鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編ー第五話②

2020-02-23 20:33:51 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



宇宙戦艦ヤマト復活編二次創作

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編ー

第五話②


「上條。戦闘指揮を任す。」

「了解!」

「全主砲はハイパーショックカノンよーい!」
「波動エネルギー注入機作動!」
「波動エネルギー12パーセントをキープ、連射に備えよ!」
「波動エネルギー12パーセント注入開始!」

「天城船務長!右舵いっぱい!!」

「右舵いっぱいヨーソロ!」
「右舷側、姿勢制御スラスター噴射!!」
「対ショック体制完了!

「主砲!ハイパーショックカノン、前衛の三体に其々、合わせ!てぃーーーッ!!」

各砲身から発射された波動エネルギーを混合させたハイパーショックカノンのエネルギー光弾は、其々が螺旋を描(えが)くように捻れ、三つのエネルギー光弾が更に一つに纏まり、プラズマ波をなびかせ、再び螺旋を描(えが)き捻れながら目標物体、目掛け突き進む。



「$/#℃㎜¢&@#@@$!!(波動エネルギーを検知!!)」
「$#℃¥:℃::#/$_!!(半物質フィールド!!)」

ワルキューレたちの周りに突如、浮かび上がるプラズマ波の渦。

ハイパーショックカノンのエネルギー光弾、其々が前衛に陣を敷くワルキューレたちに直撃した。
凄まじい青白く輝くプラズマ波をなびかせた波動エネルギー光弾と、張り巡らされた半物質プラズマ波が、ぶつかり合う。

想像を遥かに超えた衝撃波がヤマトを襲う。
「グワン!」とヤマトが押されてゆく。
噴射した姿勢制御スラスターの噴射を最大値にあげるも、ヤマトは、顎を突き上げられたボクサーのように倒されてゆく。
あと5度も傾けば、艦底部を晒すほどであった。

「くっ…。」
「ハイパーショックカノンの威力の余波か?」戦闘指揮を取る上條は呟くように口を開いた。

「桜井!人型は?」艦長古代が、あとを追いかけるように尋ねた。

「…直撃までは確認出来てますが、…あと2秒待って下さい!」
「レーダー回復!……前衛の人型…健在っ!」

その報告に青ざめる上條。
そんな上條を嘲笑うかのように、ヤマトの通信と映像回線は、強制介入された。



「地球人よ。抵抗は止めておけ。」
「我れは死者を連れ去る者。ワルキューレ。」
「抵抗すれば、するほど貴様らの仲間が連れ去られるぞ。」
「眼下をよく観てみろ!」

言われるがままに古代をはじめ、ヤマトのクルーたちは、目を凝らし、食い入るように眼下を覗き込んだ。
白い砂、砂丘に見えたものは頭蓋骨だった。
後退りする者、気を失う者、唖然とし言葉を失う者、中には失禁してしまう者までが大半を占めていた。

