9/18 シアタートラムで「球体の球体」観ました。
脚本・演出・美術:池田 亮
本島 幸司 :新原 泰佑
35年後の本島幸司:相島 一之
岡上(キュレーター):前原 瑞樹
日野グレイン :小栗 基裕
舞台中央に天井まで届きそうな赤いタワーがあって、客席に着く前に「舞台に上がってご覧ください」と誘導されます。
お客が舞台に上がれるなんて滅多にないことなので開演前から気分が上がります。
タワーはよく見ると“ガチャガチャ”(カプセルトイ)の機械をいくつも組み合わせて作られていて作者は本島幸司。
タイトルは“Sphere of Sphere”。
展示されているこの場所は独裁国家の央楼国の央楼美術館です。
2059年の本島が、ホログラムを使って作品解説と央楼の大統領になった経緯を語りだします。
冒頭本島と岡上の「どこでパイプカットした」とか「どこそこの医者がおすすめ」と会話していて「?」だったのですが遺伝子、種の保護、優生学など色んな将来の問題を暗示していて赤いタワーはその象徴でした。
ユーモアたっぷりにさらっと描かれていたけど人が「命」をコントロールする未来ってどうなんだろう。
新橋泰佑のダンスがしなやかで美しかったです。
『#球体の球体』全公演終演しました!
— 池田 亮 _ Ryo Ikeda (@yyyry_ikeda) September 30, 2024
日々シアタートラムでの空間に影響を受け、何が出るか分からないガチャガチャのように決めずに変わり続けました。どの回も皆様の中で今後も変わり続ける作品になれましたら。
キャストスタッフ関係者、そしてご来場いただいた皆様、心より感謝申し上げます。 pic.twitter.com/QhUlaaqMMY
9/18 世田谷パブリックシアターで観劇。
キャリル・チャーチルの2つの戯曲を一挙上演。
といっても「もしももしせめて」が25分、「ア・ナンバー」が65分と短い芝居です。
「ア・ナンバー」の方は2年前に戸次重幸、益岡徹で上演された際の名古屋公演を観ました。
A・NUMBER ア・ナンバー (2022年)
「もしもしせめて」
愛する人を失った男(大東駿介)は「もしあの時ああしていたら、こうしていたら」と後悔に苛まれている。
そこへ過去と未来の亡霊(浅野和之)が現れる。
「ア・ナンバー」
ソルター(堤真一)の元を訪れて会話する3人の息子たち(瀬戸康史)。彼らはクローンで生まれて、クローンは19人いるという。
どちらのお芝居もちょっと難解でものすごい量の会話劇です。
俳優さん同士ががっつりぶつかり合う熱量に圧倒されます。
そしてなんだかよくわからない状態で突然ぱっと終わる。
取り残されたような気もするけど、色々想像する機会をもらった?気がします。