先日作ってた猪脂の石けん、型から出しました。
ラード(豚脂)ではなくって猪脂
ぼたん油とも呼ばれます。
お肉はジビエ料理として そこそこ知られていますが
(私もぼたん鍋、一度だけ食べたことあります!)
なかなかマニアックな素材です。
そもそも どうして猪脂の石けんを作ることになったのか・・・
はじまりは 先日出店したイヌトピアにさかのぼります。
わんだふる関連の出店の際に よくご一緒になり
鹿や猪のジャーキーを販売されてるmother earthさんのブースで
うちの子たちのおやつを購入しようとして
覗いたときでした。
「猪油100%の肉球バーム」を発見!
猪油100%!!!!
猪油の石けんってどうなんだろ?作ってみたいな。
・・・と思うのはソーパーあるある。
最初は小さなバームをいくつかまとめて購入させてもらおうとしてたのですが
「石けん作ってみたいんです」ってお話をしたところ
mother earthさんにも興味を持っていただいて
「だったらもっと量が必要でしょう」と
後日 精製したての猪脂送って頂いたのです♡
(ありがとうございます!)
★うちの子たちも大好き!
mother earthさんのおやつは
こちらから購入できます → https://motherearth1.thebase.in/
で、早速 猪油について情報を集めることから始めました。
なにしろ はじめての油脂です。
まずは石けんにするための鹸化価もわからないのです。
石けんを作る上ですごく重要な脂肪酸組成もわからない。
猪豚っていうし、イメージ的には豚に近い
ということはラードと同じ扱いでいいのかな?
なんて思いつつ、自家消費分の石けん作成ならそれでいいか と
すぐに試したところなのですが、
今回、最終的にはワンコ石けんとして商品化も目指したいので
納得できるまで、より正確な情報をひたすらネットで探していました。
そして四国中央市で害獣駆除された猪の命を
無駄にしないためにという取り組みのひとつで
猪石けんを作られてるということを知りました。
そしてその取り組みの中で猪油の精製やそれを使った石けん作りを
中心となって実践、指導された
Blue studio主催の大塚先生 にたどりつき
先生の過去のblog記事の中の
「猪脂の石けんを作ってみたい方は連絡を」という一文を頼りに
事の経緯とともに 猪油とその石けんについてお話を聞かせてほしい!
と連絡させて頂いたのです。
幸運なことに、お忙しい中、先生に快諾頂いて
先日、ソーパー仲間とともにリモートでとても貴重な話を
たくさん聞く機会を得ることができました。
ラードと猪油の違い
精製の際のポイント、石けんつくりの際のポイント
害獣として駆除される猪のいのちを有効活用するための
社会貢献につながるかもしれないよ という話まで。
聞くと あー、なるほど!と気づかされることばかりだけど
思いもよらなかったこととか、間違ってた認識とか
作る前に聞いておいて良かったと思うことばかり。
それらを踏まえて
丁寧に試作してみた猪石けん2種
それが写真の石けんたちです。
猪油本来のニオイがどれくらい残るのかを時間を追って検証したいので
無香のものと、あと使ってみる用の精油の香り入りのものと。
もともとの猪油が、丁寧に精製されていることが想像できる証拠に
作ってるときは 言われていたほどニオイは気になりません。
カット後もニオイは気になりません。
これから1ヶ月近く寝かせていくので
その後の経過を見守るとともに 観察を続けていきます。
完成したらまたその使用感などもお伝えできれば と思います。