「どうだ?解ったであろう!?」



「で、抵抗を止めた我々はどうなる?」

「いい質問だ。」

古代の問いかけに応えたのは、ワルキューレたちとは異なる声の持ち主だった。



声の主は、白銀の翼を12枚も背中から生やた見る者によっては美少年、青年、美少女のような人型の生物であった。

「我が名はルシファー。」
「ある者は大天使長と呼び、またある者は悪魔王と呼ぶ。」

「この地はコキュートスの丘。別名:嘆きの丘とも呼ばれている地。」
「貴公らも、この丘に眠りたくはないであろう?」

誰もが口を噤(つぐ)む中、「お母さんを返して!!」と叫ぶ美雪。



「ほう。貴公の母であったか。」
「だが、それは出来ぬ。先約があるのでな。」第一艦橋を覗き込むルシファーは、美雪をマジマジと見詰めながら告げた。

「…先約、先約って何よ!」目を吊り上げ、少し声を大きく美雪は、聞き返した。

「この変体用の身体とは違い、あれだけ美しい身体は中々の希少品。」

「希少品って…お母さんは物じゃない!」
「それだけの力が有るなら、お母さんに似せたものを造ればいいでしょ!」

「アハハハハハ。」
「ほら、やはり"もの"ではないか。」
「まぁ。よい。」
「サーベラーよ。今こそ、契約をたそう。
「この娘を黙らせよ。」

ルシファーの眼が光ると、美雪の斜め前の航海長席に座る天城一佐の様子が、変化した。
ワラワラと全身を震わせ、頭を上に向けると着用している制服を破りはじめた。

「夕貴サン!?」
「天城一佐?」

駆け寄る古代艦長を払いのけ、隣に居たコルンを突き倒した。

「お父さん!」
「艦長!」
美雪と上條が駆け寄った。

「……ううっ。」片目を瞑(つむ)り、腰に手をあてがい古代は上條の肩を借り、立ち上がった。
ワラワラと震え、裸体をさらけ出した天城一佐の周りには蒼白いプラズマ波が、漂っていた。
幾つもの天城一佐とサーベラーの身体が重なりあう。



「我は"白銀の巫女"シファル・サーベラー!」
「ガトランティス最高指導者である!」
「我らガトランティスの復活、契約は果たされた!」



「地球人よ。跪け!」


第六話へ
つづく。


この物語りは、「宇宙戦艦ヤマト復活編」の続編として二次創作ではありますが、オリジナルの物語りです。
既存のメカ設定及びキャラクター設定は基本的に、そのまま引用しています。
使用している画像は一部を除き、宇宙戦艦ヤマトシリーズ本編等より、引用した画像でイメージです。
一部、私の設定及び解釈が混ざっています。

宇宙戦艦ヤマト2202コンサートが放映だってさ(;゜∇゜)

2020-02-23 20:28:00 | 宇宙戦艦ヤマト2202

「宇宙戦艦ヤマト2202」コンサート2019 ソノ・トキ・キミ・ト 先行特別版



解説
宮川彬良、山寺宏一、平原綾香らが出演した『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』初のコンサートの模様をダイジェストでお届け!

2019年10月14日開催、「宇宙戦艦ヤマト2202」の音楽を手掛けてきた宮川彬良によるシリーズ初のコンサートイベント。この日のためだけに特別にアレンジしたBGMを、宮川彬良ゆかりのミュージシャンたちが演奏。そして、山寺宏一、平原綾香をはじめとするエンディング主題歌アーティストによる圧巻の歌唱も見所。

キャスト
【出演】:宮川彬良、山寺宏一、平原綾香、ありましの、星野裕矢 【総合司会】:中村繪里子 【演奏】:角田順、一本茂樹、川瀬正人、山本友重、溝口肇、平原まこと、武沢侑昂、有木竜郎、金森佳朗、河野道生、ダイナマイトしゃかりきサ~カス

制作年
2019年収録

放送スケジュール
放送日 放送時刻
3月28日(土)
23:25 - 24:40

だそうです(;゜∇゜)
でも、最近のヤマトって有料チャンネルが多いな。

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編ー第五話①

2020-02-21 00:11:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



宇宙戦艦ヤマト復活編二次創作

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編

第五話①


航海図、航路レーダー、メインレーダーでは、その場所が境界部である事を示しているが、これが門だと目視では解らなかった。
だが、メインスクリーンには、門(ゲート)を潜っていると解る映像が映り出されている。
目の細かい砂、砂丘と言う表現が相応しいだろう。
その砂丘が永遠に続く。
何れくらいの距離を移動したのだろうか、ヤマトからはまだまだ、かなりの距離ではあるが、レーダーには人工構造物を捉えていた。
かなり高層の構造物のようだ。
艦橋のクルーは眼下に拡がる砂丘もしかりなのだが、人工構造物の高さは既に地上から10キロメートルを超えて表示されていた。

