なんとなくそんな気持ちの日々に

本ブログは、もう更新の予定はありません。しかし閉鎖はせずに、記事を残しておきます。

核放棄?そうは思えない。

2007-06-15 00:20:58 | 国際関係
北朝鮮のBDA資金、引き出しを確認 マカオ政府高官(朝日新聞) - goo ニュース
 
 凍結されていた北朝鮮の資金が解除され、バンコ・デルタ・アジアから引き出された模様である。朝日の記事だけではわかりづらいが、ちょっと前の西日本新聞の記事だと、全面解除というわけではないらしい。また、今回の資金移管は複雑で、ロシア経由である(参照時事通信社)。
 もしも、今回の解除が全面解除でなければ、たとえその額が少なくとも、北朝鮮はそれを口実に核を保有し続けるだろう。また、たとえ全面解除であっても、これに味をしめた北朝鮮が、一時的に核を放棄することがあっても、「二度と」核を持たないということはまずありえないと僕は推測している。なぜなら、経済力も工業力もなく、また通常戦力もたいしたものでなければ、北朝鮮にとって体制の維持と対外的な威信は、「核保有国」になることにかかっているのであり、あの国の存在証明となると思われるからである。
 北朝鮮関連では、ちょうどこの時期に、日本では東京都の朝鮮中央会館売却問題が浮上していることも注目される。なぜ元公安調査庁長官だった人物が浮上するのか(いうまでも無く、公安調査庁は日本の対北朝鮮政策のキーとなる役所である)?
 赤木容疑者の件といい、また「北」関係でいろいろ起きており、注意深い観察が必要です。