画像からだと問題発生箇所、ちょっとわかりづらいかな?今回は少し前に行った作業の話。
ガレージUCGは創業初期は品川区の西大井にあり、約二~三坪程度のとても小さなガレージでした。
そこから町工場で有名な大田区の糀谷に移り、糀谷ガレージからずっとお付き合いさせて頂いてる方のマシン。
このマシン=SDRは今でも根強い人気があり、ガレージでもこれまで何台もの作業をしてきております。
どうしても2ストローク車なので、長く乗れば何かしらエンジントラブルが発生し、開ける事もしばしば。
オーナーの方が譲り受けて乗り始めた当初から、このマシンは何かしら不具合を抱えていて、開けてみれば一目瞭然。組まれるべき部品が無かったり、うまく組まれていなかったり、おそらくはそんな譲り受ける前の仕業がいろいろと悪さを働いてました。
ある時に冷却水をラジエターキャップを外してチェックしてみれば、かなりオイリーな状態。
これはどこかシールが抜けてますね~という事でまず一度冷却水を交換し、エア抜き作業をする為にラジエターキャップを開けたままエンジン始動させ、軽くレーシングしてみると、その回転に連動したかのようにゴボッゴボッとオイリーな物体Xと共に水が噴き出します。しかもその瞬間に、排気音も微妙に雑音が混じる感じ。
どうやらヘッドガスケットが抜けている様子。他の箇所にダメージが発生していないかを確認しつつエンジン腰上をチェックし、ガスケット類を交換しトラブルは解消。
冷却水もこれでもうゴボゴボ吹き出したりしません。コスト的にも最悪のエンジンブローは避けられたので、かなりコストダウンに繋がったと思います。長距離走らせたりしてたのに、エンジンが致命的なダメージを受けなくて本当に良かった。
あれ?今日の走行はなんか、いつもと少し違う感じがする?何かおかしいな~ちょっとUCGに寄ってみようかな。
症状にも因りますが、大半のトラブルや異常には何らかの原因がある。
逆に考えれば、どうして現在生じているトラブルに至ってしまったのか?その理由が明確に判断出来れば、より確実な修理が可能となる。
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