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3600回目のダイエット‼︎…その1

2016-06-30 | 花も嵐も踏み越えて ダイエット日記


家を出ると、目白通りから、最初の路地を下り、高架をくぐり、早稲田通りをいく。

それが、俺の日常の始まりだった。

月曜日から土曜日まで、おれの景色のそのほとんどに、変化はない。

いつもの、俺の日常の始まりを、昨日の俺と同じように、始めると、どこからか、俺の名を呼ぶ声がした。


なんだなんだ‼︎

誰だ、誰だ、おれの名を呼ぶ呼ぶのは。


振り替えると、その声は、神保師匠だった。

おゝ師匠。

神保師匠は、相変わらず、細い。

信じられないほど細い。

悔しいほど、スリムだ。

スリムな神保師匠が、俺を一瞥するなり、こう言った。

米田さん、ダイエットは、順調ですか。

それは、まるで、先発ピッチャーが、試合開始とともに、一球目から、いきなり内角高めのシュートを外して、バッターの顔面直撃したような、逃れようのない問いだった。

痛い!

傷ついた。

俺はとっても傷ついた。

道端で、ご近所さんと、出会い頭に、天気の話から、今日の挨拶が始まるように…。
師匠にしてみれば、その程度の、ライトな話題だったのだろう。

しかし、俺は、グッと唾を飲み込んで耐えた。

俺には、師匠が、心の準備が、まだ不十分なガン患者に、いきなり告知してしまった、無神経な主治医に見えた。

家を出る、つい10分前に、玄関の鏡に映る自分と、硬い約束を、交わしたばかりだったのだ。

俺は、小さくボヤいた。

見ればわかるだろ。

頑張っては、いる。

だが、思うようにはいかない。

人生とは、そう言うもんだ。



よーし‼︎

ただ今より、第三千六百回目のダイエット‼︎

プロジェクト✖️開始‼︎

(^_^;)