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KANZLERAMTオタクの日々

ドイツのテクノレーベルKANZLERAMTをこよなく愛する男の日々の独り言。

夏の青春18の旅第三弾。

2007-08-30 21:18:23 | 旅・鉄道
と言うことで、今日は青春18きっぷを使っての「聖地巡礼」の旅へ。

鉄道好きにとっての聖地といったらもう、ここしか無い!!



碓氷峠鉄道文化むら(公式サイト)



碓氷峠の鉄道史を展示した資料館に、EF63に189系の運転室をそのまま利用した運転シミュレーター。ミニSLにトロッコ列車に、そして廃線跡を辿り「めがね橋」へと辿り着く散策コース。

かなり盛りだくさんな一日だった。



しかし何と言っても圧巻だったのはやはり、旧国鉄の貴重な車両がこれでもか!!とずらり並べられた屋外の静態展示場。

昔懐かしいあの機関車に、幼い頃にどこかで見かけたことのあるあのディーゼルカー。珍しいあの客車に整備車両に輸送車に…。



そんな中でもやっぱり僕はこのコに萌え萌えでした。

 

やっぱり旧国鉄の旧型DCは最強。うん。

大雄山線の旅(2)

2007-08-26 00:54:33 | 旅・鉄道
仁王門から再びバスに乗り、大雄山最乗寺を目指す。

バスは走り出すとすぐに、山の中へと入っていく。辺りはうっそうと緑が生い茂る。

仁王門からほんの数分で、バスの終着・道了尊に到着。降りると、辺り一面に緑と静寂が広がっている。

 

大雄山の駅からここまで、バスでほんの10分ほど。街の中からたったそれだけの距離なのに、これだけの大自然が広がっている。ただただ驚くしかない。

バス停から歩くこと数分。立派な門が見えてきた。ここからいよいよ、大雄山最乗寺の境内へと入っていくのだ。

 

門をくぐり、境内へと入る。ただただ緑が広がり、辺り一面に蝉の声がこだまする。まさに深山幽谷と言った趣きだ。

 

そんな中をただただ歩く。ひたすら歩く。

ただただ歩く。ひたすら歩く。


ただただ歩く。ひたすら歩く。




ただただ歩く。ひたすら歩く。







………………………。







オイっどこまで歩かせる気だ!!






いやしかし、この大雄山最乗寺。境内がめちゃめちゃに広いのだ。行けども行けどもひたすら緑の森の中。どこになにがあるのやらもさっぱり分からない。

そして、地味に石段のアップダウンがあったりで結構キツイ…。


来る前は、手軽にお参り出来る、こじんまりとした「古刹」的なものを想像していたのだが、ちょっと思ってたのと違うぞこれ…。

何気に四国の金毘羅とか山形の山寺と同じベクトルの寺院の様な気がしてきた。


つまり、気合を入れてかからねばお参りも出来ないハイレベルな寺ってコトだ!!



もうダメくじけそう燃えてきたぞ…頑張って歩くぜ!!



と言うワケで、緑の中をひたすら歩く。歩き続ける。途中何組か、小学生か中学生と思しき子供達の団体をすれ違った。遠足か何かだろうか。結構ハードな遠足だな。可哀想に。


歩き続けてどれくらい経っただろうか。ようやく何か見えてきた。

 

門だ。見ると「参拝者受付がどうこう」とか書かれている。…と言うことは、ここが本当の門と言うことか!? じゃあ最初の立派な入り口っぽいのは一体…??

この門をくぐると、辺りは開けて、それまでとは別空間。

 

ようやく、お寺らしい雰囲気になってきた。

ここからほんの少しのところに、立派な建物が建っている。どうやらこれが本堂らしい。

 

ようやく、本当にやっとの思いで、お参りをすることが出来た。…やれやれ、と言った感じだ。


が、まだまだ終わらない。

境内はまだずっと奥の方まで広がっている。せっかく来たので、くまなく散策してみることにした。


  

だだっ広い境内のあちこちには、こんな小塔やお堂が幾つも建っていて、どれもが辺りの緑に溶け込んでなかなかにいい風情だ。

そんなのを一つ一つ鑑賞しながらお参りしていくのもなかなかに面白い。

更に、小さな滝なんかもある。

 


更に更に奥へと進む。



草履を模した巨大な供え物?? 一体これは何なのだろうか。



さて。

どれくらい歩いたのだろうか。


ふと気が付くと、僕の目の前には、果てなく続くかの様に思える無限階段の姿が!!






