地形学とGIS / Geomorphology & GIS

ある研究者の活動と思考の記録

伊豆大島

2010-05-01 | おでかけ
一昨日,家族で伊豆大島に行きました.前日の夜行船で島に向かい,早朝から午後までレンタカーで動きました.6月に家内が,大学の授業として伊豆大島で巡検を行うので,その下見を兼ねた家族旅行でした.念のため記しますが,経費は家内も含めて自己負担でした.

家内は伊豆・小笠原の島をよく知っていて,修論のフィールドは神津島でした.一方,僕は今回,伊豆諸島に初めて行きました.船に6時間以上乗ったのも初めてでした.長野県出身の僕は,海の文化に疎いようです.

大島では,三原山や波浮港といった定番の見どころと,地学研究者の聖地ともいえる「地層切断面」や火山博物館を見ました.しかし,一番印象的だったのは,写真に示した名もなき尾根と谷の風景です.船が発着した岡田港から,周遊道路を数キロ東に行った場所で見えたものです.

写真では,丸みを帯びた凸型の尾根の上に,やはり丸い凸型の樹幹が並んでいるのが見えます.また,個々の樹幹のみならず,樹幹の集まりが丸い凸型になっている場所もあります.いわば3段階の入れ子構造で,地形と植生が織り成すフラクタルだと思いました.

Now the trees are almost green.
(Shapes of Things / Yardbirds)

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2 コメント

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フラクタルですか (たなか)
2010-05-05 14:01:00
僕も伊豆大島をはじめ伊豆七島には行ったことがありません。それにしても照葉樹林?の緑が濃くていいですね。

フラクタルといえば、徳永先生の流域水系網に関する講義思いだします。なつかしい。。。
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フラクタルでスカッ (OGU)
2010-05-05 21:55:10
僕もフラクタルというと,徳永先生の集中講義を連想します.水系網は相似の入れ子構造になっている,それはホートンの法則を少し改変した形で証明できる,と聞いたときには,「地形とは何て美しいんだ」と,スカッとした気分になりました.

この時期の緑は確かにいいですね.蚊もまだ出てきませんし.
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