上海で専業主婦始めました!

朝から晩まで仕事だけしていた私が専業主婦へ立場が変わり、日々新たな発見があります。

かつて若かった頃

2013年11月05日 16時22分34秒 | 日記

かつて若かった頃、
勤めていた会社に今の陛下が
皇太子さまだったころ、
お見えになったことがある。

その準備たるもの、半年前から始め、
見学ルートに当たる場所は
壁を塗り替え、絨毯を張り替え、
担当者は白衣を新調し、
滅多に入れないクーラーを入れ、
建物自体を冷やした。

当日は事業所全員300人が手分けをして、
警備にあたり、空室は一つもなく、
広大な敷地にネコが
迷い込んでも分かるくらいの体制をとった。
何かあってはいけないからだ。

元々事務員が少ない事業所だったこともあり、
私は白衣から事務服に着替えお茶出しの
担当になった。

会社が専門家を呼び 、
私たち接客担当はマナーの講習を受け、
何度も予行演習を繰り返し、
当日を迎えたのだった。
(他の部門も同じだったに違いない。)

上の方も皆、緊張していて、
きっと昼食にお出しした
鰻やメロンの味が
分からなかったのでは。

鰻をお出しするのも一苦労。
きっとお店側も大変だったに違いない。

でも、光栄なことなんです。
わざわざご訪問頂けることが。

無事終了した時の達成感といったら、
なんとも言えない気持ちだったな。

ちょっと誇らしいような。



一つの行事を執り行う為には
数多くの人がものすごい時間をかけて
準備をしているということを分かっていたら、
あの方も行動が変わっていたかな。

もし、私がお茶出しをしたあの時に
園遊会のような事が
起きてしまったら、
いやいや本当に
考えられない。

予定通りに事が進むように、
最大の努力をし、
準備しているのだから。


普通一般の方ではないのです。

滅多にできない貴重な経験をしたなあと
今でも思います。