………これ登れってかorz




ごめんもう無理許して(涙)



と、自らの足腰が許しを請うのを無視して登りだしてしまう俺。ああ一体何やってんだ。

…いやでもせっかくここまで来たんだし、どうせなら最後まで登ってやろうと言う、なんか無駄なチャレンジ精神が…。


この石段。見た目通りに相当に急な角度で、正直かなりしんどい。金毘羅と山寺をクリアした俺ならきっと大丈夫だ!!と無理矢理自分に言い聞かせながら登り続ける。


ふと下を見下ろす。









うわぁ高ぇ怖ぇ~。

転んで後ろへ滑り落ちたら確実に死ねるな…。



息を切らしつつ、途中で休み休み登ること十数分。

ようやく登りきった!!



ここがこの大雄山最乗寺の「奥社」。

今日のゴールだ!!



ここまで登り切ったと言う達成感もさることながら、疲れた体に深山の涼やかな風が染み渡り、僕の心はどこか爽やかで晴々とした気分に包まれていたのだった。

大雄山線の旅(1)

2007-08-24 23:15:50 | 旅・鉄道
江戸東京博物館での[大鉄道博覧会]を後にし、青春18切符を使って総武線・東海道本線と乗り継いで小田原へと向かう。

今日はこのまま、伊豆箱根鉄道・大雄山線の旅に出ようと思うのだ。


東海道線のグリーン車内にて惰眠をむさぼり、小田原駅に着いたのは昼の1時くらいだったか。


大雄山線のホームは、広い小田原駅の片隅にひっそりとたたずむかの様にある。JR東海道線・新幹線・小田急線がそれぞれの存在を主張している中で、まるで隠れるかの様な、密やかな雰囲気がなんとも印象深い。


大雄山線の車両は5000系。この1形式しか走っていない。

 

しかし造られた年度によってバリエーションが色々と異なっていて、この日に僕が乗った、この車両は実は「大当たり」の車両。

と言うのもこの5000系。基本的にはロングシート車なのだが、僕の乗ったこの車両は転換クロスシート装備。

 

ちなみに第6次車・7次車が転換クロスシート車で、見分け方としては前面にスカートを履いているのがそうらしい。


5000系は小田原駅を出発し、街の中をゆっくりと走っていく。車窓は別にどうと言うことのない街中の風景が展開し、乗客の大半が地元客の模様。また、12分ヘッドと言う高密度な運転間隔からも、この大雄山線は、都市近郊輸送に主目的を置いた路線なのだと分かる。


小田原を出て、ほんのわずか20分ほどで終点の大雄山に到着。

「鉄道旅」の情緒を味わう間も無く、あっと言う間に着いてしまった。

  

大雄山駅の周辺は、田舎の小さな街と言った風情。ローカル線の終着駅によくある風景と言えばそうだ。ただ、駅前に金太郎の像があるのがちょっと変わっている。


ここからはバスに乗って、大雄山最乗寺へと向かう。大雄山線沿線で一番の見どころ、と言うかそれ位しか見どころは無さそうだ。

 

バスは駅を出るとすぐに街を抜け、坂道をまっすぐに登っていく。

その坂の中腹ほど、仁王門のバス停で一旦降りる。駅から10分もかからない位だ。

仁王門の名の通り、バス停のすぐそばに仁王像の飾られた立派な門が建っている。

 

この仁王門すぐ近くの[恵山]と言う和食処で昼食を取ることにする。

 

店内は、ちょっと古いが純和風と言った造りで、窓の外は緑の木々に囲まれ、蝉や色々な虫の鳴き声が聞こえてきて、なんともいい風情だ。

色々とあるメニューの中から、オススメのセット(名前忘れた)を頼んだ。

 

胡麻豆腐に山菜に、とろろ汁に野菜の天ぷら。まるで精進料理を思わせる、野菜だけのセットだ。これに冷たい蕎麦と、デザートでソフトクリームが付いて、1600円くらい。

野菜だけで一見ちょっと少なく思えるが、食べてみると意外にボリュームがあってしかも美味い。天ぷらは揚げたてで熱々、胡麻豆腐にとろろ汁もしっかりとした味付けで美味。蕎麦も細身ながら歯ごたえがあり、香りも立つきちんとした蕎麦だった。

