がぶろぐ

非運動系のボーダーコリー「がぶ」。
小柄で巻き毛でビビリだけど、リッパな家庭犬目指して頑張ります!

経過

2021-04-08 21:45:52 | Weblog

今回は備忘録も兼ねています。
かなり長いですし、楽しい記事ではないと思います。
苦手な方は遠慮なくスルー、もしくは途中退室してくださいね。


2月2日 健康診断。
体調不良のサインといっても確信的なものではなかったんです。
食後に「伏せ」の体勢をとることがたまにあり、
それがちょっと気になりました。

がぶは普段、後ろ足を横に出すような伏せはしますが、
この真っ直ぐの「伏せ」をあまりしませんでした。
おなかが痛い時などに似たような姿勢をとることはあったので、
ちょっとおなか痛いかな?だるいかな?程度でした。
実際それ以外は特に変わった様子もなく、食欲もフツーにありました。

この健康診断で、初めて肝臓の数値が高くなっていることと、
エコーでは腫瘍らしきものを指摘されました。
ガンを想定するほどの数値ではないこと、
確定診断にはそれなりのリスクもあること、
などから、経過観察としました。
知りたがりなワレワレを理解してくれたのか、
「ピンポイントでの採取は無理かも」との前提ではありましたが、
注射器様のもので肝臓の組織を採取してくれて、検査にだしてくれました。


2月13日 細胞診の結果がでる。

奇しくもがぶの誕生日に検査結果を教えてもらいました。
採れた細胞が少ないので確定的にはいえないけれど、
良性の可能性が高いとのことで、一安心しました。


3月4日 昼の散歩で歩かず。

外に出て、数歩で座り込んでしまいました。
この時はアシのせいかな?とも思ったのですが、
無理せずその場で抱っこして戻りました。
戻ってからは特に変わった様子もありませんでした。
夜寝る前にしたおしっこが赤っぽくみえましたが、その後は普通に寝たので、
一応朝までシートを捨てずにとっておき、寝ることに。
朝シートを見ると赤くはなかったので気のせいかと思ったところ、
朝ご飯の時にへたりこんで、珍しく失禁。
その色は明らかにおかしく、がぶも立ち上がれなくなっていました。

急いで病院へと思ったのですが、あいにくの休診日。
それでもいつもの病院の別院がやっていたのでそちらへ駆け込みました。
エコーと血液検査をしてもらった結果、
貧血と肝臓の数値が異常に高いことが発覚。
おそらく腫瘍からの出血ではないかと。
出血が止まらなければ最悪の結果もあると聞き、
覚悟しておく必要があるかもとおもいました。
結局この時から、立ち上がることは一度もできませんでした。
実はこの日の朝方、珍しく吠えてがぶつかい子を起こしたそうです。
しばらく撫でていたら落ち着いて寝たそうですが、
きっと自分でも急激な体調の悪化が不安だったんでしょうね。
この日から、僕は居間に布団を敷き、一緒に寝ることにしました。


3月5日 再び病院へ。
貧血の具合などを確認するためにもう一度血液検査をしてもらったところ、
出血が止まっていない様子。
このまま止まらなければ2~3日と言われたのですが、
食欲はあったので、なんとかがんばって欲しいと願っていました。
止血と肝臓の薬をもらい、帰宅しました。


3月10日 再び病院へ。
なんとか2~3日の山場を越え、薬もなくなったので、
再び病院へいきました。
血液検査の結果、貧血は下げ止まっているらしい。
ただ、この時エコーも撮ってくれたのですが、
先月よりも状態はよくないようでした。


3月11日 大学病院を紹介してもらう。
それまではリスクのある手術は考えていなかったのですが、
覚悟をしていた2~3日を越えられたこと、
14歳まで僕のわがままに付き合ってくれたこと、
倒れてからの数日ではありますが、特に夜はツラそうなこと、
できることならあまりツラい時間をながびかせたくないこと、
出血を止めるには最終的には外科的な手術しかないこと、
やるなら輸血の準備や設備、人員のそろったところが望ましいこと、
など、いろいろと考えた結果、
大学病院を紹介してもらうことにしました。
診察日は次週の水曜日。なんとかそれまでがんばって欲しい。


