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自然治癒力を高める栄養素~脂質(脂肪・油)の摂取量と摂取比率

2011年05月23日 | 自然治癒力
[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(247)


自然治癒力は、脂質の総摂取量とともに、
飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の
摂取量の比率によって影響を受けます。

脂質の一日当たりの摂取量は、
総摂取カロリー量の「22%~28%」が最良です。
例えば、一日当たりの摂取カロリーが2,000kcalで
脂質摂取比率が平均値の25%とすると、
脂質の摂取カロリー数は約500kcalで、その量は約55gとなります。

脂質総摂取量の内に占める飽和脂肪酸、
一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の摂取kcal比率は、
「飽和脂肪酸15~25%」「一価不飽和脂肪酸60~70%」
「多価不飽和脂肪酸15~25%」が最良の食生活です。

さらに、「多価不飽和脂肪酸」のオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の
人体に対する作用は正反対ですが、自然治癒力を高めるためには
両方の作用が必要ですから、その摂取比率は「1対1」が最良です。

ところが現代の食生活の洋風化の影響を受けて、
オメガ6とオメガ3の摂取比率は概算10対3と推定しています。
オメガ3が極端に不足しており、オメガ6に偏っている原因は、
獣肉類、鶏肉の摂取過剰です。
反対に、イワシやサバ、サケなどを食べる回数が少ないからです。
不足だからと、魚油のサプリメントで補うことは避けてください。
その理由は、酸化作用が早く、
原料の魚の汚染が深刻であり安全性に問題があるからです。

さらに問題があるのは、養殖魚です。
魚は藻類やプランクトン類を食べることによって、
オメガ3の前駆物質を吸収しています。
ところが養殖魚のエサにはそれらの前駆物質が含まれておらず、
天然魚でないとオメガ3脂肪酸を摂取することができません。

天然の魚油に含まれているDHA(オメガ3脂肪酸の前駆物質)は、
脳の細胞膜を構成する基本的な原料であり、この物質が不足すると、
認知症のアルツハイマー病などの変性疾患を発症する原因になります。

但し、魚介類はダイオキシン類の汚染の危険性がありますので、
本ブログ(177) 「食の安全対策」~ 「魚介類」~安心な魚の見分け方
及び(178)「安全に食べる知恵」(1)(魚介類)を参照してください。


★「1日当たりの最良の脂肪酸摂取の食品例」
 ◎:鶏卵1個  ◎和牛もも赤肉(50g )  
 ◎サバ1切れ(80g)  ◎納豆1パック(40g)
◎オリーブ油(エキストラバージン)大さじ2杯

★上記食品例は「自然流ダイエット教室」の
「1日摂取カロリー2,000kcal」の場合の
「脂質摂取指導の基本食品例」です。
・「脂質総量約50g」・「摂取総カロリー比約25%」
・「飽和脂肪酸22%」「一価不飽和脂肪酸61%」「多価不飽和脂肪酸約17%」
・1日当たりの摂取カロリー量によって「食品と量」をアレンジ。

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