東京 新宿 バイク修理 「探求」 ガレージUCGブログ

日々GARAGE-UCGで如何なる修理や探求が行われ、どんなガレージライフを過ごしているのだろうか?

カワサキ ZZR1400に乗る学生

2010年02月18日 | UC事総論

最新型のKawasaki ZZR1400がガレージに入庫。新車のこのマシン、なんとフレームナンバーは1番なのである。
オーナーの彼はまだ学ランを着ていた高校生の頃からガレージに顔を出してくれ、現在は大学生。
(自ら顔出しデビューを願い出たので今回ブログデビュー)

ミニバイクで一緒にサーキットに練習しにいったりする仲でもあります。
何気にアツいテイストを持つ、やる気に満ちあふれたナイスガイなのだ。この御時世に高校生の頃からバイクが好きっていうのは珍しい事なのかもしれない。

今回はUCG自身の学生時代の事を少し振り返りつつ、また久々に総論をお伝えしたい。
おいら=UCGが大学生だった頃は、譲り受けたボロボロのヤマハXS号で、まだ原付以外は免許も無く、それ以前に調子が悪くてエンジンすら掛からない状況だったというのに、高価な大排気量マシンに乗れるなんて羨ましい~とは言いつつも、彼もいきなりこのバイクに乗り始めた訳ではなく、格安バイクを手に入れつつステップアップして行ったのである。

バイク大好きな彼は、学生ならではの特権を生かして全国をバイクで旅してます。
そんな彼なので、慣らし運転もあっという間に終わらせて、えっ?もうそんなに走っちゃったの?という程に短い期間でオイル交換やら、その他いろいろなメニュー&作業をしにガレージに訪れます。寒い中ガレージUCGでの洗車も、もう日課だね。

私=UCGの周りの仲間は皆一様に口にする共通の合い言葉が有る。

「貧乏人ほど新車に乗れ。」

この言葉に間違いは無い。だって全ての部品が新品なのだから。タイヤだってエンジンだって・・・
消耗品が消耗していないのだ。
このメッセージ、私自身、このブログを熟読して下さる方々に伝えるつもりは無い。
だってそれぞれに愛するバイクがあるのだから。そして愛し方も皆違う。乗るのが好き、直すのが好き、眺めるのが好き、音が好き。鉄道マニアも同様。音楽も好きなジャンルの違いを見ればまた同様。

でも、過去の自分に「だけ」はその言葉を捧げたい。
おいらの人生は、我が愛しすぎてしまったXS号によって捩じ曲げられ、どう考えても遠回りしすぎた挙げ句に、散財しまくり、とてつもなく、ええ、それはもう結果として大型バイクが新車で購入出来る以上になってしまったから。

かつての学生時代のUCGにタイムスリップして出会えるならば、真っ先に言いたい。
お前、自分のこの先の人生を、その動かないバイクによって変えてしまうのか?と・・・
だけど、きっと学生時代の若いUCGには、そんな事は言ってもむだむだむだむだむだ・・・・
その事だけは教えてあげたかった。

そうは言っても、現在販売されている各メーカーの新車ラインナップ見ても、うーむ、欲しいバイクが見つからない。

自分が学生の頃は、自転車で東北地方を何百キロもキャンプ装備満載で走り続けたり、原付で佐渡島に行ったり(XS日記参照)バイク修理に時間を散々費やしたり、それはもう十分すぎる程にいろんな事を堪能したんだっけ。

今でもいろんなところをほっつき歩いたり、旅をするのは最高に楽しい。
国内であれ、海外であれ、初めて行く所への旅ほど、ワクワクする事は無いだろう。

しかし実は移動手段を変えて同じ目的地へ向かう旅も実は非常に面白い。
歩いて周り、自転車を漕ぎ、原付、そしてバイク、自動車、鉄道、飛行機・・・いずれの手段でも広がる視界は違う。
歩く中での目線や発見、自転車ならではの人力での移動速度、風を感じるバイクならではの速度、そしてまるで映像を見続けるかのような自動車の運転。各々に目的地が同じだったとしても流れる時間や空気、雰囲気は別世界であり、各々に新たな発見が見いだせる。

きっと学生の彼にとって、まだまだ知らないワールドは未来に向けて無尽蔵に広がっている。
さて、次はどこへ行こうか?どうやって行こうか?何で行こうか??

学生時代、たまたま譲り受けた興味も存在すらも知らなかったXS号との出会いのお陰で、どういう訳かこの世界で素晴らしい人々に出会い、メカニックとして全日本選手権のステージにプロ契約として立つ事が出来た事も、人生における一つの旅と言えよう。時代が不景気の波に押されていた事が残念です。

このバイクに乗る彼にはこの先、どんな人生の旅が広がり行くのだろう。


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