寝るのが趣味☆気持ちよく眠るための快眠ブログ

 
 
神奈川県座間市・快眠具まるとみ☆店長のブログ

羽毛ふとんリフォーム 仕上がりの違い

2019-06-24 09:47:00 | お手入れ



こんにちは 座間市さがみ野駅北口 快眠具まるとみです。

お客様の羽毛ふとんを、お預かりして1枚づつ仕上げる『プレミアムダウンウォッシュ』。
中羽毛の品質や状態の違いで、出来上がりの重量(羽毛の量)が変わってきます。
画像は、リフォーム仕上がり後のラベルですが、重量(中羽毛の量)が1.2㎏と1.4㎏で違う仕上がりになっています。
洗い⇒乾燥の工程後は、壊れたダウンボールなどが排除されるので、お預かり時よりも重量が減ります。減った分は新しいダウンを足して仕上げますが、乾燥後のダウンのパワー(ふくらみ)によって足し羽毛の量も変わってきます。
たっぷりふくらんでいるダウンなら少ない足し羽毛で1.2㎏~1.3㎏で仕上がる時もありますが、ふくらみの足りないダウンですと、足し羽毛の量も増えて1.4㎏以上の仕上がりとなります。

また、羽毛の痛みの状態の違いでも仕上がりは変わってきます。



県内にある小規模な工場でリフォーム作業は行っていますが、1枚づつ指示を出して丁寧な仕上げを心掛けています。
大切なことは、仕上がった羽毛のコンディションに合わせて、使いやすい厚みの羽毛ふとんに仕上げてお届けすることだと思っています。

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ふとん屋の『綿の打ち直し』という業務

2018-12-14 17:36:42 | お手入れ






こんにちは 座間市さがみ野駅北口 快眠具まるとみです。
先日、綿の打ち直しを受けたお客様宅に古いふとんを受け取りに伺いました。
帰り際に小さな袋に入ったものを渡されたので、何かな?と思ったのですが、静岡産の新茶の茶葉でした。
お客様宅でペットボトルや缶の飲み物を頂くことは、たまにありますが、茶葉を頂いたのは初めてなので恐縮してしまいました。
先週お届けしたお客様は「私の趣味で手作りです」と言って、着物の生地で作った巾着ポーチを頂きました。
お客様に気遣いしなければいけないのに、逆にお客様から気遣いされるようなことがたまにあるのが『打ち直し』です。
『打ち直し』という業務は、古綿を受け取りに行って、その後に出来上がったふとんを届けるという、お客様宅に二回伺うことになります。
お客様の在宅や希望時間に合わせることや、マンションの高層階であったり、市外の遠方であったりと…色々と気を遣うことの多い業務でもあります。
ふとん屋という業種も激減しているので、古いふとんを打ち直ししたいけど近所になくて困る…というお話もよく聞きますが、
寝具業界から見ても、職人や工場の激減で、『打ち直し』という業務を継続することにも不安や問題がある現状です。
『打ち直し』という昔からある、ふとん屋にとって当たり前の仕事ですが、お客様にとっては『打ち直し』ができる店が貴重なのかもしれません。
『打ち直し』は地味な仕事ですが、お客様の希望を聞きながら、今後も地道に続けていきたいと思っています。

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12/11(火)放送NHKあさイチ【クリーニング代が高い!「羽毛布団」・・・家庭で洗える復活術!】の問題点

2018-12-12 18:26:45 | お手入れ


こんにちは 座間市さがみ野駅北口 快眠具まるとみです。
NHKあさイチ12/11(火)の番組内で【クリーニング代が高い!「羽毛布団」・・・家庭で洗える復活術!】というタイトルで
羽毛ふとんの家庭での洗い方が紹介されていました。
番組内では家庭で簡単に洗えるような内容でしたが、実際に洗うとなると問題点が多いので指摘させていただきます。

1.水が浸透しにくい
羽毛ふとんの側生地はダウンプルーフ加工という加工が施されているため、通気性の悪い生地です。
そのため簡単に水が通らないので、水と洗剤を中身まで浸透させることは大変な手間です。
水が浸透しにくいので洗濯槽の中に入れても沈みませんし、畳んだふとんの中心部まで浸透させることは、とても難しい作業です。
羽毛工場の担当者に聞くと、ダウンケットなどの薄手の羽毛ふとんなら、水を吸いやすいタオルケットなどを芯に入れてロール状にふとんを畳めば水が浸透しやすい…という話でした。
いずれにせよ、洗濯槽での押し洗いとすすぎは、簡単な作業ではありません。
最近多い、ポリエステル素材の側生地ですと、綿素材よりも更に浸透しないので注意が必要です。

2.乾燥に時間がかかる
中の羽毛まで浸透した羽毛は簡単には乾きません。
番組内では部屋干しか陰干しとの説明ですが、これでは完全に乾燥するのに何日かかるかわかりません。
薄いダウンケットでも天日干しで二日間かかるので、厚手の掛けですと三日以上かかるかもしれません。
脱水のあとに、コインランドリーにある大型乾燥機を使えば早く乾きそうですが、側生地や中羽毛が傷んでしまう可能性があります。