「艦長。まだまだ、表示が止まりません。」メインレーダーを覗く折原が告げた。

「うむ。折原。中央電算室で解析を頼む。」

「了解。」

折原が電算室に降りて、直ぐにコルンが新たな反応を示した。

「…ン!?」
「Unknown.target!」

「夕貴サン!気をつけて!」
「前方からUnknown.targetデス!」
「複数接近して来ます!」

「メインレーダーに反応は?」折原から引き継いだ桜井に天城が尋ねた。

「メインレーダーには何も…あっ!?ちょっと待って下さい!今、反応有り!」
「Unknown.targetは6つ!!」


※イメージ曲【ワルキューレの騎行】



「……!?人(ひと)、人間…!?」再び桜井が告げて来る。

「…いや、羽の生えた人間なんて居るかよ!」

「上條。あれはヴァルキリーだ!」

「ヴァルキリー!?」

「そうだ。ヴァルキリーだ別名ワルキューレ!」
「あれは人間なんかじゃない!」
「完全に我々はヤマトは、敵と見なされたってわけよ!」そう言ったのは操縦稈を握る天城だった。

「天城一佐は詳しいですね。」

「……お父さん!」そんなやり取りの中、美雪が第一艦橋に姿を現した。

「美雪。お前…。」
艦長であり、父親でもある進は一瞬、言葉に困った。

美雪は母親である雪、古代雪(森雪)が、かつて着用していた黄色をベースに黒の矢印を施した旧ヤマトの艦内服を纏い、現れたからだ。

「美雪。それは…」

「そうよ。お母さんが着ていた艦内服よ。」

「どういうつもりだ。」

「どういうつもりも何もないわ。」
「私も古代進と森雪の娘ですもの、いっしょに、いっしょに戦うわ!」
「それに今、お母さんの声が聞こえたの!」
「お母さんは、あの石の煉瓦で造られた塔に居るわ!」

「…お母さんの雪の声が聞こえたって……お前…。」

「古代艦長。お嬢さんも16歳でしょ!?」
「16歳なら宇宙防御隊高等工科学校に入校出来る歳です。」
「即ち、立派な指揮官を目指すに相応し歳です。」
「協力して貰いましょう。」

「…しかし美雪は正規の学生では…」

「古代艦長!今、そんな事を言っている場合ではありません!」
「眼前にはワルキューレが迫ってます!」
「それにお嬢さんは、お母様の声を感じた。そしてそのお母様は、あの塔に居ると!」
「私が美雪さんを守ります!許可を!」

「…緊急時に付き、特別に許可を出す。」
「美雪は、天城一佐補助を。」
「佐々木艦医には話を通しておく。」
「配置に付け。」

天城は、美雪にウインクを飛ばすと拳を「コツン。」と当て、ハイタッチした。

「二人にヤられた。」と苦笑いの表情を浮かべる古代。

古代は気を取り直して命令を下した。

「全艦に通達!」
「第一級戦闘配置!」
「飛来する物体は人型兵器である!」
「躊躇(ためらう)な!以上だ!」




ワルキューレ(ドイツ語: Walküre)またはヴァルキュリャ(古ノルド語: valkyrja、「戦死者を選ぶもの」の意)は、北欧神話において、戦場で生きる者と死ぬ者を定める女性、およびその軍団のことである。
戦場で死んだ者の半分をオージンの治める死者の館ヴァルホルに連れて行く役割を担う。
ヴァルホルでは、死んだ戦士たちは終末戦争ラグナロクに備える兵士エインヘリャルとなるが、ヴァルキュリャは彼らに蜜酒を与える給仕ともなる。
また、ヴァルキュリャは英雄をはじめとする人間たちの恋人としても登場し、そのような場合は王族の娘として描かれることもある。
ワタリガラスを伴って描かれたり、また白鳥や馬と結び付けられることもある。

ヴァルキュリャは、13世紀に書かれた『スノッリのエッダ(散文のエッダ)』『古エッダ(詩のエッダ)』『ヘイムスクリングラ』『ニャールのサガ』などに記述が見られる。
スカルド詩や14世紀の呪文、ルーン碑文などにも登場する。
また考古学的には、ヴァルキュリャを描いたと考えられている魔除けなどが出土している。

