鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編ー第四話

2020-02-19 20:49:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



宇宙戦艦ヤマト復活編二次創作

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編ー

第四話


ヤマトが撃ち放つショックカノンを何発も何発も、直撃を喰らう超巨大戦艦ガトランティスの分離した艦首部が、黒煙を撒き散らし、眼前にまで迫っていた。


「地球人よ!銀河に散らばる我が同胞ガトランティスの民よ!よく聞け!」
「我がガトランティスは必ず、復活を成し遂げる!!」
「サーベラー閣下が我を残党を導く!」
「サーベラー閣下は必ず復活を成し遂げ、導いてくれる!」宇宙空間に響き渡るガトランティス艦に残る残兵の声は、宇宙戦艦ヤマトにも届いていた。

「…ぶ、ぶつかる!」震える声の桜井が言った。
だが、迫るガトランティス艦首部とヤマト第三艦橋は、紙一重の距離を残し交わした。

「ふ~う。間に合ったようね。」神業的な操艦をやってのけた天城一佐の姿があった。

「コルン。ごめんなさい。ちょっと遅く成ったわね。」

「次はお仕置きですからネ。」

「はい。はい。」

「はい。は一回デ。」

「ガトランティス艦艦首部、消滅を確認。」ポカンとする桜井に代わり、折原が報告した。

「うむ。」

「機関長。補助エンジン出力、三分の一。」

「天城一佐。進路をあの光点=次元の門へ。」
「全艦に通達。各部署は整備及びダメージコントロールを急げ。」

「了解。」







「ルシファー様。どうやら"人間"が、この次元の境目まで、たどり着いたようです。」
「いかがなさいますか?」

「うむ。今しばらく放っておけ。」

「では番犬の役にも、たたないかったガトランティスを名乗る人間らは、いかが致しましょう?」
「死滅、致しますか?」

「…そう焦るな。契約も、あと一つ残っている。」
「手足としては、まだ、使えるだろうからな。」
「それに、我らを封じたアクエリアスの女神は、その力も衰えた。」
「我らが完全復活するには、人間の力がまだ必要な時、我が親愛なるガブリエルよ。あと少し、機が熟すのを待て。」

「仰せのままに。」


「船外作業班より艦橋へ。」

「此方、艦橋。何か?」

「船外の修復作業を完了。入艦する。」
「エアロックの減圧をお願いする。」

「了解。エアロック室にて待機せよ。」

宇宙戦艦ヤマトは修復を終え、カティー・ヒロスエ軍曹の具申を聞き入れ、艦長古代は戦死者を弔う為、宇宙葬を行った。

・宇宙防御第二艦隊旗艦ブルーアース所属第一海兵隊群第六分隊隊長:神楽坂 彬曹長。(二階級特進により三等宙慰)
・同分隊隊員:濱田 勉軍曹(二階級特進により准慰)
・同分隊隊員:柳 将吾伍長(二階級特進により曹長)
・同分隊隊員:澤田 将一等宙士(二階級特進により軍曹)
と続き、航空隊隊員、戦術科、航海科、機関科、本作戦に参加し、惜しくも命を落とされた戦死者57名は手厚く葬られた。

「捧げー砲!」
「黙祷。」艦長古代の号令に合わせ、選出されたクルーたちによる弔砲(ちょうほう)が行われた。


宇宙戦艦ヤマトは速度を上げた。
ヤマトの両舷を流れる星々は、流星群の天体ショーを思わせる。
この先の不安が頭の片隅に追いやられてゆく_。

修復を終え、再発進から一時間が過ぎ、ヤマトから見える景色が、代わりはじめた。

銀河系は太陽系を含む銀河の名称である。
地球から見えるその帯状の姿は天の川と呼ばれる。

1000億の恒星が含まれる棒渦巻銀河とされ、局部銀河群に属している。
通常の銀河と同様、銀河系も数多くの恒星や星間ガスなどの天体の集まりで、全質量は太陽の1兆2600億倍と見積もられている。
そのうち可視光などの電磁波を放出している質量の合計は5.1%以下の643億太陽質量で、質量の大部分は暗黒物質であると考えられている。
中心付近には比較的古い恒星からなる密度の高いバルジを持ち、それを取り巻くように若い恒星や星間物質からなる直径約8万-10万光年のディスク(銀河円盤)がある。
ディスク(銀河円盤)の厚さは中心部で約1万5000光年、周縁部で約1000光年で凸レンズ状の形状を持つ。
ディスク(銀河円盤)の中には明るい星や散開星団、散光星雲などが多く見られる渦状腕が存在する。

