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神奈川県座間市・快眠具まるとみ☆店長のブログ

12/11(火)放送NHKあさイチ【クリーニング代が高い!「羽毛布団」・・・家庭で洗える復活術!】の問題点

2018-12-12 18:26:45 | お手入れ


こんにちは 座間市さがみ野駅北口 快眠具まるとみです。
NHKあさイチ12/11(火)の番組内で【クリーニング代が高い!「羽毛布団」・・・家庭で洗える復活術!】というタイトルで
羽毛ふとんの家庭での洗い方が紹介されていました。
番組内では家庭で簡単に洗えるような内容でしたが、実際に洗うとなると問題点が多いので指摘させていただきます。

1.水が浸透しにくい
羽毛ふとんの側生地はダウンプルーフ加工という加工が施されているため、通気性の悪い生地です。
そのため簡単に水が通らないので、水と洗剤を中身まで浸透させることは大変な手間です。
水が浸透しにくいので洗濯槽の中に入れても沈みませんし、畳んだふとんの中心部まで浸透させることは、とても難しい作業です。
羽毛工場の担当者に聞くと、ダウンケットなどの薄手の羽毛ふとんなら、水を吸いやすいタオルケットなどを芯に入れてロール状にふとんを畳めば水が浸透しやすい…という話でした。
いずれにせよ、洗濯槽での押し洗いとすすぎは、簡単な作業ではありません。
最近多い、ポリエステル素材の側生地ですと、綿素材よりも更に浸透しないので注意が必要です。

2.乾燥に時間がかかる
中の羽毛まで浸透した羽毛は簡単には乾きません。
番組内では部屋干しか陰干しとの説明ですが、これでは完全に乾燥するのに何日かかるかわかりません。
薄いダウンケットでも天日干しで二日間かかるので、厚手の掛けですと三日以上かかるかもしれません。
脱水のあとに、コインランドリーにある大型乾燥機を使えば早く乾きそうですが、側生地や中羽毛が傷んでしまう可能性があります。

3.羽毛をほぐすのは手作業では難しい
薄手のダウンケットを家で洗ったことのある羽毛工場の担当者の話では、乾燥後に固まって玉状になった羽毛をほぐす作業が一番苦労したそうです。
洗い後の水分を含んだ羽毛は、玉状や板状に固まった状態で、乾燥後は少しほぐれますが、元のふっくらした状態に戻すには、ていねいに時間をかけてほぐす作業が必要です。
羽毛はデリケートな素材なので、強く叩いたり引っ張ったりするとダウンボールが破損してしまいます。
また、完全に乾燥した状態でほぐすことも大切で、水気が残った状態でのほぐし作業は、やはりダウンを傷めることになります。

4.洗いだけで羽毛のふっくら感(かさ高)は戻らない
日干しや陰干し、または乾燥機で羽毛ふとんを乾燥してもかさ高がもどらない…ふっくらしない…その原因は中羽毛(ダウンボール)が傷んでいるのが原因です。
傷みの最大の要因は汗です。
汗をふくんで湿った状態で使い続けることで、体肢や湿気を含んだダウンボールが損傷して小さくなったり、固まったり、ということが原因です。
寝返りや上げ下ろしなどで、中の羽毛も動くので、長年の使用で傷んでしまうのは仕方ありませんが、湿気が多いことが傷みを速めてしまいます。
膨らみを復活させるには、リフォームが必要で、洗いでは膨らみを復活させることはできません。

当店の羽毛ふとんを水洗い(アクアジェットクリーニング)は¥5,940です。
料金は高いですが、中羽毛もきれいになり側生地の傷みに注意しながら丁寧に洗っています。
ダウンジャケットなどの羽毛の薄い衣料品は家庭で洗えると思いますが、羽毛ふとんの洗濯はお薦めできません。
長く使うためのお手入れは、寝具専門店にご相談ください。

 快眠具.com

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