頼んでから出てくるまでに結構時間がかかったのだが、なるほどきちんと作っているのだな、と思わされる味だった。


大満足の昼食で力を蓄え、さあいよいよ、大雄山最乗寺へ参るとしよう。

夏の青春18の旅第二弾と大鉄道博覧会と。

2007-08-22 21:15:21 | 旅・鉄道
今日は久々の休み。

午前中はかねてより行きたいと思っていた、江戸東京博物館にて開催中の[大鉄道博覧会]へ出かけ、その足で午後からは夏の青春18の旅第二弾と称して伊豆箱根鉄道・大雄山線の旅へ。

 

博覧会も鉄道旅も、どちらも非常に有意義で楽しめるものだった。詳しくはまた明日以降に書くつもりだが、とりあえず一言。

大雄山最乗寺がちょっと凄過ぎた。もっとこじんまりとしたものを想像していたのだが、あんなに広いとは…。

て言うか思いっきり山の中であれだけ石段登らされるとは夢にも思わなかった。これは山寺とか金毘羅とかと同じくらいに気合入れていくべきだったかもしれない。


…正直歩き疲れた(笑) まあおかげで帰りの東海道線グリーン車中で飲むビールが美味かったから、それはそれで良かったのかもしれないが。

わたらせ渓谷鐵道の旅(3)

2007-08-17 23:55:01 | 旅・鉄道
昼食を終え、14時40分過ぎに神戸を出発する列車へと乗り込む。

先ほど、ここまで乗ってきた列車とは異なり、車内は空いていてゆったりと座ることが出来た。



…が、とにかく暑い。

冷房が効いていないのだろうか。暑くてたまらない。

そこでいっそ割り切って窓を開けてしまうと、これが何とも気持ちが良い。

爽やかな風と共に、夏特有の緑の匂いが車内へと漂ってきて、何とも言えない清々しい気分になった。

 

全開の窓から顔を出し、田舎の空気と風景とを思う存分に楽しむ。

 

列車は時に渡良瀬川の渓谷に沿い、時に緑のトンネルを抜け…。

そんな車窓をぼんやりとただ眺めて時を過ごす。

ああ…これだ。この感覚だ。これが、僕が鉄道旅に求めているものなのだ。

今日の旅で、初めて「鉄道旅に出た」と言う実感が沸いた、そんなひとときだった。

 
神戸を出て30分ほど。15時過ぎに列車は通洞に到着。



ちょっとログハウス風な雰囲気の通洞駅。ここが、わたらせ渓谷鐵道沿線で最も有名なスポット[足尾銅山観光]の最寄駅なのだ。


駅から歩いてほんの5分ほどで足尾銅山観光に到着。

足尾銅山、と言えば名前くらいは聞いたことのある人も多いだろう。日本有数の鉱山として知られ、鉱毒事件など公害の舞台として、社会科の教科書で学んだと言う人もいるかと思う。

その足尾銅山跡の一部が、観光スポットとして公開されているのだ。



もはや鉱山の厳しい労働環境だとか公害だとか、そんなマイナスイメージの欠片も見られない楽しげなスポットになってしまっているが(笑)

入り口で入場券を買い、そしてこんなトロッコ列車に乗り込む。



このトロッコが、最初はゆっくりと進んでいくのだが、途中で機関車を切り離し、そこからは一気に加速して坑道のトンネルへと突っ込んで行く。ちょっとしたジェットコースターの様でなかなかにスリル満点。

坑道内でトロッコから降り、ここからは歩いて見学をする。江戸~明治~昭和と各時代の鉱山の作業風景が人形で展示されていてなかなかに興味深い。



さすがにわたらせ渓谷鐵道沿線随一の観光スポットなだけあって、トロッコ列車含め演出も凝っていて見応えがあった。

結局、小平鍾乳洞に富弘美術館に列車レストランに足尾銅山観光と、沿線の有名なスポットは一通り観てしまった感じだが、結論から言うと、どれかを省いてしまうのは勿体無い気がする。

欲張りな様だが、時間の許す限り、全て観ておくのが正しい楽しみ方な気もする。


駅へと戻り、16時半過ぎの列車へ乗り込む。あとは終着駅の間藤を目指すのみだ。



と、終点一つ前の足尾駅にて、何か異質なものを発見!!