北欧神話に登場するノルンやディースといった存在は、いずれもヴァルキュリャと同様に運命を司る超自然的存在であり、その関係性についても解釈がなされている。


第五話②へ
つづく。


この物語りは、「宇宙戦艦ヤマト復活編」の続編として二次創作ではありますが、オリジナルの物語りです。
既存のメカ設定及びキャラクター設定は基本的に、そのまま引用しています。
使用している画像は一部を除き、宇宙戦艦ヤマトシリーズ本編等より、引用した画像でイメージです。
一部、私の設定及び解釈が混ざっています。

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編ー第四話

2020-02-19 20:49:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



宇宙戦艦ヤマト復活編二次創作

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編ー

第四話


ヤマトが撃ち放つショックカノンを何発も何発も、直撃を喰らう超巨大戦艦ガトランティスの分離した艦首部が、黒煙を撒き散らし、眼前にまで迫っていた。


「地球人よ!銀河に散らばる我が同胞ガトランティスの民よ!よく聞け!」
「我がガトランティスは必ず、復活を成し遂げる!!」
「サーベラー閣下が我を残党を導く!」
「サーベラー閣下は必ず復活を成し遂げ、導いてくれる!」宇宙空間に響き渡るガトランティス艦に残る残兵の声は、宇宙戦艦ヤマトにも届いていた。

「…ぶ、ぶつかる!」震える声の桜井が言った。
だが、迫るガトランティス艦首部とヤマト第三艦橋は、紙一重の距離を残し交わした。

「ふ~う。間に合ったようね。」神業的な操艦をやってのけた天城一佐の姿があった。

「コルン。ごめんなさい。ちょっと遅く成ったわね。」

「次はお仕置きですからネ。」

「はい。はい。」

「はい。は一回デ。」

「ガトランティス艦艦首部、消滅を確認。」ポカンとする桜井に代わり、折原が報告した。

「うむ。」

「機関長。補助エンジン出力、三分の一。」

「天城一佐。進路をあの光点=次元の門へ。」
「全艦に通達。各部署は整備及びダメージコントロールを急げ。」

「了解。」







「ルシファー様。どうやら"人間"が、この次元の境目まで、たどり着いたようです。」
「いかがなさいますか?」

「うむ。今しばらく放っておけ。」

「では番犬の役にも、たたないかったガトランティスを名乗る人間らは、いかが致しましょう?」
「死滅、致しますか?」

「…そう焦るな。契約も、あと一つ残っている。」
「手足としては、まだ、使えるだろうからな。」
「それに、我らを封じたアクエリアスの女神は、その力も衰えた。」
「我らが完全復活するには、人間の力がまだ必要な時、我が親愛なるガブリエルよ。あと少し、機が熟すのを待て。」

「仰せのままに。」


「船外作業班より艦橋へ。」

「此方、艦橋。何か?」

「船外の修復作業を完了。入艦する。」
「エアロックの減圧をお願いする。」

「了解。エアロック室にて待機せよ。」

宇宙戦艦ヤマトは修復を終え、カティー・ヒロスエ軍曹の具申を聞き入れ、艦長古代は戦死者を弔う為、宇宙葬を行った。

・宇宙防御第二艦隊旗艦ブルーアース所属第一海兵隊群第六分隊隊長:神楽坂 彬曹長。(二階級特進により三等宙慰)
・同分隊隊員:濱田 勉軍曹(二階級特進により准慰)
・同分隊隊員:柳 将吾伍長(二階級特進により曹長)
・同分隊隊員:澤田 将一等宙士(二階級特進により軍曹)
と続き、航空隊隊員、戦術科、航海科、機関科、本作戦に参加し、惜しくも命を落とされた戦死者57名は手厚く葬られた。

