みんなのナポリタン

山口恵以子　著　　ハルキ文庫　　2021年　1月18日　一刷

姫川玲子シリーズの7作目、『インデックス』の途中なんだけど。　お口直しというか箸休めというか（笑）
食堂のおばちゃんシリーズに行ってしまいました。

だいたい私は、その時読んでいる本に影響を受けやすいヒトなので、血腥い系のものを続けて読むのはきっとあまり・・・よくない。

で。
ほっこり系です。
第一話の豚汁からはじまる5つの物語。
どれも穏やかな物語で、なおかつ、家でもできるようなお料理が並ぶので・・・うん。　二度おいしい（笑）
表題作の『みんなのナポリタン』は最後、5つ目のお話なんだけど、今時の子はいざ知らず、我々がスパゲティを知ったころはナポリタンとミートソースが主流で、今みたいな本格的なイタリアンパスタではなく、ジャパニーズパスタとでもいうべきナポリタンでも充分満足だったし、美味しかったと思うんだよね。

今でも、自分で作るならアルデンテってなんですの？というぐらい柔らかく茹でたスパゲティにケチャップで味をつけて・・・。
斜め切りしたウィンナーかハム、ベーコンが普通に使えるようになったのはもう少し後だったように思う。
玉葱やピーマン、人参の細切りと一緒に炒めて出来上がったら粉チーズやタバスコかけて。

そうそう、思い出したけど、マッシュルームもいれたりしてた。
生じゃなくて小さい缶詰のマッシュルーム。

今でも安いお弁当にケチャップ炒めしたスパゲティが付くこともあって、息子なんかは食べないんだけど、私は懐かしさもあって食べ残しはしないなぁ。

最近、昔ながらの喫茶店って少ないよね。
〇タバみたいなカウンターでオーダーするタイプのお店でウェイトレスやウェイターがいるところって行かないのもあるし。
でもさ、ナポリタンといえば、サンドイッチと同じぐらい喫茶店の定番メニューだったよね。

・・・と、思い出に浸ることもできるお口直しには最適な読み物でした。