な、なぜにキハ30がここに!?



首都圏色に塗られたキハ30が足尾駅構内に放置されているのだ。

列車から見たところ、キハ30の車内にはなにやら布の様なカーテンの様なものがちらりと見えた。何かの店か、あるいは展示場か、それともイベントの何かとして使われているのか…?


謎を残したまま、足尾からほんの数分で終着駅、間藤に到着した。

 

間藤はどこか可愛らしい感じの駅舎が特色的な駅だった。

田舎のローカル線終着駅は大体どこもそうだが、この間藤も辺りには特に何も観るべきものも無い様だ。

だが、その「何も無さ」加減が、普段都会で忙しい毎日を送っている者には新鮮に映るのだ。

折り返しの列車が出るまでの間、特に何をするでもなく、駅構内でぼんやりと過ごす時間。

ゆったりと時が流れ、それは、今日のこの旅のラストを締めくくるにふさわしい時間だと、そう思うのだった。

わたらせ渓谷鐵道の旅(2)

2007-08-16 23:23:55 | 旅・鉄道
大間々を12時過ぎに出発する列車へと乗り込む。単行のディーゼルカーは観光客で既に満席となっていた。

仕方なく車内最後尾の運転席付近に立つが、とにかく車内が暑い。冷房は入っているハズなのだが、外の気温が暑過ぎるせいなのか全く効いていない。



それと…ガキ共がうざい(笑)



まあ夏休みシーズンと言うことで親子連れの行楽客が多いのは仕方無いのだが、正直、子供嫌いな僕にとってはツラい…。お願いだから静かにしててくれ!!

そんな中、列車に揺られることしばし。途中、水沼の駅でかなりの下車があり、席が空いたので座る。五月蝿いガキ達もいなくなり、ホッと一息つく。

大間々を出てから30分か40分ほどで、次の目的地、神戸に到着。
ちなみにこの[神戸]、「こうべ」ではなく「ごうど」と読むのだ。


さて。この神戸では、先ほどタクシーの運転手さんに猛烈に勧められた[富弘美術館]へ行く予定なのだが、実は元々、この駅自体には来るつもりだったのだ。

と言うのも、この駅には、構内に珍しい「列車レストラン」なるものがあるらしく、そこを見学&食事する予定だったのだ。

が、そちらを後回しにして、富弘美術館へ行くことにする。
最悪、時間が無ければ列車レストランの方は諦めるしか無い。


神戸の駅は、降りて外に出てみると、ひなびた駅舎がなんともイイ味を出している。

 

木造の小さな駅舎は、いかにも「一昔前の日本の田舎の駅舎」と言った風情だ。銚子電鉄の[笠上黒生]や[外川]にも通ずるものがある。

駅前に停車していたバスに乗り込む。運転手さんにバスの運行時刻を尋ねてみる。と、美術館まではここから約10分。そして約45分後に戻りのバスが美術館を出発し、神戸駅へ到着すると大体2時くらい。

僕が次に乗る予定の列車は2時40分過ぎに神戸を出るから…駅についてから時間は40分ほどの余裕がある。と言うことはつまり、列車レストランの方も充分に楽しめる計算だ!! 


バスは神戸駅を出発し、山道を登って行く。10分ほどで富弘美術館に到着。

  

富弘美術館は、こんな田舎の山奥にあるとはとても思えない(失礼)、モダンで清潔、設備の整った美術館と言う印象だ。

 

すぐそばには湖もあり、ロケーションも抜群だ。

チケットを買い、早速美術館の中へと入る。

この富弘美術館、星野富弘と言う人の作品を収蔵した美術館で、この星野富弘と言う人は、手が不自由なのだが、口で絵筆を握って作品を創っているのだとか。

花々を描いた作品はどれも素朴な雰囲気ながら非常に美しいもので、とても口で描いたとは思えない。そしてその絵の一つ一つに詩が添えてあり、詩と絵とを併せて鑑賞するとなんとも味わい深いものがある。

