サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

健康心理学13:7-21QOL-1

2009-07-22 03:36:15 | Weblog
2009/7/21 

健康心理学も13回目。

やり残したテーマについて勉強しました。

これは4枚のスライド群のうちの1。

まず今日はQOLについて。

定義は覚えてください。

QOLをEBM(evidence based medicine)のアウトカム指標として使われることがあり、SF-36というのがメジャー。

5枚目のグラフ:私の仕事で、難病患者グループの評価をした例を示しました。
  引用:山田冨美雄・百々尚美 2004 難病患者の心の健康を支援するストレスマネジメント教育介入---地域での実践研究の概要---。ストレス科学, 2004, 18(4)177-186.

最後の6枚目からは、QOLの2つめの話で、地域介入のゴールとしてのQOLの話。

2009/07/21記




090720心理学概論7章動機づけ覚醒

2009-07-21 03:03:26 | Weblog
7月20日月曜日、海の日で休みのはずが、今年は授業がありました。

月曜日はなんだかんだと休みが多い日本なので、月曜日の日数が足りない。

なので、休みの月曜日を休みではないようにして授業するというわけです。

で、心理学概論の13回目の授業。やる気が起こるのかどうか、実は少々不安のまま教室に。

およそ80名の学生さんで熱気むんむん。

数名が遅れてきたとはいえ、素晴らしい学生だ!!まずそのやる気に乾杯したいところ。

テーマはまさに、やる気。動機づけと覚醒水準というテーマでした。

motivationということば。よく使われます。

経済分野では、インセンティブと言う言葉もほぼ同義でつかわれています。

デモ、概念が少し違う。

incentiveは誘因と訳され、心の内部ではなく外部から行動を駆り立てるものという概念。

賞金やもうけを餌に、やる気をおこして行動を駆り立てる仕掛けがインセンティブ。

インセンティブ・モーチベーションという言葉もあるのでさらにややこしいけど、一応内と外とで使い分けましょう。

スライド8枚のうち7章の中身は6枚。

動機づけの種類いろいろあります。こうした色々ある動機によって、私たち人間はそれぞれの動機に駆り立てられる色々な行動を駆り立てられています。

内発的動機づけが発見された、感覚遮断の実験はなかなか示唆に富みますね。

マズロウの動機の階層については何度も出てくる有名な概念なので覚えましょう。

欲求阻止の状況のうち、複数の動機間の葛藤はわかりやすい概念かとおもいます。

欲求不満行動いろいろあるのも知っておきたい心理学らしい知識。

さて、こうしたやる気=動機づけは、覚醒水準とどのような関係にあるのでしょうか。

ヤーキース・ドッドソンの法則は、中庸が適度な動機づけをうみ、成功パフォーマンスを高めることを示しています。

試験勉強をするみなさん、徹夜してがんばるのもいいけど、ほどよい覚醒水準の維持につとめてください。

では、来週は最後の授業。社会心理学を少しだけ学びましょう。

2009/07/21・記


タイムマネジメント/090719-2

2009-07-19 12:55:05 | Weblog
タイムマネジメントスキル10のうち5-10が紹介されているスライドです。

断る大切さや、ゴミ箱の活用など、大切な秘訣そのものです。

限られた時間内で、必ずしなくてはならないことがあったら、頼まれ事や優先順位の低い関心の少ない仕事はお断りすべきですね。

あるいは、先送りしたり、待って貰う。

まるで今の私の仕事の状態です。

今日しなくてはならない授業や会議などで時間がなくなっていきます。

〆切原稿を1週間、1月先延ばしなど、してはいけないこともしてしまいます。

ほんとに自分のためにこそ、タイムマネジメントは実行可能な計画とするために、時間をかけたいものです。ふー。

2009/7/19・記

p.s.
昨日も睡眠時間を割いて原稿作り。体力が持つ間はいいけど、夏休みを利用して先送り原稿なしにしたいものです;自戒を込めて;。

タイムマネジメント/090719-1

2009-07-19 12:46:57 | Weblog
今日は大学のオープンキャンパス。

私は、11時から体験授業をしました。

テーマはタイムマネジメント。

10の秘訣と題したものですが、私の持ちネタの一つ。

今回は受験生バージョンでお話しました。

ほんとは大学の授業「ストレスマネジメント」の中でやってもいいんですが、今回は触れるだけ。

勉強したい人があれば、部屋をノックしてください。

世間では小中学校も夏休みに入りました。

私たちが子どもの頃は、分厚い「夏の友」という冊子が配られ、絵日記帳やら、なんたらノートを8/31までに仕上げなくてはならない状況。

夏休みはたっぷり自分の時間が作れるので、こうした強制的な宿題・課題は大嫌い。

