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091214心理学研究法:知能の研究法

2009-12-15 15:49:33 | Weblog
12月14日の心理学研究法で使用した資料です。

この日は知能とは何か、どんな構造が考えられているか、何のために知能検査ができ、知能指数という人を計る物差しはどんな意味をもつのかなどについてお話しました。

定義は広義、狭義と多様です。一通り覚えておいてください。

テキスト11章をよく読むと、講義の内容は理解できることでしょう。

ギルフォードの3次元からなる知能構造モデルまでがテキストに載っています.

ビネーというフランスの心理学者が、シモンという精神科医師と協力しあって、パリの教育委員会で問題となっている勉強についていけない子どもを早々に見つけ出す方法として作ったのが知能検査。

年齢段階ごとにクリアーできる問題で構成されるこの検査。クリアーできなくなる手前の年齢を、精神年齢と定義しました。

6歳のA君が3歳までの問題をクリアーしたけれど、4歳の問題でつまったらA君の精神年齢は3歳というように決まります。

後にこの精神年齢を実際の暦年例で割った数を100倍したものが知能指数というようになります。IQの誕生です。

で、A君のIQは、(3÷6)×100=50 ということになります。


知能テストでもう一つ有力なのが、ウエックスラーによるWAISとWISC。言語性知能と動作性知能に分けて検査ができあがっています。

こうした知能は、性格とともに、遺伝によるところもあり、学習・経験によるところもあります。一卵性双生児と二卵性双生児を比較した研究から、遺伝的な要素と経験による要素とが幾分ちがうことがわかってきています.

より知的に優れた人間を育てようとする人々は、小さい子どもの頃から特殊な訓練を行っているようですが、はたして大人になってからもくろみは実現するものなのでしょうかね。

創造性(creativeness)というもうひとつの知的能力が目下注目されています。テキスト11章の3節を読んで勉強しておいてください。

2009/12/14・記

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