この日は特別展で、原田泰治と言う人の作品展も行われていた。この原田泰治と言う人は、日本全国をくまなく旅してはそこで見た風景を描いているらしく、作品はどれもがまさに「古き良き日本の風景」とでも言うべき景色が素朴極まりないタッチで描かれていて、こちらの作品達にも非常に強い感銘を受けた。

僕は昔ながらのこういった「日本の原風景」が好きで好きでたまらないのだ。そんな風景に出会いたくて、僕自身も日本のあちこちを旅して回っているのかもしれない。

何にせよ、この富弘美術館。来て本当に良かったと思える美術館だった。お勧めしてくれたタクシーの運転手さんには改めて感謝。


さて。美術館でのひとときを過ごした後は、再びバスで駅へと戻る。ここで、かねてより気になっていた「列車レストラン」でちょっと遅めのお昼を取るとしよう。

神戸駅構内、ホームの一角にたたずむ列車レストラン[清流]。

  

この「列車レストラン」とは一体何か?

木々の中からちらりと覗くその姿を見るに、何か列車の車体をそのままレストランの建物に利用しているのだろうと言うことは分かる。が、その元車が何かは外見からだけではちょっと分かりにくい。

だが、車内(車内…なのか?)に入ると、鉄道好きである一定の年齢以上の人ならば誰もが驚愕してしまうハズ!!

なんとこの列車レストランに使用されているのは、「デラックスロマンスカー」(通称DRC)として一世を風靡した、東武鉄道の名車1720系だったのだ。

僕くらいの年齢の人間がかつて、「鉄道好きの少年」だった頃。そんな少年達皆の憧れの的だったこの車両。

僕自身、結局乗ることは叶わなかったこの車両だが、まさかここでこんな形で出会ってしまうとは…。

 

ずらりと並んだリクライニングシート。その座席は向かい合わせに固定され、座席間に大きなテーブルを付けられてはいるものの、それ以外は往年の姿のまま。

今となっては少々古臭い感もあるアコモデーションだが、それが逆に、懐かしき「昭和」の時代ならではの豪華さを感じさせる。

座席へと腰掛ける。昔の、ちょっと裕福な人達は皆、この座席にくつろぎながら日光や鬼怒川温泉への旅を楽しんだのだろう。…などと、ちょっと感慨にふけってみたりもする。

が、正直言うと、ちょっと座席が小さい。この車両が造られた頃の日本人の平均体格から言えば、これ位で問題無かったのだろうが、今の日本人にはちょっと小さ過ぎるよなぁ。これはこの1720系に限らず、この頃に造られた車両全てに言える様な気もするが。


さて。いい加減腹も減っているので、昼食を取るとする。

僕が注文したのは「舞茸そば」。DRCの車内で蕎麦を食べると言うのもなんだか妙な感じだ。

 

蕎麦自体はまあ、「田舎蕎麦」と言った感じだったのだが、舞茸の天ぷらが非常に美味くて降参。揚げたてアツアツ、サクサクカリカリの衣をかじると、中からジュワっとジューシィな舞茸が顔を出し、口中に独特の風味が広がる。きのこ好きにはたまらない。

こんな美味い天ぷらを食べれば当然ビールも進むと言うもの。

 

と言うか、この時飲んだ生ビールが本当に美味過ぎた。久々に心の底から「美味い」と思えるビールだった。

日本の豊かな四季折々、様々なシチュエーションに合う酒はそれぞれ色々あると思うが、やはり真夏の暑い最中にはよく冷えたビールが一番と言うことか。

わたらせ渓谷鐵道の旅(1)

2007-08-15 22:53:13 | 旅・鉄道
8月14日(火)。天気は快晴。

朝7時前に上野を出発する宇都宮線の快速に乗り込む。車両はE231系。もちろんグリーン車をチョイス(笑)

夏休み期間とは言え、平日早朝のグリーン車。空いているかと思いきや、それなりに乗客がいる。まあ、とは言え、全然問題無く座れる程度の乗車率だが。見たところ、通勤や出張の客が半分に、観光その他の客が半分と言ったところか。

車内で軽く朝食を取りつつ過ごす。一時間ほどで小山に到着。ここで両毛線へと乗り換える。


…のだが。

この両毛線のホームが駅の端にあり、宇都宮線のホームとはえらく離れていたのが参った。乗り換え時間は3分ほどしか無く、またホームが遠いと言う情報を事前に知らなかったのでこれは焦った。

