さいたま市初の学校囲碁指導員講習会
水間俊文七段迎え、93人が参加
2月23日(日)にさいたま市南区別所の武蔵浦和コミュニティセンターで学校囲碁指導員の講習会が開かれ93人が参加した。
講師は日本棋院の水間俊文七段。講習会一部は囲碁の歴史、学校囲碁指導員の説明、普及指導員との違い、プロ棋士の生活など囲碁界の説明、質疑。
二部は水間棋士も初の試みという、別所幼稚園児への囲碁指導デモンストレーション。
今回の講習会は昨年1月に発足した「さいたま南市民囲碁協会」(辻村稔会長)が地域の小中学生に囲碁指導をするにあたって日本棋院にお願いし、さいたま市の後援をいただき実施。地域外の千葉県野田市、杉戸町、所沢市からの参加もあり、水間棋士も驚く93人の参加があり配布資料、テキストも足らず、地元協会員には後日の配布となった。
水間棋士は鹿児島県奄美大島出身の41歳。祖父、父が囲碁愛好家で祖父は退職後に碁席を開くという恵まれた環境で育った水間棋士は11歳の時、一人で上京プロ棋士を目指し17歳で入段した。
読売新聞社主催棋聖の賞金は4500万円。
普段は棋士の使命でもある囲碁普及をしながら指導碁等を行って生活している。
全く囲碁を知らない奥さんと結婚する時、奥さんの父親から
「年収はいくらですか?」
と聞かれ困った事があるが、プロ棋士は漁師と同じで良い時、悪い時があるが夢のある職業である。
水間棋士は非常に囲碁普及に熱心で知られているが、きっかけは故加藤正夫九段(元日本棋院理事長)との事。私が囲碁普及に関わったのも加藤正夫理事長の時で非常に共鳴した。
当時、囲碁人口、囲碁人気が下降し、加藤理事長が囲碁界の建て直しに努め小中学生に囲碁普及をした。
小中学生への囲碁普及といってもなかなか学校に入るのは大変である。この学校囲碁指導員の資格が少しでもお役に立てれば幸いである。
最近の囲碁人口は400万から700万と言われているが、インターネット囲碁の助けもあり低迷していた一時期よりは増えているようだ。
学校囲碁指導員と普及指導員についてだが全く意味合いが違う。学校囲碁指導員は子供達と遊ぶ感覚で時間が共有できれば良い。普及指導員の資格は講座や教室を開いたり、自分の有する段位までの資格を認定できるものである。
古くから中国では、君子のたしなみとして「琴棋書画」(きんきしょが)を子どもの頃から習わせた。日本では1998年に全国で初めて沖縄の真和志高校が正課として採用。
大学では東大、早大、慶応、青山、琉球、名古屋、福山、埼玉でも取り入れ、昨年は都内中央区銀座の小学校でも始め、来年度ももっと増えるとの事。
小学生で囲碁を覚えるが中学に入ると受験のためやめてしまうのが多いが埼玉県蕨市の武南中では昨年から月2回(1回90分)の授業を始めたのは嬉しいし頑張って欲しい。
幼稚園の子どもさんをこのような場で教えるのは初めてだだが、園児には言葉だけでは伝わらない。
「達成感」=嬉しい=「満足感」=楽しい
褒めてあげる。甘やかすのとは違う。
囲碁を知っている大人から見れば?な手でも、好きなように打たせて欲しい。そして相手がチャンスになるような手を残し、子どもが気がつくのを待ち。あげ石も子どもに取らせて下さい。
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