3月14日 脱力状態に。
それまでは立てないまでもアシをバタバタ動かしたり、
上半身を起き上がらせたりはしていましたが、
この日の夜くらいから、ほぼカラダが動かない状態になり、
抱き上げてもダランとしてどこにもチカラが入っていない感じでした。
いつも室温を下げてもはぁはぁするくらい暑がりなうえに、
カラダのしんどさも重なり、
それまでは息づかいが荒いことがおおかったのですが、
もうはぁはぁする気力もない感じに見えました。
数日前から食欲も落ちてしまったので、
おやつや缶詰、肉にパンやヨーグルトなど、
手当たり次第試してみました。
それでも食べれるのは少しだけでした。


3月15日 再び病院へ。
せっかく紹介してもらった大学病院。
水曜日の検査を無事に受けられるようにと、
点滴と飲めなくなっていた薬を注射でしてもらいました。
効果がどこまで見込めるかはわからなかったけれど、
やらないよりはいいだろうと。


3月17日 大学病院へ。

すでに抱っこするにしても脱力状態で、
問診や診察、移動や説明を聞く間のことなどを考え、
キャンプ用のカートに乗せてみました。
これがジャストサイズ。
大げさすぎるかな?とも思いましたが、
検査にもこのまま預けることができたので、
精神衛生上もよかったです。

検査の結果は前回の記事の通りです。
先生の説明もとってもわかりやすかったのですが、
CTの画像はよりイメージしやすく、撮ってもらえて本当によかったです。
それは延命治療はしないと決めていたワレワレに、
何の選択の余地も与えないようなモノでした。

だって、これ。
なんともない部分を探す方が難しいくらいじゃないか。

延命治療はしない、ということのほかに、
僕の中できめていたことがあります。
それは、何もしなければ数ヶ月単位でこの状態が続くというなら、
どんなにハイリスクでも手術をしてほしい。
何もしなければ数日しか残されていないというなら、
ハイリスクな手術はしない。ということでした。
ちょっと一般的な感覚とは反対かもしれませんが、
長く苦しませたくないというのと同じくらい、
出来れば自宅で看取りたいという気持ちはあったからです。
結果的に予想外の結果にはなりましたが、
ここからの過ごし方に迷うことがなくなりました。

最期の2日間くらいは、それまで荒い息づかいすら出来ない感じだったのが、
その脱力感を越えるくらいのしんどさだったのか、
再び息づかいが荒くなっていました。
瞬きもほとんど出来なくなり、目が乾燥してきました。
もういつそのときが来てもおかしくないと思っていました。
どのみちそのときが来るなら、
出来ることならその瞬間、そばに居てあげたい。
そう思うとちょっとした時間も離れるのが怖くなりました。
朝がきて、昼になり、また夜が来る。
時折息づかいがさらに荒くなる度に、ココロがざわつきます。

そして3月21日、日曜日。
もうシリンジを使ってでも、水を飲むことすらできなくなっていました。
夕方、もう口を大きく開けることが出来ないのか、
口角側だけを開けるように荒い息をし始めたところで、
僕は分かった気がしました。
そこから1分くらいでしょうか。
大きく暴れることもなく、一瞬だけ全身にチカラが入ったあと、
息を引き取りました。

結局、がぶは最期の最期もきちんとサインを出してくれたような気がします。

<イヌブログの人気ランキングに参加してます>

スマホやケータイの方は、
こちら↓を押して下さい。
にほんブログ村 犬ブログ ボーダーコリーへ
 
PCの方はこちら↓
にほんブログ村 犬ブログ ボーダーコリーへ
いつもありがとうございます!

