gemma

オカメインコとネコとヒト。

お別れ。

2011-04-07 | ■キオク、キロク

ダンナさまが、
高校時代の先輩に
お別れをしてきました。
消防署に勤めていて
みんなを避難させていたそうです。
見つかったときには
かぶっていたヘルメットが
2つに割れていたそうです。

知り合いの娘さんと
その赤ちゃんは、
後で聞いた話ですが、
水の中で過ごしていたわけでは
なかったようです。
赤ちゃんと一緒だったのが

せめてもの


そしてわたしは、
先日やっと見つかったおじさんに
お別れを言いに行きました。

わたしのおじさんの家族は、
海のそばに住んでいました。
津波に遭ったとき、
おじさんは
ポケットに免許証を入れて
逃げたおかげで、
見つかった時はすぐに
名前がわかったようです。

身分がわかるものを
持って逃げなかった人は
身元不明のまま
家族に見つけてもらうまで
待つ事になります。

でも、
もう何日も経っているので
家族が見ても
誰かわからないかもしれません。

家族全員がいなくなってしまった場合には、
しばらく引き取り手が
ないままです。

わたしが行った時、
おじさんは高校の体育館に
他の方たちと一緒に
並んで置かれていました。

顔を見た時、
おじさんだって
わかりませんでした。
でもよく見ると
確かにおじさんで、
おじさんは、何となく
目のあたりがきらきらしていて
笑っているようでした。

その学校には、
家族を捜しに来ている人が
何人かいました。

今、わたしの従兄弟が
まだ見つからぬ
お母さんとおばあちゃんを
似た人の情報を見つけては
何度も、安置所まで
足を運んでいるようです。

現在、おじさんは場所を移され、
一時的に作られた広い場所で
たくさんの人たちと一緒に
そのままの状態で
土の下に眠っています。


早く、
たくさんの人たちが見つかって、
ひとりでも多く
家族のもとへ返してあげたい。

ご冥福を
心から。


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