エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

父の日に

2008-06-15 00:00:00 | Weblog
どうも『母の日』に比べて影の薄い感じのする父の日。
私たちの子供の頃からありましたっけ?

今年は父が亡くなって・・・13回忌となる年。
ついこないだだったような気もするのに、ずい分と時間が経ってしまったものだと。
家族ががたがたになって以来だから・・・もう8年ほど、実家には足を踏み入れていない。父のいる仏壇がどうなっているものやら、さっぱり分からない。
いつだって、父の事や母の事は引っかかっているけれど、とにかく、今は目を瞑っていたい。
つまらん意地だとか、なんだとか言われようと。

父は、とにかく家にいることの少ない人でした。
やたらと出張だの、なんだのかんだの。
例えば台風なんかが来ていても、工場を守りに家を空けちゃうような人だったから。
単身での海外赴任もあったし、まぁ、私たちの世代ってそうだと思うんだけど、そんなに親子が・・・友達みたいに仲が良くって一緒に出歩いたり旅行したり、なんてなかったように思うのですけど。
口数の少ない、でもとても雑学に長けた人で、分からないことは父に聞けば大概の事は答えを出してくれました。

なんかね~、父と普通に接することが出来るようになったのは結婚してからのような気がする。初孫の若旦那をそれはそれは可愛がってくれて、それもつかの間、すぐに倒れて。
脳出血から、癌で亡くなるまで、あの頃が一番父に寄り添って話をしたんじゃないかと思う。
自分のほうが病人のくせに、いつだって家を空けて病室に泊り込む私に気遣いをみせてくれて、術後の朦朧とした意識の時でさえ、私にねぎらいの言葉をかけてくれていた。多分、父は自分が助からないということを早くから覚悟していたので、いろんな話をしてくれていたのだと思う。
勿論、しっかりと覚えているけれど、父の事を思うと涙の流れる私は、こんなのを打っていながら、実は大泣きしていて、なかなか続きを書くのが大変で。

酔っ払いで(笑)とんでもないとこもあったけれど、父が亡くなってあれよあれよという間に母がボケ、家族がいがみ合うような結果になってしまったことを思えば、
父の力は大きかったんだな、と改めて感じる。

父さん、ちょっと早く逝き過ぎたね。
あんなに『父さんが死ぬときは、うちに憑いてる悪いものはみんな父さんが持っていってやるよ』なんて言ってたけど、父さんが死んじゃった後に憑いた悪いものは持っていけなかったんだね。
父さん、父さんが生きていたら、こんな風にはならなかったかもしれないのに。
ごめんね、私も意地っ張りで。でも、父さんなら分かってくれると思ってるの。
絶対、譲れないものってあるでしょ? 私はそのひとつだけで頑張ってるんだから。
また、どっかで逢えたらその時、しっかり謝るからね。それまでビールでも飲んで待ってて。

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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいさっ。 (もも@イタコ)
2008-06-15 10:15:12
○○子・・いつでも父さんはお前を見守っているよ。
気がつかないかい?
今だってお前に付いた悪いもの・・気が付く度に上へもって上がっているんだけどな・・。
謝らなくていいさっ。
会えたときは甘えてくれれば・・。


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うっ。。 (泣き虫の楽母)
2008-06-15 10:20:53
お年頃は過ぎたと思っているのに(爆)
父の事は、あかんわ~。絶対泣く

もも@イタコのいたろ~ちょっと見やれば~♪さん(あっ、別人になってる!)ありがくと~
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粋な事を ()
2008-06-15 12:43:10
イヨッ!流石ね、ももさん!!

いいお言葉です!!

そうやって事ある毎にお父様の事を思う事も供養になっておりますので・・・・

泣きたい時は、どうぞ仰ってくださいませ・・
助け合って??行きましょうよ!!
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Unknown (さとぽん)
2008-06-15 13:08:44
ハンカチあげたのはなんでだと思う?
泣きたいときには泣きなさい。
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運! (ポンチ姫)
2008-06-15 13:43:02
この柔らかい胸に、いつでも、お泣き
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涙が・・・ (エー)
2008-06-15 14:44:29
そう言えば、父の日でしたね!!
買物に行ったら、やたら「パパの日」とばかりに、\880の値札がついていました。

がくまむさんちと同じ時期に父が亡くなって、今年は13回忌なのよねぇ~!
いつも思うのは、きっとそばにいてくれていると思うけど、「ウンとかスンとか、何かわかるような合図をしてくれりぁ~いいのに!」って。。。(笑)
この記事を読んでて、涙が・・・。
きっと、おとうさま、次に遭えた時には、やさしく頭を撫でてくださると思う♪
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切ない (ketty)
2008-06-15 15:27:35
読み進んで、お父さんへの想いが沸々と伝わり、他人の私の心にも響きます。
「天空から見守ってくれる」と言うのは、きっと本当にあると思いますよ。
いつもお父様が貴女の心におられるのが、何よりの親孝行じゃないかな・・・
お母様の事も、いつも気に掛かってるでしょう?それがもっと切ないと思います。
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ありがと~。 (楽母)
2008-06-15 15:46:34
いやぁ、すんまっせん。
これで結構、泣き虫なもんで、コメ読んでる間にも泣いちゃったりして。
暗くなりそうだったので、わざと時間操作して朝いちで出さないように、昨日のおバカ記事で誤魔化すようにしてみたんですけどね。

まぁ我々の歳ともなれば、親がいない、という方も多いでしょうし、もしそんな方があれば一緒に、父親や母親を思い出しましょう。 
親御さんがお元気な方は、とても恵まれていると思ってくださいな。

楽母、泣いてはおりますが、暗くはないですし。優しい心づかい、ありがとうございます。
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父母 (denboo)
2008-06-15 17:42:42
父や母が昔元気だった頃を思い出すと、なんかとっても切なくなりますね。
「大切」って大きく切ないってことですね。
楽母さんや、皆さんの話を読んでたら、ふと、そんなことを思いました。。。
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大きく切ないか? (ポンチ姫)
2008-06-15 18:02:48
年取って、数年前は、なんとも思わずできてたことが、できていない、見てみぬふり、親は親の権威を、子供の頃、すごいな両親は、今、これぐらいはしてよ、去年できてたじゃない?自分の親はそれでも、フォローに入れる、義理の親を世話されている人、このブログ読んでる人の中に、おられることでしょう、無理なさらず、胸の内を吐き出して下さい。私たちは、聞く事しかできませんがね。
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