福岡・大牟田『アロマサロンHijiri』 と『 Hijiri+』の日々

~教室と制作活動の記録と日々のあれこれ~

帝京大の市民講座~『認知症にならない生活リハビリ』

2015-06-30 | つれづれ


受講講座レポが続いてます。

今日は先日に引き続き 帝京大へ行ってきました。
作業療法士の先生から学ぶ『認知症』のお話でした。

前回に引き続き・・・TEIKYOのロゴ入り3色ボールペンのお土産付き!
ふとっぱら~!

それはさておき

両親がそろそろ気を付けないといけないお年頃 ということもあり
またお仕事的にも 関連するものがあるのではないか ということもあり
専門家のお話を聞いてきたのです。

まさに誰でも つまり 予備知識が何もない人であっても参加可能な
市民講座なので 内容的には さら~っとな感じだったけれど
糖尿病と認知症の関係だったり
運動と認知症のことだったり
いろんな研究の情報なんかを知れたことは収穫でした。
認知症予防のためのアロマテラピーの効果 についても少し触れられました。

最後の質疑応答で アロマで認知症予防 についての質問がいくつか出てたのですが
先生が応えに困っておられたので ここで触れてみます。

まず『認知症予防にアロマが有効』と紹介されたのは
鳥取大学の浦上先生の研究が元になってます。

ものすごく簡単に言うと アルツハイマー型の認知症の初期には嗅覚が衰えることがわかっており
初期症状のひとつとして昼夜の区別がつきにくくなる ということから
午前中に「ローズマリー(カンファー)とレモン」
就寝前に「ラベンダーとオレンジスイート」の香りを嗅ぐことで
嗅覚を刺激して 嗅覚の衰えを予防し、同時に
それぞれ交感神経、副交感神経にアプローチして 昼夜のリズムを
しっかり整えることでアルツハイマー型の認知症や物忘れの予防になる
というのが 認知症予防のためのアロマ的アプローチです。

で、出てきた質問のひとつめ。
「お線香の香りを嗅いでるけど それでも予防になるのか?」

先生の答えは「なるんじゃないですかね~」でした。

ん~~~~~~?どうでしょう?
身の回りの香りを意識することで 嗅覚は刺激を受けるし、加齢に伴って
衰えた嗅神経を再生する、そのことで嗅覚の衰えを予防する という考え方は
できないこともないのかな?と思います。
(※一般的に神経は一度ダメージを受けると再生しませんが 嗅神経だけは
例外で、再生すると言われてます)

でも お線香の香りを嗅いで 交感神経が高まる(覚醒される)って
あんまりないような・・・
どちらかというと 厳かな気持ちになる=気持ちを静める香りが多いから
副交感神経を優位にするほうが多いと思います。
最近は ミントの香り なんてお線香もありますけどね
そこまで「目が覚めるほどスッキリ!」感は・・・ね。
ということを考えると 交感神経・副交感神経をそれぞれ刺激して云々 の効果は
お線香で期待するのは難しいと思いますねー。


それと質問のふたつめ。
「ローズマリーとレモンの香りを嗅いでるけど 同じ香りを毎日嗅いでたら
耐性ができちゃうんじゃないか?」

耐性って 薬剤耐性のことでしょうかね?たぶん。
先生の答えは「お薬じゃないから大丈夫じゃないかな?よくわからないけど」でした。

アロマテラピーで使うエッセンシャルオイル(香り成分)は お薬じゃありません。
なので 毎日同じ香りを嗅いでいるからといって お薬の服用を続けるうちに
だんだんその効果が効きにくくなるという意味合いでの薬物耐性についての心配は
いらないと思います。
嗅覚刺激は 鼻の奥の粘膜に香り成分がくっつくことによっておこる脳への
電気信号で伝わります。 香り成分がそのまま脳に運ばれるというわけではないのです。
若干ながら 呼吸器の粘膜から吸収されて血液へ入るというルートもありますが
わずかなものです。

アロマトリートメントみたいに エッセンシャルオイルを希釈はしても皮膚に塗布する場合は
毎日のように同じものを塗布していたら 薬物耐性というよりアレルギーの心配は
ちょっとしたりもしますが、嗅覚からの香り刺激だけで考えたら
そこまで心配いらないと思われます。

でも どうしても気になるようだったら 香りをちょっと変えてみるというのも
ひとつの手かもしれませんね。
浦上先生の研究では 一番効果的だったのが ローズマリー&レモンと
ラベンダー&オレンジスイートだったそうですが
他の香りでまったく効果がなかった というわけでもなさそうです。
昼夜の区別がつくように 交感神経と副交感神経の切り替えをするという
目的で精油をそれぞれ選べば 他の香りでも代用はできるんじゃないかな?
そう思いますしね。
香りの感覚は 人ぞれぞれですから この精油じゃなくちゃ!
ということはないはず・・・と思われます。

そしてこの質問をされた方に 先生からの逆質問
「(毎日香りを嗅いでいて)効果はどうですか?」

えっ?これ 聞きます?

「効果はわかりません」と答えられてました。

この方が「ローズマリーとレモン」と同時に「ラベンダーとオレンジスイート」も
試されているかどうかが まずわかりませんから そこがどうなのか?も気になりますが
でも 「予防」として取り入れられてることに
効果があるかどうかなんて 誰も答えられないのでは???

アロマテラピーをやっていて認知症は発症してません という今が事実であって
やってなかったら発症していたのか? それとも今と変わらないのか?
そんなの誰もわかりませんし、やり方によってももちろん変わってくるし
予防としてやられていることは それだけじゃないかもしれない。
食べ物だって 運動だって 日々の日常生活の総合的な結果として今の状態があるわけです。

おもしろいこと聞くなぁと 最後の最後でちょっとびっくり。
きっと 単純に興味があったのでしょう・・・と思うことにしときます。

「認知症の予防対策のひとつとしてアロマテラピーを」

紹介して頂けるのは正直なところ アロマを専門としているワタシとしては嬉しかったです。
が、いろいろ誤解がたくさんあるんだなぁと 新たな発見をさせて頂きました。
もっともっと正しい知識として広まるように情報発信 頑張っていかないと!ですね。


-------------------------------------------------------------------------------------

↓ランキング参加してます。応援していただけると より頑張れマス!↓

にほんブログ村 地域生活(街) 九州ブログ 大牟田情報へにほんブログ村

最新の画像もっと見る

コメントを投稿