ブラジルとブラジルのマーケティングあれこれ

ブラジルで日々おこることをマーケッターの目で解説するページ。広告業界の情報も。筆者はブラジル在住29年目。

サッカーの試合観戦と食品

2013-06-20 14:38:23 | マーケティング
昨日は仕事をサボってコンフェデ杯のブラジル×メキシコと日本×イタリアの二試合を連続して見てしまった。バイアのサルバドールではコンフェデ杯のある日(今日)は祝日扱いになるそうだが、サンパウロは通常どおり。もちろん本番のW杯のときは休みになるけど。
 
ネイマールのゴールとアシストは気持ちよかったけど、日本は残念で仕方がない。バーに2回あたって入らなかったときは、絶望した。いっしょに見ていた仕事の仲間のブラジル人はみんな日本を応援してくれたのが嬉しかったけど。
 
さてサッカー鑑賞につきものなのが僕らだったらビール。休みの日のブラジル戦なんかは、始まる前にシュラスコで腹ごしらえをして、それからみんなでテレビの前に座って観戦というのがパターン。
 
ビールと言えば、シェア3位のスキンカロルを買収したキリンにとっては、はじめてのW杯、しかもブラジル開催だ。まだキリンブランドのビールはだしていないけど、社名はブラジル・キリンに変更しているから、何らかのアクションを見せてもらいたいものだ。
 
Nielsen Sportによるみんなが観戦中に何を口にしているかという調査が、今日のFolhaに出ていた(サイトでは見れない)。飲み物がビールを飲む男性が半数近くいて、女性の場合は半数が清涼飲料水を飲んでいる。ポップコーンとビール、あるいは清涼飲料水というのが黄金のパターンになっている。実際そんな感じ。ポップコーンはなんかテレビを見るときのクセになっているようで、映画の時もうちの女房は口にしている。
 
また記事によると被調査者の63.2%が何らかのものを食べたり、飲んだりしているとのこと。2010年の南アのW杯のときは、ビールの消費量が15%、清涼飲料水が10%、チョコレートが13%増えたとか。
 
こういうのは食品だけでなく、テレビを中心に家電でもおこり、それを狙った広告出稿も増えるので、やっぱり経済への波及効果は大きい。広告の内容はサッカーをモチーフにしたものばかりになりなるのだが、各代理店のクリエイターが莫大な予算を使ってクリエーションするので、あまり飽きない。このあたりはサッカーが文化の基調にあるブラジルらしいところだ。
 
Folha de S.Paulo 2013年6月20日付の記事から作成


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