MANIMANIAのレトロエロゲーカウントダウン

人生の残り時間が半分を切ったというのに若き日に目にしたエロゲーに魂を引かれ続けるイタいおっさんがこなしたゲームを紹介。

WindowsXP実機,またはXPモード上のPC98エミュレータからCD-DA音声を再生する方法について(追記あり)

2011-10-30 15:18:10 | 使ってみようエミュレータ
以前,PC98エミュレータから実機の光学ドライブにアクセスする方法を書いた記事(98エミュレータから実機のCD-ROMドライブにアクセスしよう)の中で,エミュレータからDAEMON Tools V3.47を用いてもCD-DA音声が再生できることを書いたのですが,再インストールしたXP機でやってみたら,どうやってもCD-DA音声が再生されません。
実機ドライブからは流れるのですが,果たしてあれは勘違いだったのでしょうか?
仕方なく,CD-ROMのイメージ化工程からやり直したところ,問題点らしきものが焙り出され,無事,DAEMON Tools V3.47にマウントした仮想ディスクからもCD-DA音声が再生されるに至りましたので,忘れないうちに,全工程を記しておきます。

なお,今回の作業は上級編になりますので,「CドライブのルートディレクトリにBOOT.INIファイルを見付けられますか?」と聞かれて意味の分かる方,見つからない場合に表示する方法の分かる方で,必要となればSAFEモード立ち上げもできるし,その後,非SAFEモード立ち上げに戻すことのできる人しか挑戦してはいけません。失敗しても成功するまでの指導はできないし,元に戻す方法も教えてあげられません。
まさしく自己責任の支配する世界ですので,そのつもりで挑戦してください。失敗すれば再インストールで,それまでにコンピュータ内に蓄積したデータを失う危険性すらあります。作業内容自体は難しいものではありませんが,リスクは覚悟の上で作業してください。
と,初心者の方には諦めていただいて先へ進みます。

<<作業に必要不可欠なファイル>>
作業の前提となるファイルについてですが,FREEDOS(98)からCD-ROMを利用する方法について,以前,試行錯誤を繰り返しましたが,私には解決策を見付けることができませんでしたので,MS-DOS5.0A以降のシステム入りハードディスクイメージは予め用意しておいてください。また,イメージ内でMSCDEX.EXEの入ったディレクトリにパスを通しておいてください。
さらに,後で使うT98-NEXTでCD-ROMを利用できるようにするCD-ROMモジュールでCD-DA音声データを利用するためには,CDSDのSTDをバイナリ化したファイルをハードディスクイメージ内に置いて,やはりこれにパスを通しておく必要があります。CDSDのバイナリ化作業については,98エミュレータから実機のCD-ROMドライブにアクセスしよう内に書いておきましたので,そちらを参照してください。
あとは,DAEMON Tools V3.47を使用します。以前は公式ページからダウンロードできましたが,今はできないようです。お持ちでない方はごめんなさい。

以下,MS-DOSシステム,MSCDEX.EXE,CDSDのSTDバイナリファイルが含まれたハードディスクイメージがT98-Nextの起動ドライブとしてセットされていることを前提として,以下の作業をします。

<<作業手順>>
<1>
まず,DAEMON Tools V3.47をインストールします。

<2> CD Manipulator
次に,対象となるゲームCD-ROMを,CD Manipulator(CD Manipulator跡地)で,イメージ化します。
イメージ化するCD-ROMを入れた光学ドライブを指定します。
ここで指定する光学ドライブにはDAEMON Toolsによる仮想ドライブも入っていますので,間違いのないよう実ドライブを指定してください。
CD-DAトラックのあるCD-ROMの場合,下図のようにDataトラックの後,トラック2以降にAudioトラックが並びます。


イメージの作成ボタンを押します。


検索ボタンを押します。


保存する場所,保存するファイル名を指定して,保存します。


シングルセクションモードであることを確認して,OKボタンを押します。


イメージファイルの作成作業が終わると,下の画面になりますので,OKボタンを押して,CD Manipulatorを終了します。


イメージを保存した場所に,指定した名称の.imgファイルと.cueファイルが作成されていることを確認してください。


<3> DAEMON Tools V3.47
今度はDAEMON Toolsを使います。
インストールすると,タスクバー上に赤い稲妻のアイコンが表示されていますから,その上で左クリックします。
すると,下のメニューが現れますから,D:の部分をクリックして,イメージをマウント(=仮想ドライブにディスクイメージを入れる)します。