何はともあれ。無事に乗り換え完了。

両毛線の車両は107系。

 

JR発足間もない時期に造られた車両で、なかなか他に見かけない顔立ちをしている。(飯田線の119系なんかが同類の顔と言えばそうか)

なかなか好みの顔なのだが…車内はオールロングシート。乗る分にはハッキリ言ってあまり面白くは無い(笑)

この107系に揺られること約1時間。桐生に到着。ここでようやく、本日の目的となるわたらせ渓谷鐵道へご対面だ。


わたらせ渓谷鐵道の車両は「わ89」と言う形式のディーゼルカー。レールバス風のものから普通の鉄道車両に近い車体のものまで、数タイプのバリエーションがある。

 

(写真は神戸駅にて撮影。行き違う2タイプの「わ89」)

車内はセミクロスシート。車体と同じく赤銅色の座席がずらりと並ぶ。

 

中には、イベント対応車なのか、オール転換クロスシートの車両もある。


今日はこのわたらせ渓谷鐵道、一日乗車券を買って途中下車の旅を楽しんでみることにした。

僕の乗った列車は9時半に桐生を出発。車内には観光客と思しき乗客の姿がちらほら見られる。このわたらせ渓谷鐵道、「観光鉄道」としてアピールしている様で、今は夏の行楽シーズン。となれば、観光客が多いのもうなずける。

走り出す「わ89」。床下から響いてくるディーゼルエンジンの音が心地良い。ブルルル…と軽快な唸りを上げ、ゆっくりと走っていく。

ほんの20分ほどの乗車で、大間々駅に到着。まずはここで一旦降りることにする。

この大間々、わたらせ渓谷鐵道の駅の中では割と大きな方で、構内には車両基地がる。見ると、イベント列車[サロンドわたらせ]やトロッコ列車の姿も。

  

今日は残念ながらどちらも出番は無し。行楽シーズンの土祝日ともなれば、きっと大勢の観光客を乗せて走るのだろう。


大間々の駅から、バスに乗車。ここでまずは、[小平鍾乳洞]へと向かう。バスはどんどん山の方へと向かい、15分ほどで目的地へ到着。

鍾乳洞と言えば、去年の初夏に行った岩手の竜泉洞が大規模なスケールで展開されていて非常に印象深いものだった。そのイメージで向かったのだが、う~む…。


なんと言うか、この小平鍾乳洞、狭い…狭いぞ…!!

  

内部は高低差が激しく、道も狭く、天井も低く、かなりの圧迫感がある。その中を進んでいくのもまあ、探検家の様な気分で、スリルがあって面白いと言えば面白いのだが。

それと、中はかなり温度が低い。この日外はうだる様な暑さの灼熱地獄だったのだが、この鍾乳洞の中は冷えていて、それがまるで天然のクーラーの様で心地良い。

…と思ったのも最初だけ。



ハッキリ言って寒いんですけど(涙)



でも終わって外へ出てみると今度はやっぱり暑い。一体どうすりゃイイの。


そんな感じで鍾乳洞体験を終え、ここでタクシーを呼ぶことにする。

田舎ではよくあることだが、バスの本数が極端に少なく、その上列車との接続も悪かったりで、次のバスを待っていると今度は列車に乗り遅れてしまうのだ。

待つこと10分少々。やって来たタクシーに乗り込む。

運転手さんは一見ちょっと強面な感じで、「これはハズレか…」と思ったのだが、話し出すと気さくでとてもイイ人だった。

僕が東京からわたらせ渓谷鐵道に乗りに来たことを話すと、色々と沿線沿いの観光スポットを教えてくれた。

その中でも、運転手さんが言うには、神戸駅が最寄の[富弘美術館]が素晴らしいとのこと。

正直なところ、富弘美術館は行こうかどうしようか迷いつつ、時間の関係で今日は断念…と思っていた場所だったのだが、運転手さん曰く、(わたらせ渓谷鐵道沿いで最も有名スポットの)足尾銅山観光をやめてでも行った方が良いとのこと。

う~む、そこまで言うのなら、行ってみようじゃないか!!

