サイコロジスト101

旧J&PホットラインSIG101opMr.髭が運営。
健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

企業研修

2009-07-11 04:09:41 | Weblog
7月9日

午後1時15分から神戸市の某企業でメンタルヘルス研修をおこないました。

健康保険組合主催で、25歳と30歳になった従業員100名前後を対象とした研修事業です。

今年の2月11日に東大で開催された、職場のメンタルヘルスシンポジウムでお話したような内容。

約2時間半(途中休憩15分)と、少し短めの研修となりました。

自殺予防、うつ予防であることを強調したのですが、まだまだ若い受講生とて、実感としてどれだけ迫られたことか。

リラクセーションの実技はさすがに楽しそうに実施してもらえたようでした。

希望者には、簡易版のストレスドックへの記入を求めました。

この種の企業従業員固有のストレッサ、一般的なストレッサ、ストレス反応などを査定し、各個人に報告書を返却するというもの。

必要であれば、さらに焦点を絞った研修やカウンセリングを実施する予定です。

これからもっとも求められるこの種の研修。

健康心理士本来の仕事の場として位置づけてもよいのではないでしょうか。

2009/07/11記


Coke vs Pepsi

2009-07-08 08:47:15 | Weblog
コカコーラとペプシコーラ。

どっちも同じコーラという清涼飲料水なんだけど、飲み比べてみて違いがわかりますか?

というような命題を先週の金曜日、サントリーの永井R&D部長よりいただいた本学院生のAさん。

昨日(090707)の院の演習で、舌比べを行いました。

コカコーラにも日本用と米国用があるのでその2つと、ペプシ、それにもひとつ知らない飲料の4種を比べました。

結果、コカコーラ2種の違いはわからなかったけど、ペプシとの違い、もひとつ知らない変な飲料との違いは分かりました。

えらいもんです。

で、コカコーラの原料はいったいなんなんでしょうね。

先週金曜日の3/4年合同ゼミのおりにうかがった永井さんの話から、飲料という商品開発に心理学がいかに求められているかがつたわりました。

2009/07/08・記


今日の健康心理学(090707)

2009-07-07 21:19:47 | Weblog
ヘルス・コミュニケーションについてお話しました。

Health Communicationという語でgoogleなどで検索すると、web上で多くの情報が出回っています。

日本でも、ヘルスコミュニケーション学会とかいう学術組織が立ち上がり、近々第一回総会が開催されるとか。

栄養士さんや薬剤師さん、検査技師さんなどの医療スタッフが、患者さんや家族などと健康に関するコミュニケーションをよりよいものにするために学問として成立させた新領域です。

健康心理学のなかでも、これは重要なテーマです。

心の病や心の健康だけにとらわれるのではなく、各種の身体疾患や身体的健康についての相談をうけ、最適な支援につなぐことができるような働きが期待されています。

そういうわけで、今日は、健康に関する問題をかかえた人の相談を受ける、傾聴的コミュニケーションの実習を行いました。

2人以上のグループを作り、それぞれのグループ名をつけ、5分間にわたって傾聴の実習をおこないました。話しやすい雰囲気作り、態度、うなづき、あいづちなどをしたかな?

また、どのような話を聞いたかを、要領よくまとめて、人に報告できるかどうかも実習しましたね。

このような作業の積み重ねが、健康心理士がおこなう業務となるのです。

健康教育という集団を対象とした健康関連講義・ワークショップ作りは大切です。

個別におこなう健康カウンセリングが今日の実習の先にあるもの。

さらに、健康な人を対象とした、より健康になれるようにその人の行動習慣を修正することも大切。

卒業の年に、どれだけの人が健康心理士の試験をうけるのでしょうか。今から楽しみです。

ちなみに、2008年度は19名が受験し、全員無事合格しました。

今年(2009年度)は12月20日が試験日。

面接に備えて、どのような健康問題についても正しくはっきりと話す力をつけてほしいものです。

2009/7/7・記

この写真は、昨年7/4に沖縄で撮影した印象に残る晴天下の建物。
もう沖縄は梅雨明けかな。

フィリピン人看護師候補対象に研修

2009-07-07 01:54:02 | Weblog
フィリピンから来日し語学研修中のナース候補生のかたがたを対象として、ストレスマネジメント研修を実施しました。

