ… そこは私を先頭に4台が担当になっていた。そして到着直前、私の頭に不安が過ぎった。バスの乗降場所が中学校の校庭ではなく“ロータリー”となっていたからである。一般的な学校のロータリーは、バスが何台も止まれるように作られていない。しかも、学校へ入る道路が狭いので、4台揃って入って行ってから「アチャ~!」では困るのだ。せっかく“下見”をしていたのに、乗降場所は校庭だろうと思い込んでいた私のミスである。結局、学校へ入る前の広い道路でバスを降りて、本当の下見に走ることになってしまった。正門の中を見てみると、ロータリーの横が意外と広く、バス4台を楽に止めることが出来た。しかし… 狭い道路、そこに立つカーブミラーと電柱、限られた幅しかない正門、ロータリーの植え込み… 「まさかバスが出られないんじゃ…」と、新たな不安に襲われた。バスのような大型車両は“入れたけど出られない”という知恵の輪のような事態が起こり得るのである。とりあえず一度チャレンジしてみたものの、やはり無理だった… そこで、まずは乗降場所からバックで校庭へ続く通路へ入り、そこから正門を出て行くことになったのだが、それでもギリギリだった。あと30cm、正門の幅が狭かったら… やっちゃったかも???
道中は、交差点を曲がるのが一度だけ… そう言ってもいいくらい簡単だった。乗客の気分は高揚しているので、車内はとても賑やかだった。これが一般路線だったら「静かにしてください!」となるところだが、お祭りなんだから気にしない。というか、みんなが賑やかなんだから、誰も「迷惑だ」なんて思っていない… はずである。私は中学校を午後3時、4時、5時、6時、7時に発車して戻り、その後は会場を7時45分、8時45分に発車して戻るというサイクルだった。それぞれの発着場所では、01~15分の休憩時間があった。その途中、午後5時に中学校を発車する前のことだった。私は夕食として渡されたおにぎり(全3個)を「今の内に1個でも食べておこう」と思って大急ぎで口の中に詰め込んだ。そこへ、白い野球帽を被ったおじさんが乗ってきて一番前に座り、なんとも気軽に話しかけてきたのである。私の口の中はおにぎりで一杯… 私はおじさんの話半分で「早くおにぎりを飲み込まなくては…」と思っていた。その後、おじさんと話していて気付いたのだが、やたらお祭りのことについて… というか、バスの運行について詳しかったのである。もしかして関係者!? というか、弊社(他営業所)の上司??? その後のバス発着場での動きを見る限り、やはり弊社の… まさか、最初は私が“どっかのおじさん”だと思っていたなんて気付いてないだろうなぁ… ハハハ…