天空の蜂

いやぁ、すっごく良かったです！
はらはらどきどき、原発施設の真上で乗っ取られたヘリコプターがホバリングしている。
燃料が切れた時が墜落時。
遠隔操作された最新鋭のヘリは、ご丁寧に中に洗濯機大の木箱に入った爆弾も入っているという。
燃料が切れる8時間後までに、いかに危険を回避するか、というヘリコプターの設計士と原発の設計士、警察官、自衛官らのとテロに立ち向かう姿。

これは、日本の原発政策を下敷にしているので、物語、、、と思わずにぜひ観てほしい。

だって、ありうるよ。
原発施設を攻撃するテロって。

東日本大震災の揺れや津波で原発施設の安全神話が崩れ、いまだに福一の収束も出来ていないのに、早々とせっかく全部停まっていた原発を再稼働させた今だからこそ、観てほしい。
電気が不足したら経済面をはじめいろいろなところに大きな影響が出るってことぐらい分かる。
分かるけれど、コントロールも出来ないような危険なものを使ってまで発電する必要性が私には分からない。

女は理屈じゃなく、もっと本能・生理的な面からダメなものはダメと認知するのだ。
この映画を観て、その思いが一段と強くなった。

江口さん、元木さんはじめ出ている役者さんたち、すべて渋くてかっこいいです。
ストーリーにはいくつもの伏線があって、それぞれの悲しみの中で事件が集約されていく。
阪神大震災から東日本大震災までの時間の中で、私たちに忘れてはならないさまざまな事を今いちど思い起こさせる。


あまりにどきどきして、指先つめた～くなってしまうような場面も多かったけれど、
お勧めです。