 


最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (猫さん大好き。)
2021-04-09 15:12:33
がぶつかいさんこんにちは。
詳細な記録を公開して残していただき、ありがとうございます。
愛しい子を亡くして、あるいは今闘病中のみなさんにとり、客観的な記録は心の支えになります。
少なくとも自分には救いの一滴になりました。
ウチのはもう10年以上前に逝かれたんだけど。

記事内、
『僕は「分かった」気がしました。』
この一文は全く同じ気持ちと思います。
世界で一番分かりたくない「分かった」、
世界で一番納得したくない「納得」。
葛藤のない飼主はいませんよ。

可愛いがぶちゃんと同じように、
自分の大切な白い犬も最期に私を呼び、膝に頭を乗せて長い散歩に出発しました。
記事内容はほとんどその時の光景の様で、ご家族のお気持ちを考えると本当に辛い毎日だと拝察いたします。
朝、
水を替えなきゃ、ご飯出さなきゃ、えっ、なんで静かなんだとか、
しばらくしんどいけど、無理に元気出さない方が良いとも思うんです。
見えないけど自分の頭の中にはちゃんと、クリクリオメメでこっちを見てる君が居るからね。

どうぞ皆様御自愛くださいませ。
長文失礼いたしました。
Unknown (ちゃいこ)
2021-04-09 17:52:56
がぶつかいさん、お辛いでしょうにありがとうございます。
私ももう4年前になりますが14歳10ヶ月でボーダーを亡くしました。
病院に連れて行ったときには手遅れでお腹の中は出血していました。
本当に辛かった。
でも、あなたが旅立つときは私が必ず看取るという約束は守れたんです。
これは家の子になってくれた時からの約束。
17歳の子がいるのでこれまで以上に日々を大切にしようと思います。
がぶつかいさん、がぶつかいこさん、ありがとう。
お身体お大事にして下さいね。
Unknown (ふう)
2021-04-10 01:26:55
経過の記事を読んで、楓の亡くなった時の事が、昨日の事の様に思い出されました。

あの子達って、亡くなる時には、教えてくれるんですね。
楓の前に飼ってたハスキーも、最後には大きく息を吸ってそのまま、
ウサギも飼ってたんですが、その子も私の腕の中で、一声鳴いて、そのまま、
楓も、がぶくんの様に、身体に力が入り、首をのけぞらせて逝きました。

どの子達も、あっ、今逝っちゃた、と分かりました。

楓の時は、その後、呼吸が止まった事を確認し、病院に伝えました。
先生からは、もう一つの確認方法を教えてもらいました。
舌を引っ張って、そのまま元に戻らなかったら、亡くなっていると。

楓とは、あと2、3年くらいしか、一緒にいられないかなと思ってたところの余命宣告。
2、3年どころか、1ヶ月で亡くなっちゃいました。

亡くなるまでの間には、歯茎がいやに白いのと、オシッコの量が少ないので、
診察を受けると、出血の為、極度の貧血と、腎臓がかなり悪いとの事。
その日は、念のため入院する事に。
夜中に何があるか分からないので、覚悟しておいて下さいと言われました。

幸い、翌日迎えに行くと、少し元気になっていたので、一安心でした。
帰宅してからも、病院で出された缶詰食もよく食べてくれて、
ホッとしたのを覚えています。

その時は、それから2週間後に亡くなるなんて、思ってもいず、
まだまだ大丈夫なんて思ってました。

でも、呼吸も荒く、苦しそうだったので、それから解放されて、
楽になって良かったと思うようにしてました。

がぶくんも、亡くなるなんて本当に嫌だけど、
苦しさから解放されただけでも良かったと、思うしかないですよね。

つたない長文、失礼しました。

がぶくん、御家族の皆様、本当にお疲れ様でした。
Unknown (やまむ)
2021-04-10 18:22:41
辛い日々であったであろう記憶を文字にするのは
とても大変だと思います。
けれど、書くことで感情と対峙し消化していくこともあるそうですね。
とはいえ、感情はそんな簡単なものではないですよね。

ヒックと出会って初めてわんことの生活を始める時に、この子を看取ることが動物を飼うことの責任なんだと胸に刻みました。
まわりのワン友達のワンコが虹の橋のたもとへ旅立つのを見るたび、その覚悟がひどく恐ろしいものに思えるようになりました。
可愛いと思う気持ちが強くなるほど、その時がくるのが恐ろしい。

がぶつかいさんとがぶつかい子さんの生き方を
見せていただいて、ただ恐れるのではなく
その子と生きた時間まるごと宝もので
今を生きるワンコたちとの時間最後の時までがかけがえのないものだと改めて思いました。

