鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編ー第三話②

2020-02-17 12:04:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



宇宙戦艦ヤマト復活編二次創作

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編

第三話②


超巨大戦艦ガトランティスの集中砲火が激しく成る中、宇宙戦艦ヤマトは古代艦長の指揮の下、全速で降下、超巨大戦艦の艦底部を目指した。
バリアミサイルが張り巡らされた防御膜を盾に、散開するコスモパルサー隊、強襲揚陸艇ワスプを一度、ヤマト後方に纏め、第二攻撃機隊の発艦を完了させた。



「艦首、姿勢制御スラスター噴射!」
「ロケットアンカー射出!」
「ガトランティス艦艦底部に固定!」
ヤマトの操縦悍を握る天城一佐の額に汗が滲む。
「踏ん張りが効かないッ!」と言葉を溢すと、履いていた踵高10Cmのピンヒールのパンプスを脱ぎ捨てた。
腰の辺りまで入ったチャイナドレスのスリットからガーターベルトで固定された黒いストッキングに包まれた太ももを覗かせた。

急制動で停止したヤマト。
完全停止し、艦内に異常が無い事を確認した天城一佐は、コルンを呼んだ。
「五分、私と交代して。」そう告げると自席を立ち、「艦長。五分、離れる許可を。」
「艦内服を着用したいと思います。」と告げた。

「うむ。よかろう。」

許可を得た天城は脱ぎ捨てたパンプスを拾い、第一艦橋を後にした。


ヤマトの接岸と同時に嵐のような砲撃はピタリと止んだ。
この機を見逃さず、小林率いる第一攻撃機隊は艦底を飛び回り、推進機に寄り近いエアダクトを目指す強襲揚陸艇を援護した。
一方、佐々木率いる雷撃機隊及び第二攻撃機隊は、艦上部をスレスレと飛び回り、ブリッジを目指した。
戦艦の上を飛んでいるという感覚は無く、むしろ要塞の中を飛行している感覚だ。
ヤマト程の大きさのある砲塔や上部構造物を3D化した映像を頼りに、射角に入らないよう集中しての飛行は、そう長くは続かないというよりは、身体自身が持たないと言った方が、正解かも知れない。
少しでも、高度をはみ出れば即、砲撃の餌食なのだ。



※イメージ曲【宇宙戦艦ヤマト~ヤマトよ永遠に】より、引用。

「美晴!ご飯だ!コッチは揚陸に成功、海兵隊が乗り込んだ!」

「了~解ッ!」
「佐々木隊は全機!艦爆を開始せよ!」

その号令を待っていましたと言わんばかりに、各機は散開、対艦ミサイルをぶっ放した。


「隊長。やっぱ積んで来て正解でしたね。」

「まぁな。だだっ広いかんな。こんな場所で使うなんて思ってもいなかったがな。」
「陸じゃなくて、戦艦の中だかんな。」


【全地形対応型多脚戦車アスタラス】

ブルーアースから派遣された海兵隊らは、揚陸艇に搭載した全地形対応型多脚戦車三両に乗り込み、超巨大戦艦機関部を目指していた。

「おっと!ガトランティスの武装兵らのお出迎えだぜ!」
「散開しながら、踏み潰せ!」

「おいおい!奴ら対戦車ミサイルランチャーまで、持ち出したぞ!」

「艦内っていうより、室内演習場だぜ!」

「おう。派手に暴れんのは構わないが、弾、取っておけよ。推進機、手作業で破壊は勘弁だからな。」

「了~解!!」


天城は自室に戻るとドアが閉まるか閉まらないくらいのタイミングで、歩きながらチャイナドレス脱ぎ、ブラとガーターストッキング、ショーツも着替える次いでに脱ぎ、汗を拭うと全身を鏡に映した。
全裸の身体が映し出され、頭のてっぺんから足指の先まで、上から下、下から上へと一往復、眺めた。
「…う~ん。あとは作戦が終わってからじゃないと無理ね。」と、うなじに手をあてがい髪の毛を持ち上げながら呟いた。

同時に背後から何が近づく気配を感じていた。
「誰!?」天城は「パッ」と振り返ると素早く手刀の構えを取った。
目の前がカメラのフラッシュを炊いたような一瞬、眩しい光に包まれた。



「丁度良い媒体だな。」
「我が名は"白銀の巫女"シファル・サーベラー。」
「まだ、第二形体だがな。」



「……なっ!何が一体……?」
第二形体:白銀の巫女を名乗るシファル・サーベラーは天城の裸体に触れた。

「……うぐぐっ………。」天城は言葉に成らない言葉を発した。

「閉じるな!これは運命(さだめ)られた儀式。」
「我を受け入れる運命(さだめ)。」

「うううううっ……。」

「あと少しの我慢だ。ほ~ら、入った。」

天城の目の前は全裸を映す鏡が有るだけだった…。

「……あれ!?」天城は一瞬、寝ぼけていたのかと思うほど、鏡の前に立った時と何ら変わりなかった。

「…早く着替えを整えて戻らないと、コルンに叱られるな。」

そう呟きながらエアボディ・スーツを着た。
エアボディ・スーツは、2202年に当初は女性パイロット用に新開発されたボディ・ストッキングのような全身にフィットしたボディスーツで、半透明からブラック系の色に手首に装着されたコントロールキーで変える事が可能で、また、体温に合わせ自動的にスーツ内を快適な温度に保つ機能や長時間の戦闘等に耐え得るなどが高く評価され、当初は艦内服として認められていたが、男性の目線が釘付け…と、その上に他の上着を羽織るように成った為、現在では一応、艦内服と認められてはいるが、インナー扱いするクルーが殆どだ。


