今朝、起きてベランダへ行ったらお釈迦さまきのこはもう萎んでました
私は毎朝、ご先祖様にお茶をあげるんですが、今日のお茶の葉は、以前私が有料老人ホームに勤めていた時にご縁を頂いたおばあちゃんの家族からもらったお茶の葉でお茶をいれました
私がそのおぱあちゃんと出会った頃はまだトイレにも自分の足で行くことができてました
95歳と高齢のため段々と体力が落ちてきてベッド上での時間が長くなってきました
なんとか生きる楽しみをもってもらいたいと私は少しでも時間があるとおばあちゃんの部屋を訪れて話をしていました
認知は全くなくクリアなため、介護スタッフによっては拒否がかなりあり、スタッフ側から言うと気難しいおばあちゃんだったんです
「美味しいお茶が飲みたいなぁ。自分のお爺さんはお茶屋で茶畑を持っていたんだよ。昔からお茶だけはいいお茶を飲んでいたんだよ」と
早速ご家族に連絡をとり、お茶の葉を準備してもらいました
お湯は70度、お湯を入れたら葉っぱが開くまで5分待つ
おばあちゃんのお茶の流儀です
当時は私はとにかく忙しかったので、1分くらいでお茶を注いだり、逆にお茶の葉が開くまで5分はおばあちゃんの部屋で待てなかったんです
コールがなって別の部屋の対応をしたら5分以上は過ぎ、どうかしたら10分かかることも
するとお茶の葉は開き過ぎ
毎回「美味しくない」と言われてました(笑)
ただ美味しいお茶を飲んでもらいたいという私の気持ちは通じていたようで「美味しくないけどありがとう」とは言ってくれていました
「今日のお茶は美味しい」と言われたのは1度きりでした(笑)
「桜の花を見ながら美味しいお茶を飲みましょう。その時にはとびっきりの美味しいお茶をいれますから」と言ってましたが、桜の花を待たずして、おばあちゃんは旅立たれました
お看取りまでさせて頂いた後、ご家族から「母は口は悪かったけど、美味しいお茶が飲めるようになったと喜んでました。ありがとうございました。母のかわりに飲んでください」とおばあちゃんが飲むはずだったお茶を私にくださいました
もったいなくてなかなか封を開けることができなかったんですが、今朝、そのお茶の葉でいれました
おばあちゃん、今頃、どうされてるかなぁ、、
今朝は葉っぱが開くまでゆっくり5分待ちましたよ
たぶん、美味しいお茶ですよ
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