埼玉囲碁情報

囲碁の普及と棋力向上、囲碁文化に関する事を中心に綴っている個人ブログです。団体等のページではありません。

吉備真備雑感3

2011-12-27 21:36:48 | 日記

「よんろのご」

 張栩棋聖、木下かおり囲碁インストラクターによる「よんろのご」のデモンストレーションがありました。


 張栩棋聖が長女の心澄(こすみ)ちゃんに楽しみながら囲碁を覚えてもらうために考案した四路盤で、パズル感覚で問題を解くゲーム。りんごの木に描かれた4×4(四路盤)に赤りんごと青りんごを置いて遊ぶゲーム。

読売新聞夕刊にも掲載され、よんろのごの存在は知っていたが真剣に向き合ったのは今回が初めて。


解答者にプレゼントされたカード(裏面に張栩棋聖直筆のサイン入り)

狭い四路盤、侮れません。多くの手段と変化が潜んでいるのに驚きました!

詰碁だと「コウ」に持ち込んだところで正解ですが、四路盤ではコウのとり番が重要ですし、「石の下」「眼あり眼なし」一目得するテクニックなどがいっぱい。

私は、セキで正解と思っていましたら?

セキ以上の解答がありました。終局図を浮かべ、もう一度考える(読み直す)。

最後に何目勝つか?

 

張栩棋聖は、参加者から「一日の練習時間は?」と聞かれると「28時間」。「夢の中で2日分の対局をする事もある」「頭の中に碁盤を入れ、常に考える練習をしている」とこたえていた。張栩棋聖が修業時代、林海峰名誉天元から「常に頭の中に碁盤を入れておきなさい。そうすればいつでもどこでも勉強できる」という教えがあったそうである。

 

「よんろのごのほん 張栩からのもんだい100」(幻冬舎エデュケーション、857円+税)が1月20日頃発売予定です。

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吉備真備雑感2

2011-12-26 12:47:41 | 日記

こども棋聖戦まんじゅう

 会場では「本日限定販売」(17日)でこども棋聖戦まんじゅうが売られていました。



 囲碁をイメージし特別に作られたようです。白と黒のあんこが入った二種類のおまんじゅうが6個入り(630円)。

 こども棋聖戦に合わせて作り、ポスターと同じパッケージです。

 食してみると、本当に美味しい!殆どがあんこで上品な味でした。

お店は

「菓匠庵 は志本」
岡山県倉敷市真備町川辺134-4
TEL 0866-98-6618
http://www.okasci.or.jp/mabi-funao/05/hasimoto/page01.htm

 

 

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吉備真備雑感1

2011-12-23 11:27:16 | 日記

こども棋聖戦開催記念特別展示

十一世井上因碩

奉納碁盤

 

 会場のマービーふれあいセンターには、十一世井上因碩が吉備寺に奉納した碁盤が本大会期間限定で特別展示されていました。
(以下展示参考資料より)

 

十一世井上因碩奉納碁盤(吉備寺所蔵)

徳川家康は、慶長17年(1612)に碁打衆、将棋衆8人に俸禄を与えることとした。この後、囲碁界では」四つの家元に家禄を与えられ、徳川300年の間、碁の研鑚に没頭できた。その家元とは、本因坊・井上・安井・林であった。

このうち大阪の井上家は、吉備真備を囲碁の元祖として敬い、襲名の度に吉備寺(倉敷市真備町箭田)に参詣して報告した。そのため吉備寺には、井上家ゆかりの碁盤が二面残されている。

展示している碁盤は、有名な十一世井上因碩(いんせき)(幻庵=げんなん)が奉納したもの。十一世井上因碩は、名人の技量がありながら名人とならなかった棋士として、本因坊元丈・安井知得・本因坊秀和とともに囲碁四哲と称される。碁盤全体を使うスケールの大きな棋風が特色であった。

 

裏面には次の銘がある。

 

苦心誰惜両雄争 ※注釈参照

天保甲午1834/因碩36歳)仲夏日

官 大国手(稀代の名手の意味)井上因碩

 

注釈 明代の詩人・呉寛の漢詩の一節で、「真剣に二人が(碁を)競っていても、誰も気に留めない」、漢詩全体では「勝負する人生は疲れるけれども、それでも自分は碁を打つ」という意味合いである。
 

碁盤箱書き

聊以忘憂

十六世 井上因碩

 署名した十六世井上因碩(1890-1961])は、井上家最後の家元。その十六世(区別するために恵下田と呼ばれる)が、碁盤を奉納した十一世に贈った言葉である。

 十一世井上因碩(幻庵)は26歳のときに家元を継ぎ、29歳で八段準名人に昇ったが、その後、江戸幕府の碁所就位について本因坊丈和と激しく対立した。この争いは「天保の暗闘」として知られている。しかし、終に夢叶うことはなかった。そのためか、晩年はもの悲しい余生を過ごした。

 「聊以忘憂」とは、「少しでも憂いを忘れてほしい」という意味である。





 吉備真備駅近くの吉備寺で展示されています。

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新聞掲載!

2011-12-22 14:04:35 | 日記

「第1回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦」 

 新聞掲載!

