鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編ー第五話①

2020-02-21 00:11:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



宇宙戦艦ヤマト復活編二次創作

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編

第五話①


航海図、航路レーダー、メインレーダーでは、その場所が境界部である事を示しているが、これが門だと目視では解らなかった。
だが、メインスクリーンには、門(ゲート)を潜っていると解る映像が映り出されている。
目の細かい砂、砂丘と言う表現が相応しいだろう。
その砂丘が永遠に続く。
何れくらいの距離を移動したのだろうか、ヤマトからはまだまだ、かなりの距離ではあるが、レーダーには人工構造物を捉えていた。
かなり高層の構造物のようだ。
艦橋のクルーは眼下に拡がる砂丘もしかりなのだが、人工構造物の高さは既に地上から10キロメートルを超えて表示されていた。

「艦長。まだまだ、表示が止まりません。」メインレーダーを覗く折原が告げた。

「うむ。折原。中央電算室で解析を頼む。」

「了解。」

折原が電算室に降りて、直ぐにコルンが新たな反応を示した。

「…ン!?」
「Unknown.target!」

「夕貴サン!気をつけて!」
「前方からUnknown.targetデス!」
「複数接近して来ます!」

「メインレーダーに反応は?」折原から引き継いだ桜井に天城が尋ねた。

「メインレーダーには何も…あっ!?ちょっと待って下さい!今、反応有り!」
「Unknown.targetは6つ!!」


※イメージ曲【ワルキューレの騎行】



「……!?人(ひと)、人間…!?」再び桜井が告げて来る。

「…いや、羽の生えた人間なんて居るかよ!」

「上條。あれはヴァルキリーだ!」

「ヴァルキリー!?」

「そうだ。ヴァルキリーだ別名ワルキューレ!」
「あれは人間なんかじゃない!」
「完全に我々はヤマトは、敵と見なされたってわけよ!」そう言ったのは操縦稈を握る天城だった。

「天城一佐は詳しいですね。」

「……お父さん!」そんなやり取りの中、美雪が第一艦橋に姿を現した。

「美雪。お前…。」
艦長であり、父親でもある進は一瞬、言葉に困った。

美雪は母親である雪、古代雪(森雪)が、かつて着用していた黄色をベースに黒の矢印を施した旧ヤマトの艦内服を纏い、現れたからだ。

「美雪。それは…」

「そうよ。お母さんが着ていた艦内服よ。」

「どういうつもりだ。」

「どういうつもりも何もないわ。」
「私も古代進と森雪の娘ですもの、いっしょに、いっしょに戦うわ!」
「それに今、お母さんの声が聞こえたの!」
「お母さんは、あの石の煉瓦で造られた塔に居るわ!」

「…お母さんの雪の声が聞こえたって……お前…。」

「古代艦長。お嬢さんも16歳でしょ!?」
「16歳なら宇宙防御隊高等工科学校に入校出来る歳です。」
「即ち、立派な指揮官を目指すに相応し歳です。」
「協力して貰いましょう。」

「…しかし美雪は正規の学生では…」

「古代艦長!今、そんな事を言っている場合ではありません!」
「眼前にはワルキューレが迫ってます!」
「それにお嬢さんは、お母様の声を感じた。そしてそのお母様は、あの塔に居ると!」
「私が美雪さんを守ります!許可を!」

「…緊急時に付き、特別に許可を出す。」
「美雪は、天城一佐補助を。」
「佐々木艦医には話を通しておく。」
「配置に付け。」

天城は、美雪にウインクを飛ばすと拳を「コツン。」と当て、ハイタッチした。

「二人にヤられた。」と苦笑いの表情を浮かべる古代。

古代は気を取り直して命令を下した。

「全艦に通達!」
「第一級戦闘配置!」
「飛来する物体は人型兵器である!」
「躊躇(ためらう)な!以上だ!」




ワルキューレ(ドイツ語: Walküre)またはヴァルキュリャ(古ノルド語: valkyrja、「戦死者を選ぶもの」の意)は、北欧神話において、戦場で生きる者と死ぬ者を定める女性、およびその軍団のことである。
戦場で死んだ者の半分をオージンの治める死者の館ヴァルホルに連れて行く役割を担う。
ヴァルホルでは、死んだ戦士たちは終末戦争ラグナロクに備える兵士エインヘリャルとなるが、ヴァルキュリャは彼らに蜜酒を与える給仕ともなる。
また、ヴァルキュリャは英雄をはじめとする人間たちの恋人としても登場し、そのような場合は王族の娘として描かれることもある。
ワタリガラスを伴って描かれたり、また白鳥や馬と結び付けられることもある。

ヴァルキュリャは、13世紀に書かれた『スノッリのエッダ(散文のエッダ)』『古エッダ(詩のエッダ)』『ヘイムスクリングラ』『ニャールのサガ』などに記述が見られる。
スカルド詩や14世紀の呪文、ルーン碑文などにも登場する。
また考古学的には、ヴァルキュリャを描いたと考えられている魔除けなどが出土している。

北欧神話に登場するノルンやディースといった存在は、いずれもヴァルキュリャと同様に運命を司る超自然的存在であり、その関係性についても解釈がなされている。


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つづく。


この物語りは、「宇宙戦艦ヤマト復活編」の続編として二次創作ではありますが、オリジナルの物語りです。
既存のメカ設定及びキャラクター設定は基本的に、そのまま引用しています。
使用している画像は一部を除き、宇宙戦艦ヤマトシリーズ本編等より、引用した画像でイメージです。
一部、私の設定及び解釈が混ざっています。

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