「捧げー砲!」
「黙祷。」艦長古代の号令に合わせ、選出されたクルーたちによる弔砲(ちょうほう)が行われた。


宇宙戦艦ヤマトは速度を上げた。
ヤマトの両舷を流れる星々は、流星群の天体ショーを思わせる。
この先の不安が頭の片隅に追いやられてゆく_。

修復を終え、再発進から一時間が過ぎ、ヤマトから見える景色が、代わりはじめた。

銀河系は太陽系を含む銀河の名称である。
地球から見えるその帯状の姿は天の川と呼ばれる。

1000億の恒星が含まれる棒渦巻銀河とされ、局部銀河群に属している。
通常の銀河と同様、銀河系も数多くの恒星や星間ガスなどの天体の集まりで、全質量は太陽の1兆2600億倍と見積もられている。
そのうち可視光などの電磁波を放出している質量の合計は5.1%以下の643億太陽質量で、質量の大部分は暗黒物質であると考えられている。
中心付近には比較的古い恒星からなる密度の高いバルジを持ち、それを取り巻くように若い恒星や星間物質からなる直径約8万-10万光年のディスク(銀河円盤)がある。
ディスク(銀河円盤)の厚さは中心部で約1万5000光年、周縁部で約1000光年で凸レンズ状の形状を持つ。
ディスク(銀河円盤)の中には明るい星や散開星団、散光星雲などが多く見られる渦状腕が存在する。

「想像していたより、明るく感じる空間ですね。」無言の艦橋内でいち早く口を開いたのは天城であった。

その天城の言葉に口を挟んで来た折原は、「カタカタ」とキーボードを叩き、立体化した映像をメインスクリーンに映し出した。
「ですが本来なら、この辺りに、いて座Aの中心部には超大質量ブラックホールが存在するのですが…」







「そのブラックホール自体が消えてしまった…。」

「…そうです。」



「すべては、あの門を潜れば解るという事だ。」





【ルシファー】

明けの明星を指すラテン語であり、光をもたらす者という意味をもつ悪魔・堕天使の名である。
キリスト教、特に西方教会(カトリック教会やプロテスタント)において、堕天使の長であるサタンの別名であり、魔王サタンの堕落前の天使としての呼称である。

天使たちの中で最も美しい大天使であったが、創造主である神に対して謀反を起こし、自ら堕天使となったと言われる。堕天使となった理由や経緯については様々な説がある。
神によって作られた天使が神に背いて堕天使となったという考えは、旧約偽典ないしキリスト教黙示文学の『アダムとエバの生涯(英語版)』にみられる。
その中で悪魔はアダムに向かって、自分は神の似姿として作られたアダムに拝礼せよという命令を拒み、そのために神の怒りを買って天から追放されたのだと語る。
『クルアーン』にもこれに類似した話があり、イブリースは粘土から作られたアダムに跪拝せよという神の命に背いて堕落したと数箇所で述べられている。
キリスト教では悪魔は罪によって堕落した天使であるとされ、オリゲネス、アウグスティヌス、ディオニュシオス・アレオパギテス、大グレゴリウス、ヨハネス・ダマスケヌスらは天使が罪を犯すという問題について論じた
大グレゴリウスやセビーリャのイシドールスは、罪を犯して堕落する前のサタン(=ルシファー)はすべての天使の長であったとし、中世の神学者たちも、サタンはかつて最高位の天使である熾天使か智天使の一人であったと考えた。
悪魔にルシファーの名を適用したのは教父たちであった。
たとえばヒエロニムスは金星を指すラテン語であったルーキフェルを、明けの明星としての輝きの喪失に悲嘆することになる、かつて大天使であった堕天使長の名とした。
この光の堕天使としてのルシファーの名がサタンの別称として普及したが、教父たちはルシファーを悪魔の固有名詞としてでなく悪魔の堕落前の状態を示す言葉として用いた。
キリスト教の伝統的解釈によれば、ルシファーは元々全天使の長であったが、神と対立し、天を追放されて神の敵対者となったとされる。
「ヨハネの黙示録」12章7節をその追放劇と同定する場合もある。


【ガブリエル】(ヘブライ語: גַברִיאֵל‎、アラビア語: جِبرِيل‎、英語: Gabriel)は旧約聖書『ダニエル書』にその名があらわれる天使。
ユダヤ教からキリスト教、イスラム教へと引き継がれ、キリスト教ではミカエル、ラファエルと共に三大天使の一人であると考えられている(ユダヤ教ではウリエルを入れて四大天使)。
西方キリスト教美術の主題の一つ「受胎告知」などの西洋美術において、彼は優美な青年で描かれる。
時には威厳のある表情で描かれることもある。
聖書においてガブリエルは「神のことばを伝える天使」であった。
ガブリエルという名前は「神の人」という意味である。
キリスト教において、最後の審判のときにラッパを鳴らし、死者を甦らせる天使はガブリエルである。




