いつかの記憶

思いつくままに、書き残したいと思います。

万引き家族

2019年02月16日 23時03分26秒 | 映画

遅ればせながら13日に「万引き家族」を見てきた。

予備知識無しで見たが、万引きやちょっとした悪事などだらしない生活をしている家族が、
実際には本当の家族でなく、だんだんとその人達の関係が明らかになると言うストーリー
はなかなか面白かった。
家族などの人間関係がメインだが、児童虐待や年金の不正受給などの社会問題も出てくる。
リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林、松岡茉優や子役たちなどの演技が良かった。
安藤サクラは「百円の恋」の演技が素晴らしかったが、今回もとても良かった。また少し
前に亡くなった樹木希林の老人役は、どこかその辺に居そうな感じで存在感があった。

最近の日本映画は、脇役でもそれなりに名の知れた役者を使う傾向があるように思う。
もったいないなーと思うと同時に、もう少し無名な役者を使った方がリアリティーが
あって良いのにといつも思う。
今回も池松壮亮、緒形直人、柄本明、高良健吾、池脇千鶴などが出ている。

作品の評価が高いのは良く分かるが、どこかモヤモヤした気持ちが残った。映画の終わり方が、
全てにおいて現在進行形の不安が残っているからだと思う。人間関係の難しさ、そして生きて
いく事はいかに不条理な事が多いのかと言いたいのでは。

大ヒットとなった映画「ボヘミアン・ラプソディ」も少し前に見たが、この映画も家族や
人とのきずなが大きなテーマの一つだと思う。
万引き家族も同様で、疑似家族を通して家族や人間関係などについて色々と問いかけてくる。