川瀬さんの釣り用アルミボートの改造を手伝った。
クラックが入った部分をちょっと直す程度かと思いきや、全長を短くするとのこと。
ようは、ダルマ落とし。
そもそもアルミ溶接、ほとんどやったことないのけど、きれいに切断されてもってきたのでやるしかなかった。
アルミ製ボートは腐食しないよう表面処理されている。
これをサンダーなどで除去する必要があるが裏面など削ることができない場所もあるので妥協して溶接開始。
溶接機を交流に切り替え、触ったことないスイッチを適当に調整。
アルミは母材が温まらないとなかなか溶けはじめない。
電流を上げぎみで、トライ。
後で本職さんに聞いたのだが、高すぎる電流でやっていたことが判明した。
点付けも時間かかる。
解け始めると、いっきなので、送りのスピードを上げる必要がある。
この感覚がステンレスとの大きな違いだと感じた。
とりきれない表面の不純物で黒いブツブツがわいてきてなんか自信なくなる。
すべてが終わってから、わからないことばかりだったのでアルミ溶接の先生に聞きに行った。
知らないことばかりで無知を実感したが、このボートのおかげで教わりにいくことができた。
●まず、いきなりこの手の中古アルミボート溶接は素人では困難
●溶接機の調整、よくわからんスイッチ類の調整がポイントでクリーニング幅とか理解してないと話にならない(事前に溶接機の説明書をよく読む)
●ごつい材料は酸素で余熱するとラク
●溶接棒には番手があるので材料にあったものを用意する(ステンレスの感覚よりやや太いものが扱いやすいらしい)
●タングステン電極棒は純タンの方が消耗は遅いが一般的なトリウム入りでも可能
●表面処理されていない新品材料は不純物が巻き込まないので黒いブツブツがでない。
先生に教わりながら溶接すると、今までがうそのように普通に溶接できた。
(溶接機もフル装備のすごいやつ)
アルミはやったことない人が(私も含めて)難しいと言っているだけで、
基本的にステンレスでtigができる人であれば、そんなにこわくないことがわかった。
それにしても先生の工場は夢の場所だ。ここなら1/1戦車も・・・