選べるファイルは,.cueファイルだけですから迷いませんね。
選んでクリックします。


マイコンピュータを確認すると,仮想ドライブにMAGEN3というディスクが入っていることが表示されています。マウント完了です。


マウント確認後は,忘れずにDAEMON Tools のアイコン上で右クリックして出てくるメニューから,オプションのAnalog audioにチェックを入れてください。


<4> Boot.iniファイル書き換え
CドライブのルートディレクトリにあるBOOT.INIファイルの「/noexecute=optin」の部分を「/noexecute=AlwaysOff」と書き換えます。書き換えを拒否された場合には、SAFEモードで立ち上げてから書き換え処理をしてください。
この作業をしないと,後でT98-Nextを立ち上げて仮想ドライブにアクセスさせた瞬間にブルーバック画面が出て,XPが再起動してしまいます。
ご注意ください。

<5> T98-Nextの設定
次は,PC98エミュレータT98-Nextを,CD-ROMを使用できる設定にします。
まず、T98-Nextを格納したフォルダを開けます。


このフォルダ内のDEVICEフォルダにCD-ROM利用のためのプラグインを追加します。Thor-Hammerのホームページから,T98-NEXT(7th Beta以降)用CD-ROMモジュールをダウンロードしてください。
そして,ダウンロードしたファイルを解凍して,中に含まれるSCSI4CDN.NHW(scsi4cd.zip内にSCSI4CDN.zipとして同梱)をDEVICEフォルダ内に貼り付けてください。


次に,T98-Nextを立ち上げます。
デバイスマネージャをクリックして,未使用状態にあるSCSI4CDN.NHWを使用するデバイスにします。






使用するデバイスになると,名前の前に○が付きます。


次は,詳細設定です。


仮想ドライブに与えられているドライブレターを,T98-Nextに伝えます。
ドライブレターは,DAEMON Toolsのアイコンを左クリックしたときに表示されていましたので,環境に応じて正しいドライブレターを伝えましょう。




なお,T98-Nextは,もう1つの窓であるエミュレーション画面の起動時に,マウスコントロールをWindowsから奪ってしまいますので,マウスが使えなくなっても慌てずにF12を押したままF8を押してマウスのコントロールをWindowsに戻してください。


<6> ゲーム起動
ゲームの指定する起動方法でゲームを立ち上げます。
麻雀幻想曲IIIでは,ここで既にCD-DA音声のBGMが流れています。


念のため、設定を確認してみます。




はい,無事に仮想ドライブからも,CD-DA音声が再生されることが確認できました。よかったよかった。

<7>
私の犯した誤ち
CD ManipulatorでCD-ROMをイメージ化すると,IMGファイルとCUEファイルが作成されます。前者は巨大ファイルで,後者はごく小さなファイルです。
いつから間違ってたのか忘れましたが,これらイメージ化の作業をした後に,うっかりCUEファイルを消してしまったらしく,IMGファイルをISOファイルとリネームして使用していたために,CD-DAデータの管理情報が失われてしまっていたようです。
こちらがCUEファイル冒頭部分の中身です。この内容のファイルがなくなると,CD-DAデータが管理不能となるのも当たり前ですね。


なお,Windows7のXPモード上の仮想マシンでも,XP実機と同じ結果が得られました(boot.iniファイルを編集しない場合のリセットも含めて)。

ちなみに,Windows7では,こんなWindowが出て,DAEMON Tools 3.47はインストールすらさせてもらえません。


そして,最新のDAEMON Toolsは,Analog audioについてのオプションがありません。
つまり,CD-DAを聞ける設定にはなりません。

と,こんなもんで。
twitter上で間違った発言をしていたことは許してください。

追記
<8> T98-Next最新版について
T98-Nextについては,13.1th Beta版を使っていましたが,CPU使用率が100%になってしまうので,2ちゃんねるの
PC-98エミュを語ろう8で開発報告のあったT98NEXT20100525版を使われてもいいかもしれません。私の仮想マシン上のXP機では70%程度のCPU使用率になりますが,100%よりはましでしょう。

nhwプラグインのみから構成されていますので,本体等は,T98-Nextから,新プラグインは,http://akiyuki.boy.jp/t98next/からダウンロードできます。
サポートは,こちらとのことでしたが,現在はPC-98エミュを語ろう10に移行していると思われます。

本日はあひるちゃん日和なり

2011-10-27 13:19:09 | Weblog
今回の展示期間中は天気に恵まれませんでしたが,今日は雲1つない快晴。
あひるちゃんもご機嫌な感じですよ。