7月20日から数日で全部宿題を仕上げようとはちまき巻いてがんばった時期もありました。

いわば、夏休みをつかって、先生は生徒に、時間の有限性、時間の使い方を指導されていたのだと後になって分かった次第。

で、使ったスライドは12枚。前半6枚がここに添付されています。

10の秘訣のうち1-4が紹介されています。

今日の講義を聴いていない方もスライドみて、内容を想像してください。

2009/7/19・記



ゼミコンパ

2009-07-19 03:35:15 | Weblog
7月17日金曜日は4年次生の卒論テーマ発表会。

全員の発表を4ー5こまをつかってB401教室で開催しました。

就活やアルバイト、試験勉強などで忙しい中、この日のためにがんばって抄録集を作り、パワポイントでプレゼンする準備。

研究計画がなんとかできあがったばかりの状況なので、余りつっこめないのがつらいところ。

で、3年次生は最初からしまいまで発表を聞き、そして質問や意見を述べてくれました。

6時に終了。3年次生からの感想はなかなか前向き。

来年は私たちが先輩のようにできるよう頑張ります!という意見が印象に残りました。

7時すぎから上新庄で好例の夏コンパ。

院生も加わっての楽しい集いとなりました。

もちろん、好例の3年次生による「私はこんな研究をしたい」告白コーナーは盛り上がりました。

終わりまぎわの集合写真を撮っておひらきとなりました。

みんなちゃんと家に帰ったんだろうね・・・

2009/07/18:記

ストマネ090717-2

2009-07-17 18:34:02 | Weblog
二枚目のスライドです。

今日はDESCで自己主張。

携帯電話がかかってきて、断るという練習をしました。

うそをつかず、真摯に、社会的責任をまっとうする自己主張をたいせつにしましょう。

どうぞ。


2009/7/17・記

ストマネ090717-1

2009-07-17 18:30:52 | Weblog
ストマネ13回目は、ストレス緩衝要因の2回目。

自尊感情と、自己主張の大切さ。

DESCプログラムの勉強をしてもらいました。

このスライド1-9は、その前半。

自己主張のスキルを身につけて、不当な要求をうまく断ることができれば、人生バラ色。

ですかね。

2009/7/17・記

健康心理学090714ヘルスカウンセリング

2009-07-15 07:47:08 | Weblog
ヘルスカウンセリングの二回目の今日は、ロジャースの来談者中心療法の勉強。

私がかつて助手として学んだ山崎正先生は、戦後東京教育大学でロジャース流のカウンセリングを学んだ第一世代。

私たちに伝授する技法といえば、ひたすらクライエントの話に耳を傾けろということ。

非指示的療法と呼ばれるゆえんです。本人が気づくのをまって、それを支える。

そして、「感情の反射をしろ」の一言。

これで「共感」という言葉の意味を学びました。

で、健康心理学の場面で、健康を題材にして人とお話をするんですが、これが今学んでいるヘルスコミュニケーションとしてのカウンセリング(健康カウンセリング)では、完全な技法ではないようなのです。

授業中におみせした添付のスライドにも書き込みましたが、理想の自己と現実の自己とが完全に一致することがカウンセリングのゴールなんですが、健康心理学では問題が出る。

私なんか病気になってもかまわないという信念通りの不健康行動をとっている方もいわばよく似た状態です。

なんとか、理想の自己像を変えてあげなくてはならない。

もちろん、ロジャース流カウンセリングで時間をかけて自己像の変容を待つのも手ですが、心理学の手法を自在に利用して、説得的コミュニケーション、論理療法のように、指示的・教育的・啓発的・行動的な介入が用意されています。

来週はいよいよ最終段階。どのようにして健康のためのコミュニケーションを行い、人々に健康行動を自分の意志で開始・継続してもらうことができるかを学びましょう。

2009/07/14:記





院生の願い事

2009-07-14 21:21:36 | Weblog
七夕の日に、院生たちが書いた夢や願い事の短冊飾り。

奈良が首都になりますように・・・ま、夢で終わるでしょうが、大切です地域愛!

毎日笑顔でいれますように・・・・その気になれば可能です。ら抜きですね。

世界平和・・・・・・・・・・・・願いというより、具体の目標にしましょう。

はげませんように・・・・・・・・深刻な心配事ですね。

幸せになれますように・・・・・・今がいちばん幸せだったりして。

禁煙・・・・・・・・・・・・・・健康への試金石。まずは禁煙ですよ。

頭からっぽのほうが夢詰め込める・・・それ、空の思想だね。

パパがたくさんできますように・・おいおい。

学生生活最後のサマーバケーションを楽しみたい。海に行ってモテモテ・・・かってに遊びなさい。

彼女ができますように・・・・・・それ、切実だね。

本学大学院研究科発展祈願・・・・はいはい、ありがとう。

命有るまで何とか・・・・・・・・限りある人生を大切に!

どれが特選だ??