と言うことで、今日のスポットに急遽組み入れてみることにしよう。


運転手さんとの会話を楽しむこと10分少々、大間々駅近くの[コノドント館]で降ろしてもらうことにした。

 

古い銀行だか何かの建物を利用したコノドント館。その内部は、田舎町によくある、小型の総合博物館施設と言った感じだ。

この町にちなんだ展示を中心に人文、歴史、科学…と一応全ての分野を網羅している。

で、館の名前になっている「コノドント」とは、なんかよく分からない化石の一種らしい。この博物館の展示では、原始的な脊椎動物の一種だとか書いてあったが、でも実際にはまだその正体はよく分かっていないらしい。


コノドント館の見学を終え、歩いて大間々の駅へと戻る。

駅でわたらせ渓谷鐵道のグッズを買い(やはり「鉄」としてはグッズ購入は必須)、そして12時過ぎの列車へと乗り込む。

次は神戸の駅へと向かうのだ。

夏の青春18の旅第一弾。

2007-08-14 22:52:39 | 旅・鉄道
先日急遽購入した、この夏の青春18きっぷ。


その旅の第一弾として、今日は宇都宮線→両毛線と乗り継いで、桐生からわたらせ渓谷鉄道の旅へと出かけてきた。

赤銅色の可愛らしいディーゼルカーが単行もしくは2両でトコトコ走るわたらせ渓谷鉄道(通称「わ鉄」)

 

フリー切符を購入して途中何ヶ所か途中下車、鍾乳洞に美術館に足尾銅山跡と色々と観光を満喫。


また詳しくは、明日以降アップしていくけど、とりあえず。

神戸駅構内の列車レストラン清流で真昼間から飲んだ生ビール。
美味かったなぁ。

真夏の炎天下のもと、昼から飲むビールは何故あんなにも美味いんだろう。

夏の青春18。

2007-08-12 23:39:55 | 旅・鉄道
今日、買ってきてしまった。

 

ここ最近の日記で触れている様に、今、職場が大変なことになってしまっているせいで休みもままならない状況。恐らく、この青春18の有効期限(9/10)までに5回の休日は取れないだろう。

でも、イイのだ。別に使い切れなくたって構わない。

こうしてとりあえず青春18買っておけば、少なくとも休みの日にはどこかへ半ば無理矢理にでも出かけざるを得ない。今僕に必要なのはきっと、貴重な休日に思いっきり遊んで心身共にリフレッシュさせるコトなのだ。

とりあえず明後日。休みを取れることが決まった。

さあ。どこへ行こうか。

東京メトロの新しい顔。

2007-07-28 23:31:56 | 旅・鉄道
そう言えば先日、出社時にいつもとルートを変えて有楽町線に乗ったところ、新型の10000系に遭遇。

実に期せずして初乗車となったのだけど、あの車両はちとヤバイ。


東京メトロの公式ページ。

「ホビダス」による紹介。


丸みを帯びた前面の「顔」にスラリとスマートでシャープな側面。そんな外見のデザインがカッコイイのは勿論だけど、なにより内装がヤバ過ぎ。


透明なガラス張りの貫通路だとか、半間接照明風の天井照明だとか、これまた透明ガラス張りの荷物棚だとか、いちいち凝っている。

その一方で、天井や、ロングシート壁面の仕切りなんかはむき出しのアルミ板で出来ているのだけど、これが逆になんだか凄いクール。

全体的に、なんともモダン(と言うかむしろ通り越して近未来風?)で、スマートでシャープでお洒落な内装で、とても地下鉄の車両だとは思えない。


最近の通勤車両のインテリアなんて、どこの車両を見ても似たり寄ったりでまるで面白みに欠けると思っていたのだけど、こういう新車が出てくるのならまだまだ捨てたもんじゃない。

しかもそれが、東京の地下鉄から出てきたというのが凄い。九州のいわゆる「水戸岡マジック」ならまだ分かるのだが(笑)


JR東日本の、いわゆる「走ルンです」系も見習って欲しいところ(笑)

…ちなみに、「走ルンです」でもE531系の内装は洒落てて良いと思う。ただ、続いて出てきたE233系やキハE130だとかまでが全く同じ様な内装になっちゃってるのはちょっとなぁ。幾ら良いデザインだからと言っても、それを他の車両に流用しまくったら飽きちゃうよ。