56名の参加を得、明るく、そして楽しい研修となりました。

いつもそうなのですが、前向きな方を対象とした研修は、本当にこちらが元気をもらいます。

今日は英語での研修。フルに2時間をなんとか乗り切りました。

くたくたになりました。

講義だけでなく、体験学習を多くとりいれたので、居眠りする人は皆無。

簡単なストレスチェック、リラクセーション実技、アクティベーション実技などふんだんに体感で習得してもらいました。

それにもまして、笑いの要素。よく笑ってくれました。

脈拍をリラクセーション、アクティベーションの前後で測ってもらったのもよかったようです。

東京でも本日同様の研修が行われたとおもいます。

これで一息。

2009/07/06記

090706心理学概論5章2-2

2009-07-07 01:37:06 | Weblog
090706心理学概論5章2の続きです。

皮膚感覚についての図版です。

4種の皮膚に内在する受容体細胞にはそれぞれ役割があります。

痛み感覚は、自由神経終末が担っています。

その他、温、冷、蝕・振動などを感じる細胞がわかっています。

皮膚分節についての図版はわかりやすいですね。

脊髄の分節が皮膚の決まった領域の感覚を支配しているのには驚きですね。

痛みの抑制系についてはテキスト4節本文とコラムを読んで勉強しておいてください。

幻肢痛について話をする時間がありませんでした。コラム参照でよろしく。

では。来週は感情について勉強しましょう。

2009/07/06記




090706心理学概論5章2-1

2009-07-07 01:28:23 | Weblog
今日の心理学概論の授業では、まず錯覚体験の続きをしました。

そのあと、本来の5章の2として、五感の勉強でしたね。

視覚以外の感覚として、聴覚について少し時間を割きました。

音の聞こえるしくみは、教科書の該当箇所でも勉強してください。

大きな音量でヘッドフォンをつかって音楽とくにロックなど賑やかな楽曲を聴いた後は仮性難聴になっています。

その原理は耳小骨筋の過緊張と疲労。慢性化すると20dBくらい聞き取りが悪くなります。

言語の理解や楽曲の理解については余り時間を割けませんでしたが、言語中枢が左半球にあることだけは覚えておいてください。

ただし、プロの絶対音感をもっている音楽家では、楽曲理解は左半球でおこなっているというのも興味深いですね。

あとは味覚と嗅覚についての図版をつけました。

テキスト関連箇所をよく読んでおいてください。

基本味は、塩味、甘味、苦味、酸味の4種。これにうま味を入れて5味とします。

嗅覚の記憶が優れている点について、テキスト本文と図を参照しておいてください。

では。

2009/07/06記


テレビ出演の話

2009-07-04 22:06:04 | Weblog
テレビ朝日の「大人のソナタ」(日曜午後7時ー8時)に出演することになりました。

7月19日放送予定の、「恐怖の心理」のようなテーマです。

そのおかげで、今週は本当に忙しかった。

木曜日(7月2日)の午後0時、テレビクルーが3名大学に到着。

生理心理学実験室内のPCを使ってDVDを再生しながら、解説する様子を撮影。

東京都内の肝試しスポットというところを若手タレントが歩く様子をみながらの解説。

内容はまだいえませんが、怖い怖いとおもって真っ暗な山中を歩く人ってたいへん興味深いものでした。

サーモグラフィーの映像もあって、恐怖とは何かを考えるにはよい教材だとおもいます。

3時から会議があるのでこの日は3時間撮影。最後に屋上での撮影も。

翌金曜日(7月3日)の午前9時半には別のクルーが到着。

東京ドームシティ内に設置されているお化け屋敷内での人間の行動を観察する実験DVDを解説しました。

血圧、心拍数などをモニターしつつ、恐怖喚起スポットでの撮影像はまさに秀逸。

興味深い資料なので、少し詳しい分析もしたいとおもっています。

性差や文化による恐がり方の違いについても語りました。

昼から授業があるので12時半までの撮影は無事終了しました。

2年前のNHK解体新ショーでは人間はなぜ笑うのかを簡易寄席の観客の生理心理実験の資料から解説しましたが、今回は恐怖。

いずれも、私の興味の的「驚愕」の次にくる感情の話題。

放送が終わったら、詳しく解説したいとおもいます。

みなさん、ご視聴ください。

2009/07/04・山田冨美雄


090630健康心理学8章療養行動

2009-07-01 01:08:20 | Weblog
6月30日の健康心理学。

この日は私がタバコと縁を切って10年目の記念すべき日。

健康心理学を教える先生が、タバコを吸っていては話になりませんよね。

で、病気になった人が、病気を治すため、病気とつきあっていくための行動について学びました。

6つのカタカナ用語の解説という形式で話をさせてもらいました。

1 セルフケア行動

2 コンプライアンス 

3 アドヒアランス

4 セルフケア・セルフエフィカシー

5 インフォームド・コンセント

6 セカンド・オピニオン

みなさん、6つとも説明できるようになりましたか?

では。

来週は、健康心理士のするカウンセリングについて学びます。

2009/06/30:記