私がやっている某大手ショッピングセンターのシャトルバスは、町中編と町外れ編の二つがあります。今日は町中編でしたが、これは常に自分との戦いなのです。まず、ショッピングセンターと最寄り駅を往復するだけの単調な仕事であることです。昼間は約20分で一往復して約10分の休憩となりますが、夕方は交通量が増えて遅れることも多々あり、そうなると走りっぱなしです。個人的には、少しくらいそのような状態になった方が、時間の経過が早く感じられて嬉しいのですが…。。。
次にマイカー、タクシー、自転車、歩行者、一部の乗客… とにかく非常識な奴らが多いので、いつもの路線のような心構えで行ってしまうと、自分の精神がおかしくなってしまうのです。私が左折レーンから左折しようとしているのに、直進レーンから被せてきて左折するタクシー… 私が右折しようと待っていると、交差点の先が詰まっているのに突っ込んできて進路をふさぐ対向車… 歩行者用信号が赤になっているのに、いつまでもダラダラと渡っている歩行者… 車内に様々な臭いを充満させた挙句、飲食物の残骸を置いていく乗客… 書き始めたらキリがありません。だから、私がこの仕事をやる時には、人間としての感情を封印するのです。その場合、副作用として無表情(無愛想)になります。幸い、この仕事では運賃が発生しないので、乗客と会話をする必要がほとんどありません。発車時と到着時に、事務的に車内案内をすれば済むのです。今日は、ずっと無感情状態を保つことが出来たので、変な疲労感もなくスッキリと帰宅することができました。
追伸 バスが駅に到着した時、そこに立っているショッピングセンターの係員の一人が「ご自由にお降りください」と何度も言っていた。“自由に降りる”って… どういう意味だろう??? 私はずっと考えていた。そして何度か聞いて、ようやく分かった。彼は「ご順にお降りください」と言っているのだと… まぁ、いっか。
冬至を過ぎてそろそろ一ヶ月… というこの時季だが、まだまだ日没は早い。暗い夜道でのバス停通過には、とても神経を使う。先日も、乗客の有無を確認しようと、ジィ~ッとバス停を見ていたのだが、人影は見当たらなかった。そこで「●●停…」と言いながら(直前まで乗客の有無を確認しているので、「停まります」とも「通過します」とも言えないのである)通過しようと思ったら、バス停の陰に一人のおじさんが立っていたのである。バスは既にバス停の真横に… 急ブレーキを踏むわけにもいかず… 20mほど通過したところで乗ってもらった。
そのバス停、よくある円筒状の支柱の先に丸い停留所名が付いているものではなく、直方体のガッチリした箱の中に蛍光灯が入っていて光るタイプだった。つまり、ただ「バス停の陰だったから…」ではなく、光源の奥に立っていたのでまったく見えなかったのだ。実は、夜にこのような立ち方をする乗客は少ない(と思う)。多くの乗客は、過去に今回のようなことがあったか、あるいは気付かれずに通過されてしまったか… バス停の前へ乗り出すように立っている(と思う)。もちろん、バス停での立ち方を強要できるものではありませんが、よく見えるように立っていてくれるととても助かりますね。