第五話へ
つづく。


この物語りは、「宇宙戦艦ヤマト復活編」の続編として二次創作ではありますが、オリジナルの物語りです。
既存のメカ設定及びキャラクター設定は基本的に、そのまま引用しています。
使用している画像は一部を除き、宇宙戦艦ヤマトシリーズ本編等より、引用した画像でイメージです。
一部、私の設定及び解釈が混ざっています。

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編ー第三話②

2020-02-17 12:04:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



宇宙戦艦ヤマト復活編二次創作

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編

第三話②


超巨大戦艦ガトランティスの集中砲火が激しく成る中、宇宙戦艦ヤマトは古代艦長の指揮の下、全速で降下、超巨大戦艦の艦底部を目指した。
バリアミサイルが張り巡らされた防御膜を盾に、散開するコスモパルサー隊、強襲揚陸艇ワスプを一度、ヤマト後方に纏め、第二攻撃機隊の発艦を完了させた。



「艦首、姿勢制御スラスター噴射!」
「ロケットアンカー射出!」
「ガトランティス艦艦底部に固定!」
ヤマトの操縦悍を握る天城一佐の額に汗が滲む。
「踏ん張りが効かないッ!」と言葉を溢すと、履いていた踵高10Cmのピンヒールのパンプスを脱ぎ捨てた。
腰の辺りまで入ったチャイナドレスのスリットからガーターベルトで固定された黒いストッキングに包まれた太ももを覗かせた。

急制動で停止したヤマト。
完全停止し、艦内に異常が無い事を確認した天城一佐は、コルンを呼んだ。
「五分、私と交代して。」そう告げると自席を立ち、「艦長。五分、離れる許可を。」
「艦内服を着用したいと思います。」と告げた。

「うむ。よかろう。」

許可を得た天城は脱ぎ捨てたパンプスを拾い、第一艦橋を後にした。


ヤマトの接岸と同時に嵐のような砲撃はピタリと止んだ。
この機を見逃さず、小林率いる第一攻撃機隊は艦底を飛び回り、推進機に寄り近いエアダクトを目指す強襲揚陸艇を援護した。
一方、佐々木率いる雷撃機隊及び第二攻撃機隊は、艦上部をスレスレと飛び回り、ブリッジを目指した。
戦艦の上を飛んでいるという感覚は無く、むしろ要塞の中を飛行している感覚だ。
ヤマト程の大きさのある砲塔や上部構造物を3D化した映像を頼りに、射角に入らないよう集中しての飛行は、そう長くは続かないというよりは、身体自身が持たないと言った方が、正解かも知れない。
少しでも、高度をはみ出れば即、砲撃の餌食なのだ。



