年次有給休暇の取得率が過去最低なんだそうな。従業員30人以上の事業所を対象としている調査であるから、それを含めればもっと低くなる。
他産業と比べても、離職率が高いといわれる医療や介護の現場は、①人命にかかわる、②女性労働者が多い、③交代制勤務、④継続する仕事内容、⑤二重の指示系統の存在、⑥他職種との連携 という特徴があり、ストレスが多く、メンタル不全をおこしやすい。
離職率を下げる対策の1つが、十分な睡眠と休息をとらすこと。労使で残業を減らし、休暇を取りやすくする工夫が一層求められている。
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有給休暇取得率 過去最低46.6% 厚労省調べ(10月12日朝日)
厚生労働省が12日発表した07年の就労条件総合調査によると、年次有給休暇の取得率は前年より0.5ポイント低い46.6%で、過去最低となった。企業が1年間に従業員に与えた有給休暇の日数(繰り越しを除く)は平均17.7日だが、実際に取得したのは8.3日にとどまった。
企業規模別の取得率は、従業員数1000人以上の企業の51.7%に対し、300~999人の企業は43.0%、それ以下の規模別でも43%台だった。取得率は92年と93年に56.1%となったあと、低下傾向が続いている。