ばらとちびっ子とあひるちゃん


北浜駅26番出口出てすぐ


難波橋上より


難波橋北詰より


あひるちゃんの展示もあと3日を残すのみ。
最終日の30日日曜日はあいにく雨の予報なので,できれば今日明日の観覧がいいと思います。
夜は冷えますので,見に来る方は暖かい格好でどうぞ。
昼を過ぎると晴れていてもあひるちゃんが日陰に入るみたいですので,撮影される方は午前中が狙い目です。
ライトアップは22時ごろまでです。

詳しい場所はラバーダック(ほんもの)参上!とか参照してください。

ラバーダック(ほんもの)参上!

2011-10-21 20:05:41 | Weblog
大阪は北浜にラバーダックが帰ってきました。
活躍想像図よりはずいぶん小さかったです。あいにく天気もいまいち。


'11/10/24の晴天時に撮り直し。今回の展示は天候に恵まれてません・・・。


北浜駅26番出口から出るのが最短コースですが,淀屋橋駅からでも歩けます。
淀屋橋駅から北浜駅まで地下を歩くこともできますが,雨の降りが強くなければ中之島公会堂見物も兼ねて歩かれてはどうでしょうか。

まず,大まかなルート図。クリックすると大きくなります。
黄色は淀屋橋ルート(1番出口から),赤色は北浜ルートです。




淀屋橋駅1番出口を出ると,出た方向(北側)に大阪市役所があります。


右(東側)を向くとあひるちゃんの頭がわずかに見えます。


北へ向かいましょう。
橋の上から東を向いてみました。
撮影時点にはあひるちゃんはいなかったので,ひょっとすると今見るとこの位置からでも見えるかもしれません。


橋を渡りきると,右折します。
右側のスロープを降りて川沿いに進むこともできますが,中央公会堂を見るならまっすぐ行きましょう。


左手に中央公会堂が見えてきました。


右手には栴檀の木橋が見えます。


ちなみに中央公会堂を左へ回り込むとこんな風になります。


さて,栴檀の木橋を越えたら(上の地図のとおりですので渡りません)川沿いに降ります。













おかえり,あひるちゃん。




感動の再会




感動のあまりバーストモードに。


またね。




そんなわけで,30日日曜日までしかいないあひるちゃんをよろしく。






ラバーダック参上!

2011-10-20 16:20:08 | Weblog
今日,仕事の関係で,地下鉄堺筋線北浜駅26番出口を出たところ,目を疑う物を見ました。



のライオンさんではなく,



そうです。10か月ぶりに大阪の地に戻ってきてくれた,ラバーダックことあひるちゃんです。

・・・というのは私の妄想で,展示はあさって22日土曜日から30日日曜日まで。
日没から22:00くらいまではライトアップもありますよ。

多分,明日には膨らませられてスタンバイするあひるちゃんを待ちきれず,合成写真を作ってしまったので,1記事でっち上げた次第です。
びっくりした人はごめんなさい。

沙織 美少女たちの館('91/10/18・X指定ブランド)

2011-10-19 01:13:15 | PC98ソフト ADV
PC98用ゲーム。FD2枚組。回想モードあり。

いわゆる「沙織事件」で知られるかのゲーム。
「沙織事件」については18禁ソフト制度の発足とテクノポリスの衰退-沙織事件の次の一手

発売20周年記念レビュー。って1日遅れてるけど。
パッケージはこちら。


マニュアルはこちら。


こちらが因縁の「X指定」ブランド画面。


プレイにあたっては,Chaserのジャンクヤード内の攻略ページを参照した。

部活動で学校からの帰りが遅くなった主人公,沙織は,尿意を我慢できず,公園の公衆トイレを利用する。


トイレを出ると,公園のベンチではアベック(死語)が露出プレイを敢行していた。
嫌悪感を覚えつつ公園を後にした沙織は,眼にした光景が忘れられず,自室のベッドで自慰行為に及ぶ。
「いやがるのを,無理やりされたいっ!」

・・・・・・誰でもいいわ・・・・・・
私を・・・・・・めちゃくちゃに・・・・・・して・・・・・・

沙織の淫らな願いに応じるかのように現れた仮面の男たちは,抵抗する沙織に麻酔薬を嗅がせると,沙織を謎の洋館へ連れ去った。


沙織が目を覚ますと,手足には鎖の付いた環を付けられて自由を奪われていた。
目の前に現れた館の主と称する女性は,当分,沙織を世話することになるという。

貴方は,この館に来ることを望み,私がそれを叶えてあげた・・・・・・
この館にいる他の多くの女たちと同様に・・・・・・


館の主が去った後,沙織は足元に扉の鍵らしき物を見付け,館からの脱出を図る。
とりあえず,鍵の開く部屋を順に訪れるが,沙織は各部屋で愛欲にまみれた女性たちの相手として,その姿を間近に見ることとなる。

