埼玉囲碁情報

囲碁の普及と棋力向上、囲碁文化に関する事を中心に綴っている個人ブログです。団体等のページではありません。

少年少女囲碁認定埼玉県南地区大会

2012-05-27 23:38:55 | 日記

佐藤正太郎君、吉田大悟君、花村満里奈さん、
藤原航大君、平野優衣さんが優勝!

  第33回文部科学大臣杯少年少女囲碁認定埼玉県南地区大会が5月27日、川口市中央ふれあい館で行われ80名が参加した。

 大会は、棋力に応じAからEまでの5グループに分け、1グループ16名による四局対局で腕を競った。
 各クラス全勝者(4勝)が優勝、残り3勝1敗者4名のうち最終局で敗れた人が準優勝、残り3名が3位で表彰された。

 Aグループは、佐藤正太郎君(中1)、Bグループ吉田大悟君(小4)、Cグループ花村満里奈さん(小2)、Dグループ藤原航大君(小2)、Eグループ平野優衣さん(小2)が優勝した。

 また、会場には日本棋院プロ棋士で今年4月よりさいたま市南区南浦和に仲邑囲碁道場を開いた仲邑信也九段も道場生の引率でお見えになった。

 昇段昇級規定は日本棋院の指導に従い以下の通り。

有段者認定段位
★4連勝(申告段位から1段昇段位を認定、但し四段認定まで)
★3勝1敗(申告段位を認定、但し四段認定まで)
★2勝2敗以下(無し)

級位者認定級位
★4連勝(申告1級は初段を認定、申告2級は1級を認定、申告3級以下は2級昇級位を認定)
★3勝1敗(申告1級は1級を認定、申告2級以下は1級昇級位を認定)
★2勝2敗(申告級位を認定)
★1勝3敗以下(無し)


(運営にご協力いただいたお母様方)

 結果は以下の通り(敬称略)。

◎Aグループ
優勝  佐藤正太郎・六段(中1)
準優勝 野中 遥真・四段(小4)
3位  工藤  郁・五段(小6)
3位  佐藤 宏志・五段(小5)
3位  蓮見奈菜帆・初段(中1)

◎Bグループ
優勝  吉田 大悟・3級(小4)
準優勝 吉田 侑樹・2級(中1)
3位  荒井 泰知・初段(小2)
3位  大氣 周也・初段(小2)
3位  本橋 浩一・初段(小4)

◎Cグループ
優勝  花村満里奈・8級(小2)
準優勝 金築  侑・10級(年長)
3位  青木 美澪・7級(小4)
3位  高橋依璃華・9級(小5)
3位  染谷 斉吾・12級(年長)

◎Dグループ
優勝  藤原 航大・19級(小2)
準優勝 高尾 健太・13級(小4)
3位  菅原 沙耶・14級(小5)
3位  田原 莉子・14級(小2)
3位  金築さやか・15級(小4)


(春日部市から参加した姉妹)

◎ Eグループ
優勝  平野 優衣・21級(小2)
準優勝 平野 未結・23級(小2)
3位  水島 里菜・20級(小1)
3位  竹下 凌矢・20級(小2)
3位  関根 綾桂・24級(小2)


(皆で記念撮影)


(仲邑信也九段を囲んで記念撮影)

 皆さんお疲れ様でした。
また、運営にご協力いただきありがとうございました。

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米の囲碁拠点売却「ダメ」

2012-05-09 21:40:37 | 日記

米の囲碁拠点売却「ダメ」
日本棋院現地で訴訟に
「唐突」シアトル猛反発

 5月8日付け読売新聞が上記見出しで、日本棋院が、海外普及拠点として設けた米シアトルの碁センターを売却することを決定、これに現地が猛反発し、訴訟を起こす事態となっている・・・・・棋院がシアトルの売却を決め、現地に正式に伝えたのは今年3月。寝耳に水とも言える通告に関係者は驚き、ワシントン州で公益法人格を持つ会員組織「シアトル碁センター」名で、同州地方裁判所に提訴した。



 売却は棋院経営が厳しくなったのが原因と思われますが、寂しい話です。

 棋院の海外拠点は4か所。
 海外普及に情熱を傾けた岩本薫・九段の魂でもある。

 岩本薫・九段は東京大空襲後の日本棋院復興に尽力し、1948年には日本棋院理事長、東京駅八重洲口の中央会館の初代館長。
 その後は、アメリカ、ヨーロッパ、南米を訪問して囲碁の指導と普及を行った。1986年に、所有していたビルを日本棋院に寄付し、それを売却した5億3千万円を資金として岩本囲碁振興基金を設立。今回訴訟問題になっているシアトルは1995年に建設されている。



 岩本薫・九段の精神は門下の梅木英・八段に引き継がれ、熱心に普及してくださっている。

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第1回ロッテこども囲碁大会

2012-05-04 21:06:09 | 日記

ロッテこども囲碁大会
      960人が参加!

