地形学とGIS / Geomorphology & GIS

ある研究者の活動と思考の記録

G空間EXPOと安仁屋先生

2010-09-22 | できごと
9/19~21にパシフィコ横浜で,GISやGPSに関するイベント「G空間EXPO」が行われました.内容は講演,シンポジウム,展示会で,連休と重なっていたこともあり,子供を含む家族連れが多数訪れました.携帯などによる測位が普及し,「みちびき」が打ち上がったばかりなので,一般の方の関心が高かったようです.もちろん,企業,大学,官庁などの関係者も多数いました.

展示会には100を超える企業や団体が参加し,巨大な展示ホールが埋め尽くされました.講演やシンポジウムも多く,同時に10個近くが行われた時間帯もあり,複数に興味がある参加者は泣かされました.僕は地理情報システム学会の大学教育関連のセッションで話をし,空間情報科学研究センターのセッションで司会を担当しました.

GISに関連したイベントが,このような規模で行われることを,以前は誰も想像できなかったと思います.会場を眺めていた時に,筑波大学名誉教授の安仁屋先生を思い出しました.先生は,ピーター・バローが書いた世界最初のGISの教科書を訳された方で,それが日本語の最初の教科書にもなりました.当時先生は,GISの重要性を周囲に語りましたが,理解者はわずかだったそうです.

1998年に僕が空間情報科学研究センターに異動した直後に,先生にお会いする機会がありました.その際に「GISが理解されている時代に活動できる君は幸せだ.頑張りなさい」と鼓舞していただきました.それから10年以上が過ぎましたが,自分の世代は幸せだと改めて感じました.

You know, every time I think about how lucky I am to be in the rock & roll industry.
It's so exciting.
(Flower Punk / Frank Zappa)

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