 「第1回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦」は、読売新聞、山陽新聞で報道されています。以下、新聞掲載記事です。

 
17日付け山陽新聞夕刊

 


18日付け読売新聞社会面




18日付け読売新聞岡山県版



18日付け山陽新聞



19日付け読売新聞社会面


19日付け読売新聞埼玉県版



19日付け山陽新聞


19日付け山陽新聞岡山県版



19日付け読売新聞岡山県版と社会面(大阪)

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第1回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦

2011-12-18 23:33:59 | 日記

初代こども棋聖に川口(低学年)、(高学年)

 

吉備真備ゆかりの地、岡山県倉敷市で行われている「第1回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦」(倉敷市、アルスくらしき、読売新聞社、日本棋院主催、倉敷市教育委員会、山陽新聞社共催)は、2日目の18日、準決勝、決勝が行われ、初代こども棋聖に埼玉県代表の川口飛翔君(川口市立本町小学校3年)と同じく埼玉県代表の林隆羽君(さいたま市立谷田小学校5年)が決まった。


また、サイドイベントとして、張栩棋聖、横田茂昭九段、甲田明子三段による指導碁も行われた。

(決勝戦、左低学年、右高学年)

決勝戦の模様は日本棋院の幽玄の間で中継され、高学年の「こども棋聖」を獲得した林君は張栩棋聖と記念対局し、これもネット中継された。


(伊東倉敷市長から表彰をうける林君、川口君)

低学年の部で優勝候補にあげられていた川口君は、予選リーグは実力差を見せつけたが、本戦では際どい戦いもあった。決勝戦の愛知県代表・北芝礼君との対局では、押され気味だったが、中盤、コウに持ち込み勝ちが見えた。この辺が、まだまだ伸びる可能性をいっぱい秘めた川口君の魅力かもしれない。


高学年の部の林君は、冷静な打ち回しで危なげなく勝ち進み、決勝戦では今夏の全国大会準々決勝で惜敗した長崎県代表の松本直太君と対戦し雪辱を果たした。

 林君は、記者団に質問に
「一番苦しかった戦いは予選リーグの3局目」
「好きなプロ棋士は山下先生」と答えていた。



 また、長年、面倒をみてこられた大沢先生も埼玉県から応援に来ており嬉しそうでした。

 

●○低学年準決勝(敬称略)

△川口飛翔(埼玉) 中押し勝ち 福元倫太郎(東京)

北芝 礼(愛知)19目半勝ち 鈴木智大(神奈川)

●○決勝

川口飛翔 4目半勝ち 北芝 礼

 

●○高学年準決勝

松本直太(長崎)4目半勝ち △巻幡陽太(東京)

林 隆羽(埼玉)中押し勝ち △今分太郎(京都)

●○決勝

△林 隆羽 5目半勝ち 松本直太

 

 

林君は13時30分から張栩棋聖に2子局、コミなしで挑戦した。

張棋聖に何子局で挑戦するのか? 会場では話題になっていたが最後は審判長を務めた張栩棋聖が決めたようだ。
 対局の模様はネット中継される一方、対局会場では、横田・九段、甲田・三段の大盤解説も行われた。

結果は張栩棋聖の中押し勝ち。

 

 初めて行われた「こども棋聖戦」を企画実行していただいた倉敷市、倉敷教育委員会、アルスくらしき、読売新聞社、山陽新聞社、矢掛町、関西棋院、幻冬舎エデュケーション様に感謝します。

16日に現地入りし、教え子のバックアップをしていただきました大沢先生、新城先生、お疲れさまでした。

倉敷に宿をとり連日応援してくださいました川口君のお母様、
16日深夜の寝台車で東京を発ち現地入りされた林君のお父様、
おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。

栄光の棋聖に輝いた、川口君、林君 おめでとうございます。

 これも、埼玉県で予選を行い、川口君、林君を全国大会に送り出し、応援してくれたお友達の力があったからだと思います。

閉会式での張栩棋聖の言葉

「勝ち続けなければいけないが いつかは負ける 負けた時が 人生で大切な時」

開会式では

「相手の嫌がる事はしない。勝つ事が目的ではあるが、この大会では友達をつくって下さい」
 と言っています。

また、林君との記念対局後

「林君の2日間の対局をみていて強いと思った。将来のある子供さんだから2子局で厳しく打ちました。3子局では勝てないと思いましたし、今大会に参加してくださった皆さんは、負けて帰られました。ですから、こども棋聖になられた林君に厳しく打ち、1敗していただきました」

嬉しい言葉です!

連日、奮闘していただきました張栩棋聖 ありがとうございました。

 

本当に素晴らしい大会でした。

2日目も参加しプロ棋士に4子局で勝たれた岐阜県代表の加藤千笑さん、長野県代表の弟さんで私と入門教室に参加し、私をいっぱいいじめてくれた小野寺君(幼稚園年中)、来年、また吉備真備で会いましょう!
「小野寺君、来年は、おじさんが勝つよ!」

全国の豆棋士の皆さん、吉備真備を目指して頑張りましょう!

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