※イメージ曲【宇宙戦艦ヤマト~ヤマトよ永遠に】より、引用。

「美晴!ご飯だ!コッチは揚陸に成功、海兵隊が乗り込んだ!」

「了~解ッ!」
「佐々木隊は全機!艦爆を開始せよ!」

その号令を待っていましたと言わんばかりに、各機は散開、対艦ミサイルをぶっ放した。


「隊長。やっぱ積んで来て正解でしたね。」

「まぁな。だだっ広いかんな。こんな場所で使うなんて思ってもいなかったがな。」
「陸じゃなくて、戦艦の中だかんな。」


【全地形対応型多脚戦車アスタラス】

ブルーアースから派遣された海兵隊らは、揚陸艇に搭載した全地形対応型多脚戦車三両に乗り込み、超巨大戦艦機関部を目指していた。

「おっと!ガトランティスの武装兵らのお出迎えだぜ!」
「散開しながら、踏み潰せ!」

「おいおい!奴ら対戦車ミサイルランチャーまで、持ち出したぞ!」

「艦内っていうより、室内演習場だぜ!」

「おう。派手に暴れんのは構わないが、弾、取っておけよ。推進機、手作業で破壊は勘弁だからな。」

「了~解!!」


天城は自室に戻るとドアが閉まるか閉まらないくらいのタイミングで、歩きながらチャイナドレス脱ぎ、ブラとガーターストッキング、ショーツも着替える次いでに脱ぎ、汗を拭うと全身を鏡に映した。
全裸の身体が映し出され、頭のてっぺんから足指の先まで、上から下、下から上へと一往復、眺めた。
「…う~ん。あとは作戦が終わってからじゃないと無理ね。」と、うなじに手をあてがい髪の毛を持ち上げながら呟いた。

同時に背後から何が近づく気配を感じていた。
「誰!?」天城は「パッ」と振り返ると素早く手刀の構えを取った。
目の前がカメラのフラッシュを炊いたような一瞬、眩しい光に包まれた。



「丁度良い媒体だな。」
「我が名は"白銀の巫女"シファル・サーベラー。」
「まだ、第二形体だがな。」



「……なっ!何が一体……?」
第二形体:白銀の巫女を名乗るシファル・サーベラーは天城の裸体に触れた。

「……うぐぐっ………。」天城は言葉に成らない言葉を発した。

「閉じるな!これは運命(さだめ)られた儀式。」
「我を受け入れる運命(さだめ)。」

「うううううっ……。」

「あと少しの我慢だ。ほ~ら、入った。」

天城の目の前は全裸を映す鏡が有るだけだった…。

「……あれ!?」天城は一瞬、寝ぼけていたのかと思うほど、鏡の前に立った時と何ら変わりなかった。

「…早く着替えを整えて戻らないと、コルンに叱られるな。」

そう呟きながらエアボディ・スーツを着た。
エアボディ・スーツは、2202年に当初は女性パイロット用に新開発されたボディ・ストッキングのような全身にフィットしたボディスーツで、半透明からブラック系の色に手首に装着されたコントロールキーで変える事が可能で、また、体温に合わせ自動的にスーツ内を快適な温度に保つ機能や長時間の戦闘等に耐え得るなどが高く評価され、当初は艦内服として認められていたが、男性の目線が釘付け…と、その上に他の上着を羽織るように成った為、現在では一応、艦内服と認められてはいるが、インナー扱いするクルーが殆どだ。


【エアボディ・スーツ】イメージ

身支度を整え、第一艦橋へと戻った。


「……ガガ…ガ………ッーーー。」耳障りな音が、ヘルメットに内臓された無線機から聞こえて来る。

真っ白な閃光が幾つも重なり合う。
眩しさに額に手の掌をあてがい、目を細め何が起きたのか確かめた澤田は、次の瞬間、柳伍長の乗車する多脚戦車が瞬時に青白い光と共に消えるのを見た。

「隊長ッ!柳伍長の戦車が…戦車が消滅したッ!」
「奴ら、ガトランティスは、ただの対戦車ミサイルランチャーなかんかじゃない!」
「あれは…あれはバスターグレネード弾だ!」
「19年前、木星ガニメデ基地が、空間騎兵隊が、壊滅させられた時に見た奴と同んなじだ!」
「かっ、囲まれた。」
「奴ら死を躊躇わない覚悟だ!」

「んな物んまで持ち出したって事は…」
「俺たちは……俺たちは罠にハメられた……。」
「カティー軍曹!聴こえるか!?」

「何んだい?」

「一度しか言わねぇから、よく聴けよ」
「カティー。俺たちが侵入したエアダクトを破壊しろ!」
「風穴、開けたら航空隊隊長さんに、ありったけの対艦ミサイルをぶっ放なせと伝え、お前はヤマトに帰投しろ。」

「隊長!?どうやって脱出すんの?」

「悪りぃ。腹ん中の子の父親(おやじ)に成れねぇ。」

「なっ!?何、言ってんのか解んない!」

「ガガ…ガ………。」

「…地球を………………。」

「……隊長!?神楽坂隊長!?」

「うわぁぁぁぁぁぁーーーッ!!」

「よ、よくも!対艦ミサイル発射管ハッチオープン!!」
「喰らいやがれぇーーーッ!!」

「航空の隊長さん……聴こえる?」
「ありったけの対艦ミサイルをここから撃ち込んで!!」

「カティー軍曹!?どうした?何があった?」

「隊長…隊長が死んだ……中の部隊は壊滅…した……。」
「神楽坂隊長の遺言なんだよ。」
「遺言なんだよォーーーッ!!

