長野県諏訪二葉高等学校校長日記 2014・2015

諏訪二葉高校の校長です。校長の視点から学校の様子をお伝えしたいと思います。登校日毎日更新を目指します。ご愛読願います。

11月28日(金)本校地歴公民科坂口先生の葬儀 2014-182

2014-11-28 06:20:32 | 日記

 昨日の新聞のお悔やみ欄にも掲載されていましたが、本校地歴公民科の坂口先生が、23日、お亡くなりになりました。

 心からお悔やみ申し上げます。また、ご冥福をお祈りいたします。

 そのお葬式が、本日、行われますので、関係の先生方共々、参列してまいります。また、生徒会を代表して生徒会正副会長も参列します。

 私からは、坂口先生の御霊に弔辞を述べさせていただきます。

 私自身、正直なところ、坂口先生の死は、受け止めがたく、訃報を聞いて以来、何ともいえない状況のまま本日を迎えています。

 上の写真は、この6日、坂口先生の3年地理の授業参観の折に、撮影したものです。「ラテンアメリカ」の地誌の授業でした。写真資料、新聞資料、地図帳、資料集を駆使され、時事問題の解説も含めて、受講する者にとって大変わかりやすく、かつ、3年生故、受験を意識した周到な教材研究・入試問題研究に基づいた授業でした。私は、いつまでもいつまでも、先生の授業を受けていたいと思いましたし、坂口先生に地理の授業を教わっていたら、もしかしたら、違った人生があったかもしれないとも思いました。ひとりの人間の人生を変えるかもしれない、そんな授業でした。

 ある生徒が私にこんなことを話してくれました。

 「2年生の時に、坂口先生の地理の授業を受けて、地理が大好きになり、受験科目に使おうと思いましたし、そして、将来、こうした分野も勉強したいと思い、志望学部を決めました」と。 

 先生が二葉生に寄せた言葉が残っています。

 昨日、入手しました。この場を借りて紹介します。

 先生の口癖は、「チェック」だったそうです。授業中に重要な事項になると、「チェック」とおっしゃっていたとか。生徒によると、「もはや坂口先生のあだ名ともなっている」と聞きました。

 こんな言葉も書かれています。

 「二葉一、真面目で頑固だけど、二葉一、生徒思いな先生。責任感が強いから、たまに頑張りすぎちゃう。」

 「坂口先生は、いつも私達のことを一番に考えてくれるすごくすごく優しい先生です。厳しいときも沢山あるけれど、そんな先生が大好きです。」

 「声の大きい、真面目で筋ばった、生徒思いの先生」

 上記の生徒達のコメントからもわかるように、そのお人柄故、最後の最後まで、二葉の生徒のことを気にかけていらっしゃいました。まさに、「温厚篤実」の人でした。

 坂口先生曰く、「生徒が明るくて、純真。」

 さらに、二葉生に対して、続けて曰く、「ガッツを持とう。二葉の生徒はけっこう真面目だ。けど、意地でもやろうというところが少ない。そして、もっと世界情勢について関心を持とう。」と、書かれてありました。

 二葉生の諸君、坂口先生が残してくださったこの珠玉の言葉とともに、病を押して、気迫あふれる授業を展開してくださっていた坂口先生の言行一致の姿を改めて思い起こしてください。よろしくお願いします。

 生徒諸君には、この訃報を25日の朝、急遽臨時全校集会を開き、伝えました。あわせて、黙祷しました。

 私たち本校職員も同様ですが、多くの生徒が突然の訃報に、「茫然自失」の状態でした。

 坂口先生の訃報関係の記事を、この校長日記に書くことを、予め、奥様から了解を得ていますので、書かせていただきました。

 話は変わり、明日、長野県高等学校教育研究会南信大会が、諏訪市の文化ホールで行われ、教頭先生と一緒に出席します。

 事務局は茅野高校です。お世話になります。

 発表が3校から。また講演会もあります。尖石縄文考古館の守矢館長さんのお話を伺います。

 また、日曜日には、本校女子バレーボール部のOG組織である「白葉会」の総会が本校で行われ、その後、現役の生徒との親睦会も行われます。私もお誘いを受けたのですが、別の会があり、残念ですが欠席します。わざわざ、お電話を会長さんからいただきました。ありがとうございました。

 校内では、11月月例全校清掃が行われます。先日の職員会で、係の金子先生から連絡がありました。

 落ち葉の片付け、廊下・廊下の壁・会談をきれいにしよう!、窓の桟を堅く絞った雑巾で水拭きする!の3点を重点目標にして行います。清美委員が、外掃と廊下・階段の点検をすることになっています。よろしくお願いします。


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