江戸から幕末、明治にかけて、近代化の幕開けの先駆けとなった長崎県。端島炭鉱(軍艦島)、旧グラバー住宅など、世界遺産としてその名を歴史に刻むものは多い。日本の発展に命を注いだ先人たちの息吹が感じられる場所だ。
ただ、そういった先人たちがつくった街並みも、たった一発の原爆によって打ち砕かれた。今では観光地として美しい街並みを見せるものの、長崎県民にとって「平和」という言葉は、特別な意味を持つ。
本音で語る政治を行いたい
この地から、日本を守り、発展させるために、本音で語る政治を行いたいと訴えるのが、幸福実現党の政務調査会長である江夏正敏氏だ。
江夏氏は25日、長崎県庁で記者会見を開き、今夏に行われる参院選に幸福実現党の公認候補として出馬することを表明した。「子供たちの未来を守り、安心で希望に満ち、平和で豊かで明るい未来を建設する」と参院選に向けた決意を述べる。
江夏氏が掲げる主要政策は、(1)国防強化、(2)経済成長、(3)教育新生の3つ。
(1)については、原爆被害を受けた県として、北朝鮮、中国の核や軍事拡張に対し、抑止力を高め、憲法9条を改正し、日米同盟を基軸とした国際的な防衛協力体制を構築する。
(2)の経済成長を実現するためには、消費税を5%へ減税し、防衛・宇宙・ロボット産業、海洋開発などを振興し、「ジョブ・クリエーション」を促す。
(3)の教育を新生するために、道徳教育や宗教教育を充実させ、「命の大切さ」「人間が生きる意味」を教えることや、いじめを隠蔽した教員や罰則を法案に盛り込むことなどを掲げる。
ポジティブ・粘り強さで安心して暮らせる日本に
会見の様子。中央がいき愛子氏。
同日、神奈川県では、同県川崎市出身のいき愛子氏が神奈川県庁で記者会見を開き、幸福実現党の公認候補として、出馬表明した。
いき氏は、中学高校で剣道に打ち込み、高校では都大会で準優勝を遂げたほどの実力。厳しい稽古によって身に付けた、「明るくポジティブに生きること」「逆 境でも諦めない粘り強さ」をもとに、「若さ、情熱と行動力で、『安心して暮らせるイキイキ日本』を目指す」と政治への思いを語る。
神奈川県には、かつてペリーが来航した浦賀(横須賀市)がある。外国の脅威を肌身で感じた先人らの必死の行動が、幕末の日本を守った。横須賀市と厚木市には、米軍基地があり、今も国防の重要な拠点となっている。
いき氏は、(1)防衛力の強化とともに、(2)消費税の引き下げと本物の経済成長、(3) マイナンバー制度の廃止を主要政策として掲げる。
平和や国防の重みを知る、長崎県と神奈川県こそ、日本の繁栄のモデルを示せるはずだ。
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