たまには、出かけるかあちゃん
用事が済んだところで、お昼になった
食べるところはどこも混んでいる
普通は、自分で量が調整できる回転寿司に入るのだが
いつもの店まで、お腹がもたないので、
ええい、ままよ! と、餃子の店に入った
そこで、油そばというメニュー発見
以前、クマさんが
「おいしかったんだよ」と買ってきたことがあったので
思わず頼んだら
麺の太さが、3倍くらいある油そば登場
しかも、大盛りでもないのに、すんげえ量
こんなはずじゃあ……
参ったなとは思ったけど、座った場所がカウンターだし
すぐ目の前で、料理人さんが話しかけてくるしで
気の弱いかあちゃん、なんとか平らげてしまった
当然、食べ過ぎ
重たい胃を持て余しながら、帰りの電車に乗った
ほどなくして、左側に若い女性が二人座った
おにゃ、これは? かの有名な香水?
だけど、ちとつけすぎじゃあないの?
楽しくおしゃべりしている二人の横で、
かあちゃん、気分悪くなってきた
と、空いていた右の席に、これまた若い女性が座った
おにゃ、これまた、ココナツの香りが強烈
かあちゃん、二種類の香りのはざまで、くらくらしてきた
と、ココナツの女性が次の駅で降り、代わりに60代くらいの女性が座った
座った途端に、その女性、かあちゃんをぎろっと睨んで
たまたま空いていたその隣の席にさっと移った
どうやら、ココナツの残り香をかあちゃんのと勘違いしたらしい
おまけに左から漂ってくるあの香水
その女性の席まで届くようで、時折こちらを見ては何か言いたそう
ちがうんだってば!
私も席を代わりたかったけど、チャンスを逃がし、その頃は満席
立ったら意識を失いそうだったので(?)
口呼吸でチャンスを待ったけど
結局、誤解は解けず仕舞いだった
ついてね~や
うるせ~や
ナナは、今日も無銭飲食?