月の部屋 雪恵


火星の部屋 美由貴
都合によりトリミングしました。


土星の部屋 和美


金星の部屋 妙子


星の部屋


太陽の部屋 春美,まゆみ
都合によりトリミングしました。


水星の部屋 みちか
都合によりトリミングしました。


木星の部屋 冴子


館玄関の鍵を手に入れた沙織は,脱出を試みるが,見付かってしまい,再び部屋を巡ることになる。
その後,再び訪れた脱出の機会に,沙織の脱出はなるのか・・・。

局部描写はノーコメント。

それぞれの部屋に入ると,それぞれの部屋の美女,美少女たちの艶姿かグラフィックで表示されるのだが,そのほとんどは動かない1枚絵。
絵が動かないなからテキストに注目するしかないが,淫語を女性キャラに無理矢理言わせる,奴隷らしい口の利き方を強制する等,変わり映えしない展開が繰り返される。正直,じじくさい会話の応酬に辟易した。スポーツ新聞の連載エロ小説クラス。
シチュエーション的には,近親相姦が3部屋,職場の同僚間,上司部下間各1部屋,後輩男子に縛り調教された先輩女子1部屋,教師と生徒の禁断の関係1部屋とバリエーションがあるようでいて,7部屋中6部屋が「口では嫌だと言いながら,体は正直だぜ,へへへ。」的な展開なので早々に飽きてしまう。
しかも,そんなテキストに耐えて読み進んでも,1入室あたり画像2枚。劇画チックな点を除けば,わりと綺麗な画像だが,いかんせん凡テキストが長すぎる。
ごくまれにアニメーションする画像もあるが,上の評価を動かすには至らない。
BGMは,沙織の不安感や,館の異世界感を見事に描き出しているだけに,凡テキストが大減点で辛い。
凡テキスト過ぎるので,館内2巡目の各部屋のテキストは読んですらいない。

もっとも,シナリオ全体としてはエンディング前の館の主再登場からの展開には驚かされたので,凡テキストが長すぎることを差し引いても高く評価する。
館物にありがちな,焼け落ちラストや消失ラストでない点もいいかと。
あの事件がなければ,もう少し評価を得る機会のある作品だったのではないかとも残念に思われる。
エロゲーなので,後述する画像数の問題から,万人受けは得られなかったと思うが。

なお,画像的には別にお宝でもなんでもないので,プレミア価格で入手されることはおすすめしない。
ゲームとしてやっておくべきか?と言われると,お時間があればどうぞというくらいか。
館内2巡目のテキストをほぼ読み飛ばしたけど,それを読むために再プレイする気はない。

各キャラの画像は,1巡目(2回とも)2枚,2巡目(2回とも)2枚,エンディング時1枚の計5枚ずつ。
事件がなければ,エロ画像の少ないクソゲーとして,早晩人々の記憶から消え去った可能性も否定できない。

開発スタッフ
原画・グラフィックデザイン SERIKA・HIMURO
プロデューサー なかやま ゆき
エフェクトディレクター kin
シナリオ・ライター なかやま ゆき,kin
シナリオ・プログラム kin
サウンドプロデューサー PANDA
サウンドワークス 亜希羅組,MARINA
サウンドスーパーバイザー BAKI
グラフィックエディット 原田 英樹,芳野 篤,大山 恵,大木 みきえ,NEO,NTT,VOGUE,VOL,SS
グラフィック協力 HOBBY STATION,TOM BOY
グラフィック・プロデューサー 松永宏樹
システム・スーパーバイザー 岡地 常義
テスト・プレイヤー 味村 由羽木,なかやま ゆき
進行 田中章子
スペシャル・サンクス 石原 裕,NEON小池,OMNI
ゼネラル・プロデューサー SHOW
制作 [C]1991 X指定ブランド