がぶちゃんの最後の瞳にがぶつかいさんとがぶつかい子さんが映っていたんですよね。
本当に良かったです。

記事をあげてくださってありがとうございます。
猫さん大好き。さんへ (がぶつかい)
2021-04-21 22:29:37
こんばんは!
こんな長い記事を最後まで読んでくださり、
そしてうれしいお言葉、ありがとうございます!
読んでくださる方がいる以上、やはりどうしてこうなったか、気になる方もいるかと思いましたし、
何より自分のために記録として残しておきたいと思いました。

本当にそうですよね。
できることならずっと来ないでほしい瞬間が、
本当に来てしまったことが分かってしまうんですから。
でも、見方を変えれば、僕みたいな知りたがりにとっては、がぶの優しさみたいなものだったのかもしれません。

そうでしたかぁ。
なんだか、同じようだったと思うと、さぞお辛かったでしょうにと思ってしまいます。
でも、膝にアタマを乗せて、という光景は、語弊を恐れずに言えば僕としてはちょっとうらやましくもあったりします。
がぶは自分から僕にカラダを預けることがほとんどなかったので。
そうですね。
悲しいときは素直に悲しめばいいんでしょうかね。
そしてそう。写真ではあまりカメラ目線がなかったがぶですが、思い浮かべるがぶはいつも僕を見てくれている気がします。
お心遣いありがとうございます!
ちゃいこさんへ (がぶつかい)
2021-04-21 22:35:58
こちらこそこんなに長い記事を読んでくださりありがとうございます!

そうでしたかぁ。
14歳10ヶ月でしたかぁ。
がぶがあと9ヶ月・・・と思うと、
やはり雪が融けて歩きやすくなった道を歩かせてあげたかったという思いがあります。
が、それがかなったらかなったで、また次の欲求がわいてきちゃうんですよね。
そうですかぁ。
だれにでも必ずくるその時。
だとしたら少しでも納得できるようにしたいですよね。
そう考えれば約束を守れたというのは、ひとつココロの支えになりますよね。
僕は、「最後の光景に入りたい」なんて、最初から自分勝手だったなぁと反省しております・・・。
結局ずっと、がぶがうわてだったんだろうなぁと思っています。
17歳!すごい!
ぜひぜひ、日々、その時々を大事にしてくださいね!
お心遣いありがとうございます!
ふうさんへ (がぶつかい)
2021-04-21 22:45:23
そうでしたかぁ。
それはきっと、ふうさんがどのコにもしっかりと向き合ってきたという証拠なのかもしれませんね。
僕が一緒に暮らしてきた動物たちの中には、やはり寂しかっただろうにと思う別れもありました。
もちろん、それぞれのコにとって、もしかしたらそのほうがよかったかもしれませんが、飼い主をしてはやはりその瞬間に一緒に居たいと思いますよね。
僕も、がぶが去年くらいから目に見えて老化が進んできていたので、それでもまだ元気だったので、あと2~3年くらいは一緒に居られるかなぁと、同じようなことを思ってました。
そして倒れた後、最初の2~3日を乗り越えた後、食欲もあったので、もしかしたら・・・と期待しちゃってました。
2週間というのも同じですね。

そうですね。
本当にそう思います。
改めて動画なんかみると、本当にツラそうですもん。
僕はいつも「ろうそくの炎が消えるように」っておもってましたけど、
こういうツラそうな姿を見せてくれたことも、僕に諦めさせるためだったのかもと思ったりもします。
お心遣いありがとうございます!
やまむさんへ (がぶつかい)
2021-04-21 22:51:56
そうですね。
でも僕の場合、文字にすることでココロの整理ができたというか、
感情だけでなく、より正確な事実を受け入れ、冷静さを保っていられるのかもしれません。
もちろん、それでも辛さがなくなるわけではありませんけどね。

先を考えると本当にツラいですよね。
幸せであればあるほど、怖いですよね。
でもそうですね。
僕らはきっとそんな大それたことを思いながら過ごしたわけではですし、
単純に楽しんでいただけかもしれませんが、
いまこうして見送りまで終えて、ツラいからといって最後の16日間を忘れたいとはおもいませんし、
これもすべて含めてがぶとの暮らしなんだと改めて思っているところです。
最後に一緒に居られたことは、僕にとってはココロの支えになってます。
お心遣いありがとうございます!

コメントを投稿