 第1回ロッテこども囲碁大会(日本棋院主催、株式会社ロッテ協賛)が5月4日に東京市ヶ谷の日本棋院で行われ、960人が参加し熱戦が繰り広げられた。この大会は、囲碁が初めての入門者と級位者の大会で、時間内に何局も打ち、その勝ち数によって級位認定をするシステムである。

 Aクラス(入門者対象7路盤使用で午前のみ)

 Bクラス(入門者対象9路盤使用で午前と午後の2部)

 Cクラス(13路盤、20~25級で午後のみ)
 
 Dクラス(19路盤、11~19級で午前と午後の2部)
 
 Eクラス(19路盤、1~9級で終日)





 また、5階の「幽玄の間」も開放され好評だった。


(最後のお楽しみ抽選)

 この大会は昨年まで「任天堂こども囲碁大会」だったが、任天堂が撤退したため、ロッテが協力したと聞いている。

 囲碁大会、囲碁普及に協力してくださる企業には感謝でいっぱいです。

 特にロッテさん こどもの全国大会、千葉県のこども大会、都内の碁席での大会と様々な大会で「ロッテ」の名前がありました。

 ありがとうございます

囲碁モザイクアート「長生の図」
 
 JR市ヶ谷駅の改札内に「長生の図」(モザイクアート)がある。(下写真)

 江戸時代に名人・碁所をつとめた四世井上因碩(いのうえいんせき、本名桑原道節、別名「不断桜」)が著書「發陽論」(難解な詰碁集でプロになるための必修書)で発表した詰め碁を題材に「長生の図」を自然石で表現したものである。
 同手順を繰り返す事により永遠に石が死なない珍しい形であるから、長寿を連想させる縁起のいいものとされています。(2010年12月 日本棋院)

「長生」(ちょうせい)

 眼を取りに行っても同型反覆を繰り返すことになり、無勝負になる形をいう。

 

3図(右図) この原型からはじまって、黒1と打ち欠いたとき、白2と突っ込んで行くのが好手。黒3と二子取って・・・・・。

4図(左図) 白がまた4と打って黒二子を打ちあげると、これは原型に戻ってしまいます。お互いにゆずらず、これを続ければ無勝負。(日本囲碁連盟「囲碁用語集」から)

 

 

 

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岡目八目、天地明察(安井算哲)

2012-05-04 00:26:34 | 日記

岡目八目、天地明察(安井算哲)
 
 読売新聞夕刊(火曜付け)の、なるほど囲碁欄の「岡目八目」にNHKドラマ「水の中の八月」にてモンス国際映画祭最優秀脚本賞、映画「女学生の友」で菊島隆三賞受賞。映画「日本沈没」「クライマーズ・ハイ」などの脚本でおなじみの加藤正人さんが掲載されていた。


(読売新聞夕刊)

   加藤正人さん

 4回の連載記事だが、1、2回は加藤さんが囲碁を覚えた原点等を書いているが、3、4回では、江戸時代前期の囲碁棋士で天文暦学者の渋川春海(安井算哲)を主人公にした映画「天地明察」を紹介している。
 冲方丁(うぶかたとう)さんによるベストセラー小説「天地明察」を、「おくりびと」の滝田洋二郎監督と加藤正人さんの脚本で映画化され、今年9月15日に全国公開される。

天地明察(安井算哲)

 太陽や星を測り、日本で初めて暦作りに挑戦した二世安井算哲(渋川春海)の物語である。
 古算哲とも呼ばれる一世安井算哲の長子として京都で生まれ、父の死により二世安井算哲となるが、当時13歳だったため、安井家は、古算哲の養子算知が継ぎ、算哲は保井姓を名乗った。

 21歳で幕府の禄を受け、御城碁を打ち本因坊道悦に先番で勝ち、御城碁を17局勤めた。当時の日本は唐から伝わった暦を用いていたため、かなりの誤差が生じていたため、算哲は天文学を学び、各地の緯度を計測し大和暦を作成した。

 算哲は、囲碁にも天文学をあてはめ、御城碁8局目の本因坊道策との対局で初手天元を打った。算哲は「これでもし負けたら一生、天元には打たない」と豪語したが、道策に負けたため、その後は初手天元をあきらめる事になった。


1671年御城碁・黒番保井算哲 白番本因坊道策 244手白番9目勝ち(37手まで)

 47歳の時に幕府の命令により京都から江戸に移り、天文台を建設。63歳の時に渋川に改姓し75歳で亡くなったが、そん間に多くの著書もある。

 映画「天地明察」で安井算哲(岡田准一)、算哲の妻(宮崎あおい)、水戸光圀(中井貴一)、本因坊道策(横山裕)、安井算知(きたろう)、本因坊道悦(尾藤イサオ)が演じている。

「13路盤で目指せ初段」

 また、加藤正人さんは、この映画で安井算知を演じた俳優のきたろうさんがテレビ囲碁講座「13路盤で目指せ初段」に吉原由香里棋士と出演している事も紹介している。


      きたろうさん      吉原由香里棋士(日本棋院ホームページより)        

 私も毎回「13路盤で目指せ初段」を観ているが、きたろうさんは強い!初段?
 
 また、きたろうさんが(吉原由香里さんを前にして)「好きな棋士は小林覚先生」と言うのが好きだ!

 9月15日が待ち遠しい!

※「岡目八目」(他人の囲碁をそばで見ていると、対局者より冷静で、八目先まで手が読める意から→第三者のほうが、物事の是非得失を当事者以上に判断できるということ。囲碁から生まれた言葉には「一目置く」「駄目」などあり)

 

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