サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

090710ストマネ:緩衝要因

2009-07-11 04:21:34 | Weblog
09年7月10日

ストレスマネジメントの授業は、いよいよ大詰めに入りました。

パート3、ストレス緩衝要因(1)タフネス性格、ストレス性格の話。

まず、LOCの検査。locus of control(統制の位置)をまずチェック。

LOCが高いと、あらゆることが自分のコントロール下にあり、LOCが低いと運や他者のコントロール下だという信念の強さ。

次にタイプA の検査。これは、心臓発作性格ともいわれる攻撃性、時間切迫、達成動機などをみるもので高いとタイプA 、低いとタイプBというもの。

これら2つの検査結果を自己採点したあと、講義。

まずスザンネ・コバサのタフネス性格。別名コバサの3Cを学んでもらいました。

コミットメント、コントロール、チャレンジの3つのCではじまる要素を3つとも持っているとタフネス性格といいます。

このうち、コントロールが、LOCときわめて類似の概念なので考察しましたね。

次に、タイプAとがん性格タイプCについて学びました。

タイプAはまさにストレスに満ちた性格。社会生活上は成功を収めるかもしれないけど、心臓発作でバタンというのは避けたい。

タイプCも、己を犠牲にして会社や家族、他者のために生きようとする健気で誰からも好かれる日本人好みの性格。感情を抑圧しているところはストレスに満ちた性格であり、がんに犯されやすいならこれも避けたい。

さて、これらタイプA、タイプCというストレス関連性格から脱却することこそ、ストレスマネジメントのための緩衝要因というお話でした。

今日、授業中に流した音楽は、ブルース。

授業中の音楽選びはなかなか面白いですね。ちなみに先週は、G線上のアリアはもちろん、剣の舞、1812年、津軽じょんがら節などを流しました。

2009/07/10記


企業研修

2009-07-11 04:09:41 | Weblog
7月9日

午後1時15分から神戸市の某企業でメンタルヘルス研修をおこないました。

健康保険組合主催で、25歳と30歳になった従業員100名前後を対象とした研修事業です。

今年の2月11日に東大で開催された、職場のメンタルヘルスシンポジウムでお話したような内容。

約2時間半(途中休憩15分)と、少し短めの研修となりました。

自殺予防、うつ予防であることを強調したのですが、まだまだ若い受講生とて、実感としてどれだけ迫られたことか。

リラクセーションの実技はさすがに楽しそうに実施してもらえたようでした。

希望者には、簡易版のストレスドックへの記入を求めました。

この種の企業従業員固有のストレッサ、一般的なストレッサ、ストレス反応などを査定し、各個人に報告書を返却するというもの。

必要であれば、さらに焦点を絞った研修やカウンセリングを実施する予定です。

これからもっとも求められるこの種の研修。

健康心理士本来の仕事の場として位置づけてもよいのではないでしょうか。

2009/07/11記