EP-ROMの昔話・その28 沙織 ~美少女たちの館~でも取り上げられている。

ちなみに,「ら抜き言葉」がシナリオ内で使用されており,「ら抜き言葉」が日本語の破壊だとか騒いでるばあさんは,自分の認識が20年遅れていることを知るべきだ。

などと,今回は,だ,である調で書いてみたけど,ちょっと当たりがきつい感じがするなあ。

以下,自分用メモ
Np2からの切り取り範囲
(80,1)-(560,332),画によっては(560,334)

<<著作権に関して>>
本記事に引用している全てのソフトの名称・画像の著作権・その他権利は、制作、販売されたソフトハウス、メーカー、または作者様に帰属します。本サイトでの上記著作物の取扱いは、著作権など各権利関係を侵害することが目的ではありません。問題などある場合は、メール(gekigangarあっとmail.goo.ne.jp)にてその旨お知らせください。

実機によるPC-98ゲームフロッピーディスクのイメージ化

2011-10-18 15:19:21 | 使ってみようエミュレータ
「沙織」(PC-98)をエミュレータ上でプレイしたところ,イメージのデータに損傷があったようなので,改めて吸い出しました。
画面キャプチャもできるんですが,面倒なので写真ですませました。

使用したイメージ化ツールは,T98-Nextからダウンロードできる,「T98-NEXT TOOL(2002/01/25 UpDate)実機用ツール(ROMMAKE/NFDMAKE)のセット(PC98 DOS用)」です。

DOS画面からコマンドを打ち込みます。

今回は,HDDから立ち上げて,3番目のドライブとなるFDDのフロッピーのイメージを作成します。
ドライブ番号は0から3で指定するようになっているので,起動ドライブから順にHDD,HDD,FDD,FDDの構成をとる私の機体では,FDD1は2に該当することになります。
したがって,基本コマンドは

>NFDMAKE 2 SAORI1.NFD

でよいことになります。

わざわざ実機でイメージ化するのですから,万全を期して,詳細なイメージを作成することにして,オプションとして,-r1dを付けることにします。

以上より,コマンドラインは

>NFDMAKE -R1D 2 SAORI1.NFD

となります。実行します。





はい,無事に1枚目のフロッピーをイメージ化することができました。
-r1dオプション付きで,フロッピー1枚あたり,6分40秒を要しました。

今回の記事は,作業工程と作業時間を記録するのが目的ですので,特に変わったことはしていません。

なお,-r1dオプション付きのファイルは3.62MBとなりましたので,実機からの持ち出すにあたってはそのままではフロッピーを使えません。
持ち出し方には各自の環境に応じたやり方があると思いますので,言及しません。

(2013/06/09追記)NFDMAKE以外のツールによるPC98実機上でのフロッピーのイメージファイル化については,
PC-98実機でのフロッピーディスクのイメージ化などで書いてます。(2013/06/09追記部分終了)

CF-W4のHDDをSSDに換装しました

2011-10-10 23:11:05 | Weblog
バックアップ活用テクニックのバックナンバー紹介でお茶を濁しておりました管理人です。

メインマシン交替の関係で少しばたばたしております。

今回のメインマシンLet's note CF-W4の降板は,内蔵光学ドライブが認識されなくなったこと,既に7年ほど同一ノートパソコンを使用していることから何時HDDが動かなくなっても仕方がなくなったことなどです。

使い始めた新マシンは,VistaをスルーしてWindows7デビューとなりましたが,Windows95以来愛用してきたペイントの仕様が変わってしまい,ファイルメニューが廃され,リボンインターフェースなるものが採用されたのですが,これがまあ何とも,これまでの操作方法とは近似しない操作方法だわ,当然,ショートカットキーもそのまま使えないわでもうさんざん。

とりあえず,XP機に近い操作性にするために,スタートメニューについて,Vista/7のスタートメニューをXP風のデザインへカスタマイズ「Classic Shell」を参照して,スタートメニューを旧式に変更しました。

あと,CF-S10固有の問題として,ファンクションキーを押すと,画面にメニューが表示されてしまうというために,PrintScreenによる画面キャプチャに支障を来しましたが,こちらはPanasonicのサイトに解決方法が示されていたので一応解決。つか,ファンクションキーを使うのにいちいち表示要らんつーの。

それと,Twitter上で経過を呟いておったのですが,旧パソコンCF-W4をHDDからSSDに換装したところ,なかなか上手くいきませんでしたが,それも自分の凡ミスゆえで,これを除けばノートラブルでできたも同然でした。

まず,新たに取り付けるSSDとして,Transcend 32GB SSD 2.5インチ IDE MLC TS32GSSD25-Mを購入しました。

そして,Acronis True Image 6.0(昔買った外付けHDDについていたものなので古いです)を使って,SSD上にクリーンインストールされたCF-W4のHDDバックアップイメージを展開します。

