弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

LAW&ORDERからみるアメリカ、アメリカは交渉社会

2011年12月21日 | Law&Order

Law&Orderは18シーズンからは必ず見るようにしています。
「これをみずしてアメリカを語れない」というドラマだからです。

ニューヨークは人種のるつぼであり、ウォール・ストリートに象徴される
ように、経済、財政では世界一です。
金の集まるところ、欲も集まります。
皮膚の色も考え方も違う、いろいろな人の、想像もできないようないろいろな欲が
クモの巣のように絡んで、想像もできないような複雑な世界で、
殺人が起こります。
したがって殺人の動機や背景を追っていくと、底知れない暗闇が待ち受けて
いるようです。

そういう社会で、警察、特に検察は、正義を実現していくわけです。
(今問題になっている日本の検察とは大違いです。)

法廷で裁判官にお任せしていては、正義の実現などあり得ません。
(これも日本と大違いです。裁判員制度の導入で少し変わっていますが)

犯人は何とか処罰を逃れようとして、嘘をつきます。他人に罪をなすりつけようと
します。
そういう中で、自白させようとすると、宥めすかし、脅したりと、あらゆる手段を
使わざるをえません。
どうぞ、ご自由にお話ください、などという態度では供述は得られません。
より大きな犯罪のためには小さな犯罪には目をつむる、すなわち、取引を
するというのは現実的な方法です。

Law&Orderをみていると、大義のために、取引をする、つまりは交渉を
するわけですが、この知恵比べの具体例のオンパレードです。
いかに相手を追い込んでいくか、死力を尽くして活動しているのが
よくわかります。
それは、法廷の活動においても同じです。
ここで大事なことは、優先すべき大義とは何かを間違わないということです。
これを間違うと、逆の結果になってしまいます。

それでも限界はあります。
7話の「ずるい女」(Quit Claim)はいわゆる、嘘のうまい女性が被告人です。
自分の弁護士すら「女性の武器」でうまく利用してしまう、
嘘を暴いたと思うとまた次の嘘(お涙ちょうだいの嘘です)です。
担当検事のマイケル・カッターは何としてもその嘘を暴きたいと
悪戦苦闘するのですが、マッコイも相棒検事のコニーも、
どうすることもできないと途中で降りてしまいます。
真実発見のためにもがき苦しむマイケルに対して、自分が助かるために
協力を弁護士が申し出てきます。
冷静にみれば、嘘の供述だとわかるわけです。
最後にはマイケルも諦めます。

人をだますのがうまい人っていますね。みんなが騙されるというのは、
それだけ嘘がうまいというわけです。
そういう人の嘘を暴くためには、有無を言わさぬ客観的な証拠が必要です。
それには、時期を待つ必要があることがあります。

欲求不満が残る感じがしますが、Law&Orderは、そういうことも含め、
不条理な現実社会を映し出しています。
これが大変勉強になります。

日本の社会はきれいごとの建前の社会です。
しかし、現実の人間は日本人だってアメリカ人や他の国の人と同じです。
実際と建前が全く逆の日本のような社会では、
どろどろした人間社会を裁いたり、律することにはできないので
不正義がはびこることになります。

何が正義かを見極め、それを実現するために、手段を選ばず?
交渉をする、
刑務所に入るかどうかを巡っての交渉ですから、真剣なものにならざるを
得ません。

Law&Orderをみていると、アメリカは交渉社会だということがわかります。
交渉ですからうまくいくこともあればそうでないこともあります。
それでも、何か問題があるかぎり、交渉するしかないわけです。
それは、問題に目をつむらず、何とか解決しなければいけないという考えが
あるからです。

交渉社会というのは、現実に真正面から立ち向かう社会でもあるのです。
これがダイナミズムをうみ、世界の共感を得るのだと思います。

そういう意味でLaw&Orderはおもしろいです。


北朝鮮、金正日総書記が死亡

2011年12月20日 | 政治、経済、社会問題

19日の発表ですが、
17日午前8時半(日本時間9時半)に視察に向かう途中の
列車の中で死亡。69歳。
死因は、肉体的、精神的に大きな負担が原因の心筋梗塞と
伝えられています。

後継は28歳の三男の金正恩氏ですが、
余りにも若く、経験もないので、今後が予測できません。

アラブでは、アラブの春が、またミャンマーもクリントン国務長官が
訪問するなど民主化に向けた動きがあります。
また、ロシアでも、大統領選に向けて盤石の準備をしていたはずの
プーチンも不正選挙の疑いで大規模なデモがありました。
北朝鮮の内情はほとんど外部からはわかりません。
このIT情報時代でも、北朝鮮だけは、完全に抑圧されているのでしょうか?