2009/07/14:記

心理学概論090713-4

2009-07-13 19:24:19 | Weblog
スライド19-24です。

前頭葉と右半球側頭葉が、顔の表情認知に関係しています。

右半球は左顔面を支配していますので、表情は左顔からあらわれます。

ここで、不安とうつについてテキストに掲載されているテストを実施しましたね。

感情の障害についてはゆっくり話すことができませんでしたが、来週お話しましょう。

来週月曜日は、海の日ですが授業はあります。

出席するように!!


2009/7/13:記


心理学概論090713-3

2009-07-13 19:20:20 | Weblog
スライド13-18です。

表情の中でも、人間関係づくりに大切なのは笑顔。

笑顔つくりのコツ教えましたね。

怒った顔して楽しい映画みても、ちっともおもしろくないでしょ。

喜劇は笑い顔でみましょう。

怖い映画は怖がってみましょう。

エックマンが作ったFACSは、表情作りのマニュアルです。

4節のムードが記憶や認知に影響する話は覚えておくように。

2009/7/13:記

心理学概論090713-2

2009-07-13 19:11:14 | Weblog
スライド7ー14です。

テキスト1節。感情の理論。

シャクターの理論を、吊り橋アンケート実験、アドレナリン注射映画評価実験の話わかりましたか?

生理的覚醒がおこったら、その原因を探って帰属先を決める認知過程を想定しましょう。

こうした生理的覚醒は、実は交感神経系の働き。

闘争-逃走反応ということばもキャノン先生、ホメオスタシスもキャノン先生でした。

感情の表出すなわち表情は、文化や新種に関係ない人間共通の要素があるようです。

2009/7/13:記

心理学概論090713-1

2009-07-13 19:06:40 | Weblog
今日の心理学概論は、感情。

喜怒哀楽という心のはたらきは、感情です。

心理学ではこれを4種類の表現で分類しています。

英語も同時に覚えておいてください。

全部で24枚のスライドを使いました。

1枚目のスライドは、起承転結の起。

北島康介のガッツポーズを見た子どもが、怒っていると感じました。

なぜなんだろうね。

感情がうまれる理論を学びましょう。

2009/7/13:記

七夕飾り

2009-07-12 20:40:38 | Weblog
フィリピンの看護師候補の方々を対象に研修した7月6日月曜日。

翌日が七夕というその日でした。

故郷を離れて2月め。

語学研修の勉強の最中、日本の伝統行事、七夕飾り作りをしておられました。

私の講演の中で、七夕の解説をおこないました。

一年に一度、織り姫と彦星とが、天の川を渡って逢瀬を楽しむというその昔話をしました。

一斉に、へーっというため息のようなものが。

そうか、故郷の家族や恋人と別れて一月が過ぎ、二月めのかかり。

ホームシックにかかるときです。

思いの丈を短冊に書き込んだ彼女たちの心の襞を感じた一時でした。

本学の学生さんたちも、この日、浴衣を着て七夕飾りをつくっていましたね。

科学万能の今の世でも、人の心は昔のまま。よい伝統は大切に引き継いでいきたいものですね。

ちなみに、大学院のゼミでも小さな七夕飾りを作りました。

希望や夢、望みや目標をときおり文字にして表しておくのはゴールセッティングとしてよろしいな。

2009/07/12・記



090710ストマネ:緩衝要因

2009-07-11 04:21:34 | Weblog
09年7月10日

ストレスマネジメントの授業は、いよいよ大詰めに入りました。

パート3、ストレス緩衝要因(1)タフネス性格、ストレス性格の話。

まず、LOCの検査。locus of control(統制の位置)をまずチェック。

LOCが高いと、あらゆることが自分のコントロール下にあり、LOCが低いと運や他者のコントロール下だという信念の強さ。

次にタイプA の検査。これは、心臓発作性格ともいわれる攻撃性、時間切迫、達成動機などをみるもので高いとタイプA 、低いとタイプBというもの。

これら2つの検査結果を自己採点したあと、講義。

まずスザンネ・コバサのタフネス性格。別名コバサの3Cを学んでもらいました。

コミットメント、コントロール、チャレンジの3つのCではじまる要素を3つとも持っているとタフネス性格といいます。

このうち、コントロールが、LOCときわめて類似の概念なので考察しましたね。

次に、タイプAとがん性格タイプCについて学びました。

タイプAはまさにストレスに満ちた性格。社会生活上は成功を収めるかもしれないけど、心臓発作でバタンというのは避けたい。

タイプCも、己を犠牲にして会社や家族、他者のために生きようとする健気で誰からも好かれる日本人好みの性格。感情を抑圧しているところはストレスに満ちた性格であり、がんに犯されやすいならこれも避けたい。

さて、これらタイプA、タイプCというストレス関連性格から脱却することこそ、ストレスマネジメントのための緩衝要因というお話でした。

今日、授業中に流した音楽は、ブルース。

授業中の音楽選びはなかなか面白いですね。ちなみに先週は、G線上のアリアはもちろん、剣の舞、1812年、津軽じょんがら節などを流しました。

2009/07/10記