自転車のチェーンが直せるようになりました。
おめでとう、私。
ありがとう、私。
前回チェーンが外れたのとまったく同じ場所で、同じようにチェーンが外れた。
坂を降り切る直前、ちょっとした歩道の段差で、ショックを和らげるために少しサドルから腰を浮かせぎみにしていた。
前日、自転車屋に行ってメンテナンスしてもらったばかりだったのに。
おかげさまでギアチェンジはスムーズになったけど、それとこれとは原因が違ったみたいでした。
んで、前回は自転車屋さんが開いていたので、直してもらえたのですが、今回は少し時間が早かったので、自転車屋さんが開いていない。
しょうがない。自分で直してみるか。
そしたらねー、直りました。
すごいねー、私。
オメデトウ、私。
私は、自転車のチェーンが外れても大丈夫な女になった。
そして、私は、モテる機会をまたひとつ、失った。
だってね、チェーンを直せる女より、直せない女のほうが、確実にモテるんだよね。
チェーンを直せる女はモテないと言ってるんじゃありません。
コミュニケーションの機会の話です。
チェーンが直せなければ、誰かを頼らなくてはならない。
その相手が自転車屋さんでない場合、たいてい男子だ。気のいい男子だ。意中の男子だ。
するとそこに会話が生まれる。
そして、なんか、こういうとき、男子は女子を意識し、女子は男子を意識しているはずだ。
たとえば、パソコンを買い替えるとき。
たとえば、テレビやなんかの配線のとき。
たとえば、なんか重いものを持つとき。
たとえば、なんか入ってきてしまった虫をやっつけたいとき。
いいんだ。
私は、パソコンだって一人で買いにいき、テレビの配線はお手の物で、力持ちで、部屋に虫が入ってきたら雑誌ですくって部屋の外に逃がし、自転車のチェーンが外れたって動じないような女がタイプの人のほうが好きなんだ。
その辺、よろしく。
でも、高いところのものは取ってほしい。