拉致被害者のことも含めて、これからの動きには細心の留意が必要です。

韓国の大統領は一切の予定をキャンセルしたと伝えられています。

未熟な民主党、思想的に著しく偏りがある民主党が政権にあるのは
日本にとって不幸なことと思います。

軟体動物のように芯のない政治家が日本の国益を見失わないように
国民は厳しく監視する必要があります。


米軍、イラク撤退

2011年12月19日 | 政治、経済、社会問題

18日にイラクに駐留していた米軍が全部撤退完了したという
ことです。
9年にわたる長い戦争でした。
双方に多くの血が流れました。

無事ミッションが終わったことは、良かったと思います。

しかし、今アメリカは失業の問題が大変です。

撤退して帰国した兵士の仕事はどうなるのでしょうか。

LAW&ORDER でメインテーマではありませんでしたが、
負傷して帰ってきた兵士が十分な治療を受けられないで悲惨な
状態に置かれていること、
だから、刑務所の方がいい、刑務所なら治療が受けられるからと
と言っていたこと、
証人になった軍関係者が、こんなに多くの兵士が生きて帰ってくる
とは予想していなかった、だから、治療の予算がない、
という趣旨の証言をしていました。

ドラマではあるけれでも、全くの創作とは考えられません。

アメリカも完全撤退までは本当は望んでいなかったといいます。
ただ、駐留する米兵に対する免責特権が認められないということで、
結局、撤退しか選択肢がなかったといいます。
(自国民を戦犯、刑事犯で裁かれることなど、絶対にできないことです)

現実の世界は厳しいものです。

韓国の慰安婦問題については、私は政治家の責任と考えています。
勿論、日本のです。
とっくに解決していなければならない問題です。


ジェームズ・アレン「すべて思いのまま!」7つの黄金の法則

2011年12月18日 | 生き方・人生

少しづつ1年の反省をするときがきました。
みなさんはいかが纏めをなさいますか?

私は今年はいい年だったと思います。
来年に向けて、足元がしっかりと固まった感じです。

一時期、ポジティブ思考に大変関心を持っていました。
久しぶりに、ジェームズ・アレンの「7つの黄金の法則」を手にしました。
最後の章は「穏やかな心を持つ人は、必ず幸せになれる」です。

昨年からいろんなことがありました。
でも自分の信じるところにより、毎日を着実に生きてきました。
そして気がつくと、アレンのいう穏やかな心を持てるようになってきた
自分がいました。
何が起ころうと、自らの思いをコントロールする、
意識して生きると、少しづつやり方もわかってきたように思います。

次の目標も見えてきました。

最後の引用です。ただ翻訳なので、訳者によって表現に違いがあるようです。

「人生の幸せをつかむには、理想に向かって、自らの思いをしっかりと
コントロールすることです。
・・・・(略)・・・
思いをコントロールできること、穏やかな心を持てることは、
強さにほかなりません。
自分に向ってこういうのです。
心を静めなさい。
心を静めなさい。 」

人生は最後まで歩み続けることだと思います。

今年はイチョウが殊のほか美しいです。
太陽に輝く銀杏です。


  


銀座ソニープラザ、光の仮想空間

2011年12月17日 | エンターテイメント

クリスマスのプレゼントの買い物に銀座に出かけました。

ソニー広場では、ショーが見られました。
AR技術が生み出す光の仮想空間です。

 これが説明です。

頭にあたって色鮮やかな光のオブジェがはじけイルミネーションになって
躍るのは、降ってくるのは確かに幻想的です。

新しい技術が生まれ、日々生活が豊かになっていくのは嬉しいものです。