ここからは肉体労働です。もちろん頭脳もある程度要りますが。
Let's note(CF-W4) HDD換装記録を参照して,CF-W4を分解します。ちなみにばらすのに必要なかったため,分解編の10はやってません。

内蔵されていたHDDとpinの状態を同じくするため,41pinと44pinを折り,ジャンパピンを外したSSD(注・後述するとおり,ジャンパピンは外しちゃダメ)をCF-W4に接続しました。

すると,電源投入後,F2キーを押したときに表示されるBIOS画面で,プライマリーマスターなしと表示されました。



BIOS画面を抜けても,OSがないという表示が出て,それっきりです。

これが噂に聞く,Let's noteとTranscend SSDの相性問題かとくらくらしながら,打開策をネットで探し,1pinと41pinの間に5Ω前後の抵抗設置まで考えていたのですが,いくつかサイトを見るうちに,ひっかかったのが,前述のジャンパピン。
確かに買ったときには,黒で四角く囲ったところにジャンパピンが付いていました。そして,外した記憶もありました。

(上記「Let's note(CF-W4) HDD換装記録」掲載の画像を加工させていただいています。)

うーん,まあダメ元でやってみるかと,再び分解した上で,ジャンパピンを刺して,再接続。
電源を投入してBIOS画面に入ると,


プライマリーマスター 32GBですか。まああってる。
不安は残りつつ,画面を切り替えてみます。



見事にSSDが認識され,TS32GSSD25-Mの型番が表示されています。

では,そのまま起動させてみます。



いやあ,無事にデスクトップ画面までたどり着きましたね。ふう。
って,あんたバラしたままやないの!

そんなわけで,CF-W4のSSD化の顛末でした。
もちろん,CF-W4はちゃんとガワに収まってます。

「Let's note(CF-W4) HDD換装記録」オーナー様,貴重な情報をご提供いただき,ありがとうございました。

ついでのことなので,HD TuneでSSDとHDDの転送速度を測ってみました。
なお,HDDは取り外してしまったので,タイムリー GROOVY HDDをUSB IDE接続2.5/3.5/5.25"ドライブ専用 UD-303SM で,USB経由で接続しました。内蔵した場合との性能の違いがあると思われますので,ご注意ください。

SSD(TS32GSSD25-M)


転送速度は,平均60.6MB/secと優秀ですが,プチフリでしょうか。極端に転送速度が落ちるタイミングがあるようです。CPU使用率は7.4%。
これに対して,HDDの方は,転送速度も平均22.8MB/secとかなり遅く,そのくせCPU使用率は13.4%と高い上に,データ転送が継続して行われると転送速度が落ちるという傾向が認められます。
これを見る限りにおいて,古いノートパソコンにおけるSSD換装処理は時間と費用に見合う改造作業といえるでしょう。

HDD(TOSHIBA MK4025GASL)


2つの結果のグラフ部分を1つに合成してみました。圧倒的じゃないか,SSDは!って感じですね。


さらに,CrystalDiskMarkを両者に行ってみます。

SSD(TS32GSSD25-M)


パーティションを切り直して32GBベースにしても,目に見えた数値的改善はありませんでした。
SSDがHDDに負けているのは,512KBブロックのランダムライトのみということになります。そこらへんがプチフリの原因だったりするんでしょうか。
使用していても,終了時の処理はHDDと並ぶか,ひょっとするとHDDより遅いかも。あくまで体感速度ですが。

HDD(TOSHIBA MK4025GASL)


以上,今更ながらのHDD・SSD換装結果の報告でした。

なお,その後,プチフリ続出で使い物にならなかったため,XP用に最適化作業をしました。
詳細はこちら

ちなみに,最新型CF-S10プレミアムエディションのSSDの結果はこんなの。旧パソコンと比べるのは酷ですな。




以下,自分用メモ
32GBのSSDに復元したHDDイメージは11GBのドライブであったため,SSD上には11GBのCドライブと,21GBの未使用領域がある。
HD革命Partition Lite Ver.1では「エラーコード19:#1417ドライブのセクタ数エラー」という表示が出て,未使用領域を開放するための処理を続行できない。




HD革命CopyDrive1.0の便利ツール「ドライブの分割と結合」からは,未使用領域を開放することができる。再起動を何度も要求されるが,所定の処理をすませた後は自動作業の終了まで手を触れないこと。