米の囲碁拠点売却「ダメ」
日本棋院現地で訴訟に
「唐突」シアトル猛反発
5月8日付け読売新聞が上記見出しで、日本棋院が、海外普及拠点として設けた米シアトルの碁センターを売却することを決定、これに現地が猛反発し、訴訟を起こす事態となっている・・・・・棋院がシアトルの売却を決め、現地に正式に伝えたのは今年3月。寝耳に水とも言える通告に関係者は驚き、ワシントン州で公益法人格を持つ会員組織「シアトル碁センター」名で、同州地方裁判所に提訴した。
売却は棋院経営が厳しくなったのが原因と思われますが、寂しい話です。
棋院の海外拠点は4か所。
海外普及に情熱を傾けた岩本薫・九段の魂でもある。
岩本薫・九段は東京大空襲後の日本棋院復興に尽力し、1948年には日本棋院理事長、東京駅八重洲口の中央会館の初代館長。
その後は、アメリカ、ヨーロッパ、南米を訪問して囲碁の指導と普及を行った。1986年に、所有していたビルを日本棋院に寄付し、それを売却した5億3千万円を資金として岩本囲碁振興基金を設立。今回訴訟問題になっているシアトルは1995年に建設されている。
岩本薫・九段の精神は門下の梅木英・八段に引き継がれ、熱心に普及してくださっている。