「想像していたより、明るく感じる空間ですね。」無言の艦橋内でいち早く口を開いたのは天城であった。

その天城の言葉に口を挟んで来た折原は、「カタカタ」とキーボードを叩き、立体化した映像をメインスクリーンに映し出した。
「ですが本来なら、この辺りに、いて座Aの中心部には超大質量ブラックホールが存在するのですが…」







「そのブラックホール自体が消えてしまった…。」

「…そうです。」



「すべては、あの門を潜れば解るという事だ。」





【ルシファー】

明けの明星を指すラテン語であり、光をもたらす者という意味をもつ悪魔・堕天使の名である。
キリスト教、特に西方教会(カトリック教会やプロテスタント)において、堕天使の長であるサタンの別名であり、魔王サタンの堕落前の天使としての呼称である。

天使たちの中で最も美しい大天使であったが、創造主である神に対して謀反を起こし、自ら堕天使となったと言われる。堕天使となった理由や経緯については様々な説がある。
神によって作られた天使が神に背いて堕天使となったという考えは、旧約偽典ないしキリスト教黙示文学の『アダムとエバの生涯(英語版)』にみられる。
その中で悪魔はアダムに向かって、自分は神の似姿として作られたアダムに拝礼せよという命令を拒み、そのために神の怒りを買って天から追放されたのだと語る。
『クルアーン』にもこれに類似した話があり、イブリースは粘土から作られたアダムに跪拝せよという神の命に背いて堕落したと数箇所で述べられている。
キリスト教では悪魔は罪によって堕落した天使であるとされ、オリゲネス、アウグスティヌス、ディオニュシオス・アレオパギテス、大グレゴリウス、ヨハネス・ダマスケヌスらは天使が罪を犯すという問題について論じた
大グレゴリウスやセビーリャのイシドールスは、罪を犯して堕落する前のサタン(=ルシファー)はすべての天使の長であったとし、中世の神学者たちも、サタンはかつて最高位の天使である熾天使か智天使の一人であったと考えた。
悪魔にルシファーの名を適用したのは教父たちであった。
たとえばヒエロニムスは金星を指すラテン語であったルーキフェルを、明けの明星としての輝きの喪失に悲嘆することになる、かつて大天使であった堕天使長の名とした。
この光の堕天使としてのルシファーの名がサタンの別称として普及したが、教父たちはルシファーを悪魔の固有名詞としてでなく悪魔の堕落前の状態を示す言葉として用いた。
キリスト教の伝統的解釈によれば、ルシファーは元々全天使の長であったが、神と対立し、天を追放されて神の敵対者となったとされる。
「ヨハネの黙示録」12章7節をその追放劇と同定する場合もある。


【ガブリエル】(ヘブライ語: גַברִיאֵל‎、アラビア語: جِبرِيل‎、英語: Gabriel)は旧約聖書『ダニエル書』にその名があらわれる天使。
ユダヤ教からキリスト教、イスラム教へと引き継がれ、キリスト教ではミカエル、ラファエルと共に三大天使の一人であると考えられている(ユダヤ教ではウリエルを入れて四大天使)。
西方キリスト教美術の主題の一つ「受胎告知」などの西洋美術において、彼は優美な青年で描かれる。
時には威厳のある表情で描かれることもある。
聖書においてガブリエルは「神のことばを伝える天使」であった。
ガブリエルという名前は「神の人」という意味である。
キリスト教において、最後の審判のときにラッパを鳴らし、死者を甦らせる天使はガブリエルである。




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つづく。


この物語りは、「宇宙戦艦ヤマト復活編」の続編として二次創作ではありますが、オリジナルの物語りです。
既存のメカ設定及びキャラクター設定は基本的に、そのまま引用しています。
使用している画像は一部を除き、宇宙戦艦ヤマトシリーズ本編等より、引用した画像でイメージです。
一部、私の設定及び解釈が混ざっています。

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