【エアボディ・スーツ】イメージ

身支度を整え、第一艦橋へと戻った。


「……ガガ…ガ………ッーーー。」耳障りな音が、ヘルメットに内臓された無線機から聞こえて来る。

真っ白な閃光が幾つも重なり合う。
眩しさに額に手の掌をあてがい、目を細め何が起きたのか確かめた澤田は、次の瞬間、柳伍長の乗車する多脚戦車が瞬時に青白い光と共に消えるのを見た。

「隊長ッ!柳伍長の戦車が…戦車が消滅したッ!」
「奴ら、ガトランティスは、ただの対戦車ミサイルランチャーなかんかじゃない!」
「あれは…あれはバスターグレネード弾だ!」
「19年前、木星ガニメデ基地が、空間騎兵隊が、壊滅させられた時に見た奴と同んなじだ!」
「かっ、囲まれた。」
「奴ら死を躊躇わない覚悟だ!」

「んな物んまで持ち出したって事は…」
「俺たちは……俺たちは罠にハメられた……。」
「カティー軍曹!聴こえるか!?」

「何んだい?」

「一度しか言わねぇから、よく聴けよ」
「カティー。俺たちが侵入したエアダクトを破壊しろ!」
「風穴、開けたら航空隊隊長さんに、ありったけの対艦ミサイルをぶっ放なせと伝え、お前はヤマトに帰投しろ。」

「隊長!?どうやって脱出すんの?」

「悪りぃ。腹ん中の子の父親(おやじ)に成れねぇ。」

「なっ!?何、言ってんのか解んない!」

「ガガ…ガ………。」

「…地球を………………。」

「……隊長!?神楽坂隊長!?」

「うわぁぁぁぁぁぁーーーッ!!」

「よ、よくも!対艦ミサイル発射管ハッチオープン!!」
「喰らいやがれぇーーーッ!!」

「航空の隊長さん……聴こえる?」
「ありったけの対艦ミサイルをここから撃ち込んで!!」

「カティー軍曹!?どうした?何があった?」

「隊長…隊長が死んだ……中の部隊は壊滅…した……。」
「神楽坂隊長の遺言なんだよ。」
「遺言なんだよォーーーッ!!

「小林から各機へ!」
「ワスプが開けた穴から、ありったけの対艦ミサイルを撃ち込め!!」

内部から誘爆を招き、12キロメートルも有る超巨大戦艦ガトランティスは、腹腸(はらわた)を喰いちぎられるかのように、血反吐を吐き散らすように彼方、此方で爆発、輝かしい爆焔の花火を散らしていた。

「全機、ヤマトに帰投せよ!」
「カティー軍曹!帰投だ!」
「彼の、隊長の死を無駄にするな!!」

だが、そんな哀しみなど関係無いと言わんばかりに、超巨大戦艦ガトランティスは艦首部から後ろを切り離し、艦爆を繰り返す佐々木率いる雷撃機隊及び第二攻撃機隊に牙を向く。

「かっ艦長!」
「ガトランティス艦の艦首が……艦首が分離した!」
慌てふためく桜井が告げた。

「上條!ロケットアンカーを切り離せ!」
「砲雷撃戦よーい!!」





「主砲、一番、二番、撃ち方はじめッ!!」





【第四代 宇宙戦艦ヤマト】

イスカンダル航海時を初代とし、対白色彗星帝国ガトランティス戦に参戦したヤマトが二代目とカウントしています。
そして、三代目が対暗黒星団帝国(デザリアム)戦、ディンギル帝国に参戦ヤマトとカウント。
今回の2220年アクエリアスの氷塊から回収され、造られたヤマトを四代目とカウントしました。

超弩級宇宙戦艦

全長:280.00m

艦体幅:43.60m

最大幅:61.77m(安定翼展開時:87.72m)

艦体高:94.54m
最大高:99.47m

最大速力
(通常航行時) 亜光速

主機関:タキオン粒子陽電子流動式六炉心波動エンジン×1基
副機関:陽電子タービン×8基・2軸

兵装
艦首波動砲×1門(六連射が可能また、六連発分の波動エネルギーを一度に放出するトランジッション波動砲を発射可能。)

主砲:46糎三連装陽電子衝撃砲塔×3基(9門)
副砲15.5糎三連装陽電子衝撃砲塔×2基(6門)
魚雷発射管×12門(艦首および艦尾両舷)
上部八連装ミサイル発射塔×1基
両舷八連装ミサイル発射基×2基
亜空間魚雷発射管×8門(艦底)
94式爆雷投射機(マスト付け根)
12.7糎四連装高角陽電子速射砲塔×8基
8.8糎三連装高角陽電子速射砲塔×2基
12.7糎連装高角陽電子速射砲塔×8基
7.5糎連装高角陽電子速射砲塔×10基
7.5糎三連装陽電子速射機関砲塔×4基
司令塔近接防御火器×2基

艦載機
艦載艇
艦載車両
改・零式52型空間艦上戦闘機コスモゼロタイプ21×1機
改・1式空間戦闘攻撃機 コスモパルサー×39機(+予備機3機)
100式空間偵察機×2機
99式内火艇×2隻(救命艇)
作業用装載艇×6隻

強襲揚陸艇ワスプ×1艇(特務艇)

特殊装備
亜空間ソナー

※私設定が混ざっています。




第四話へ
つづく。


この物語りは、「宇宙戦艦ヤマト復活編」の続編として二次創作ではありますが、オリジナルの物語りです。
既存のメカ設定及びキャラクター設定は基本的に、そのまま引用しています。
使用している画像は一部を除き、宇宙戦艦ヤマトシリーズ本編等より、引用した画像でイメージです。
一部、私の設定及び解釈が混ざっています。