「小林から各機へ!」
「ワスプが開けた穴から、ありったけの対艦ミサイルを撃ち込め!!」

内部から誘爆を招き、12キロメートルも有る超巨大戦艦ガトランティスは、腹腸(はらわた)を喰いちぎられるかのように、血反吐を吐き散らすように彼方、此方で爆発、輝かしい爆焔の花火を散らしていた。

「全機、ヤマトに帰投せよ!」
「カティー軍曹!帰投だ!」
「彼の、隊長の死を無駄にするな!!」

だが、そんな哀しみなど関係無いと言わんばかりに、超巨大戦艦ガトランティスは艦首部から後ろを切り離し、艦爆を繰り返す佐々木率いる雷撃機隊及び第二攻撃機隊に牙を向く。

「かっ艦長!」
「ガトランティス艦の艦首が……艦首が分離した!」
慌てふためく桜井が告げた。

「上條!ロケットアンカーを切り離せ!」
「砲雷撃戦よーい!!」





「主砲、一番、二番、撃ち方はじめッ!!」





【第四代 宇宙戦艦ヤマト】

イスカンダル航海時を初代とし、対白色彗星帝国ガトランティス戦に参戦したヤマトが二代目とカウントしています。
そして、三代目が対暗黒星団帝国(デザリアム)戦、ディンギル帝国に参戦ヤマトとカウント。
今回の2220年アクエリアスの氷塊から回収され、造られたヤマトを四代目とカウントしました。

超弩級宇宙戦艦

全長:280.00m

艦体幅:43.60m

最大幅:61.77m(安定翼展開時:87.72m)

艦体高:94.54m
最大高:99.47m

最大速力
(通常航行時) 亜光速

主機関:タキオン粒子陽電子流動式六炉心波動エンジン×1基
副機関:陽電子タービン×8基・2軸

兵装
艦首波動砲×1門(六連射が可能また、六連発分の波動エネルギーを一度に放出するトランジッション波動砲を発射可能。)

主砲:46糎三連装陽電子衝撃砲塔×3基(9門)
副砲15.5糎三連装陽電子衝撃砲塔×2基(6門)
魚雷発射管×12門(艦首および艦尾両舷)
上部八連装ミサイル発射塔×1基
両舷八連装ミサイル発射基×2基
亜空間魚雷発射管×8門(艦底)
94式爆雷投射機(マスト付け根)
12.7糎四連装高角陽電子速射砲塔×8基
8.8糎三連装高角陽電子速射砲塔×2基
12.7糎連装高角陽電子速射砲塔×8基
7.5糎連装高角陽電子速射砲塔×10基
7.5糎三連装陽電子速射機関砲塔×4基
司令塔近接防御火器×2基

艦載機
艦載艇
艦載車両
改・零式52型空間艦上戦闘機コスモゼロタイプ21×1機
改・1式空間戦闘攻撃機 コスモパルサー×39機(+予備機3機)
100式空間偵察機×2機
99式内火艇×2隻(救命艇)
作業用装載艇×6隻

強襲揚陸艇ワスプ×1艇(特務艇)

特殊装備
亜空間ソナー

※私設定が混ざっています。




第四話へ
つづく。


この物語りは、「宇宙戦艦ヤマト復活編」の続編として二次創作ではありますが、オリジナルの物語りです。
既存のメカ設定及びキャラクター設定は基本的に、そのまま引用しています。
使用している画像は一部を除き、宇宙戦艦ヤマトシリーズ本編等より、引用した画像でイメージです。
一部、私の設定及び解釈が混ざっています。