3.羽毛をほぐすのは手作業では難しい
薄手のダウンケットを家で洗ったことのある羽毛工場の担当者の話では、乾燥後に固まって玉状になった羽毛をほぐす作業が一番苦労したそうです。
洗い後の水分を含んだ羽毛は、玉状や板状に固まった状態で、乾燥後は少しほぐれますが、元のふっくらした状態に戻すには、ていねいに時間をかけてほぐす作業が必要です。
羽毛はデリケートな素材なので、強く叩いたり引っ張ったりするとダウンボールが破損してしまいます。
また、完全に乾燥した状態でほぐすことも大切で、水気が残った状態でのほぐし作業は、やはりダウンを傷めることになります。

4.洗いだけで羽毛のふっくら感(かさ高)は戻らない
日干しや陰干し、または乾燥機で羽毛ふとんを乾燥してもかさ高がもどらない…ふっくらしない…その原因は中羽毛(ダウンボール)が傷んでいるのが原因です。
傷みの最大の要因は汗です。
汗をふくんで湿った状態で使い続けることで、体肢や湿気を含んだダウンボールが損傷して小さくなったり、固まったり、ということが原因です。
寝返りや上げ下ろしなどで、中の羽毛も動くので、長年の使用で傷んでしまうのは仕方ありませんが、湿気が多いことが傷みを速めてしまいます。
膨らみを復活させるには、リフォームが必要で、洗いでは膨らみを復活させることはできません。

当店の羽毛ふとんを水洗い(アクアジェットクリーニング)は¥5,940です。
料金は高いですが、中羽毛もきれいになり側生地の傷みに注意しながら丁寧に洗っています。
ダウンジャケットなどの羽毛の薄い衣料品は家庭で洗えると思いますが、羽毛ふとんの洗濯はお薦めできません。
長く使うためのお手入れは、寝具専門店にご相談ください。

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寝汗で変わる羽毛ふとんの耐用年数

2018-05-06 16:42:23 | お手入れ




こんにちは 座間市さがみ野駅北口 快眠具まるとみです。
羽毛ふとんのリフォームが増えてくる時期になりましたが、リフォームでお預かりする羽毛ふとんも、
品質や使用年数だけでなく、使い方やお手入れによって様々な状態があります。
昨年リフォームで伺ったお客様宅で出されたふとんは、東京西川の羽毛ふとんでポーランド産ダウン95%(百貨店の寝具売り場で20万円で販売されていた商品)
10年ほどの使用でしたが、肌掛けよりも薄くなってしまい、掛け布団として使うことはできない状態でした。
ポーランド産グースダウン95%という品質ですと、通常の使用では10年ほどで極端にかさが減って薄くなることはありません。
ダウンが傷んでしまった原因は二つあると思います。
ひとつめは『汗』です。寝汗の多い方が使う羽毛ふとんは、通常よりも多い汗を吸収します。
日干しや乾燥機を使うなどして、乾燥していれば問題ありませんが、汗を含んだ状態で使い続けると高品質なダウンでも膨らみが失われてしまいます。
ふたつめは、羽毛ふとんにカバーを掛けただけの状態で直接体に掛けて使っていたことです。
羽毛ふとんと体の間にタオルケットや綿毛布など、汗を吸う素材を使っていると、掛けふとんのダウンが直接汗を吸うことがありません。
当店では、羽毛ふとんの中掛けにパシーマをお薦めしています。
どんなに高品質なダウンでも、寝汗が多いと傷みも速くなってしまいます。
汗っかきの方は、乾燥することと、吸汗性の中掛けを使うことで長く使うことができます。

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オーシャンビューの部屋で使うゲスト用寝具

2017-11-17 18:25:20 | お手入れ
 ポーランド産ダウン羽毛ふとん ¥68,000

 いい按配・羊毛混敷きふとん ¥19,980

 肩楽寝・パイプ枕 ¥5,400

こんばんは 座間市さがみ野駅北口 快眠具まるとみです。
マンションにお住いの方てすと、収納スペースが狭いため、ゲスト用の寝具を準備しているご家庭はまれで、レンタル寝具を利用するのが一般的です。
今日お届けしたお客様宅は、湘南の海沿いにあるオーシャンビューのマンションでした。
お客様用寝具を3セット納品させて頂きましたが、最近では珍しい事例です。
敷きふとんは羊毛混・掛けふとんは羽毛・枕はパイプ素材という組み合わせでした。
ゲスト用寝具は、たまに使いますが、収納されて保管する時間が長いので、コンパクトになることと、カビたり湿気たりの心配が少ない素材がお薦めです。
特に枕は注意が必要で、そば殻の枕は長期収納すると虫が付いてしまいます。
長期収納しても問題ない、パイプや合繊わたなどの素材が枕にはお薦めです。
敷きふとんは1枚のみで使えて日干しなどのお手入れの少ない羊毛混素材がお薦めですが、自由に折れない素材だったり、嵩張る素材は不向きです。
いい按配。羊毛混敷きふとんは、1枚のみで使える適度な硬さと弾力性がありながら、どこでも折れる素材なので取り扱いも楽な敷きふとんです。
掛けふとんは合繊素材でコンパクトに収納できる物もありますが、使い心地という点では羽毛がお薦めです。
ポーランド産ダウン羽毛ふとんは、ゲスト用には贅沢ですが、泊まったお客様は気持ちよく眠れることと思います。
この部屋にお泊りのお客様は、オーシャンビューと贅沢な寝具で、幸せな時間が過ごせることでしょう。

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