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ブラジルとブラジルのマーケティングあれこれ

ブラジルで日々おこることをマーケッターの目で解説するページ。広告業界の情報も。筆者はブラジル在住29年目。

ポンテプロンタ広告ブログ

ブラジル、サンパウロで活動する広告会社のブログです。展示会、イベント、マテリアル製作、調査・マーケティング・コンサルティングの分野で、主に日本の企業、政府関係機関の業務のお手伝いをしています。日本語とポルトガル語のバイリンガルでアテンドいたします。 www.pontepronta.com.br

ブラジルへの留学生が急増

2010-08-10 06:39:37 | 経済
外国からブラジルに来る留学生が急増しているという。
連邦警察の数字によると、2006年の934人から2009年の2278人に倍以上の増加だ。今年はもっと増えているだろう。

Folha(2010. 08. 09)の記事にはFGVの例がでていた。FGVはブラジルでもっとも有名な経営・経済大学で、授業料も高いので慶応や早稲田のビジネススクールだけが独立したものというイメージかもしれない。同校は世界の28のビジネススクールとパートナーシップを結んでいて、それらの学校からマスターコースの学生を受け入れるプログラムをもっているという。そのプログラムでは留学生は最低半期の授業を受けることになる。USP(サンパウロ州立大学)、マッケンジーなども同様のコースがあるという。

これまでの流れでいうブラジルの学生は外国で勉強することが夢で、調べてみると2009年に米国だけで8767人が留学している。僕の知り合いでも、子供を外国に留学させている人が少なからずいる。それらの留学生の少なくない数が、現地に残り就職してきた。ウォール・ストリートの金融マンにはブラジル人エリートも多い。

その逆の流れがおきてきているということ。記事によるとブラジルを「チャンスの国」と見る学生もあり、仕事探しも眼中にあるようだ。たしかにポルトガル語をマスターして(修士課程をするんだから覚えるだろう)、専門ができれば、レアル高ということもあり、ブラジルのサラリーは魅力的なものになる可能性はある。

FGVのプログラムの歓迎合宿はパラチだったようで、ヨットで楽しそうに遊んでいる写真がでている。やっぱりエリートはエリートらしい。

一休みの工業生産

2010-08-05 02:45:02 | 経済
消費熱、各分野での売上拡大の裏で、工業生産にブレーキがかかっている。IBGEによると7月の工業生産は季節変動を加味して、前月比で1.0%の減産だという。もっとも前年比で見ると11.1%の増加。生産財(機械、設備)では2.1%の減産。

連邦政府は景気の極端な加熱によるインフレ率上昇を避けるために、公定歩合を段階的に引き上げたが、それの効果がでてきている。それでも住宅融資、一般の貸出はふくらんでいるので、消費は止まりそうにない。なんでもクレジットで10回払い、20回払いにして買ってしまうのである。正規雇用で安定し、またもともと雇用の流動性が高いところに好景気で再就職が簡単になってきているので、借金なんてこわくないと強気だ。

でもこれって住宅に限っていえば、サブプライムじゃないのと思ってしまう。証券化という意味はよくわからないのだけど、バブルの様相を呈している住宅ローンが焦げ付いたらどうなるのだろうか? ちょっと恐ろしくもなる。意外と舵取りをうまくやって、一通りモノが国民に行き届くまでもつのかもしれないけど。

為替の面でいうとこのレアル高は輸出を減らし、輸入が増えて貿易赤字の傾向がはっきりしてきた。以前は輸入規制で国内の工業はある程度保護されてきた(それゆえに遅れた)のだが、今回はダメージが大きいだろう。生産国から消費国へとシフトするほど、まだブラジルは国内資本の蓄積ができていないように思えるのだが。

いずれにせよ中国は元の切り上げと、賃金上昇の問題で行き詰まる。そのとき資源、食料を中心に中国向け輸出を急増させているブラジルがどうなるかだ。内需だけで成長を維持できるのだろうか?

成熟を待っていられない

2010-08-03 01:40:50 | 経済
7月の新車販売台数は30万2427台になり、前年同月比で6%増加となった。まぁ好景気と高い消費者の購買意欲、クレジットの拡大の結果なのだけど、とにかく車が欲しい人がたくさんいる。無限に市場があるような錯覚もおきる。止まっていたトヨタの第二工場の建設も再開されている。

この車ブーム、ステイタスとしての購買意欲もあるけど、とにかく公共交通の悪さが根底にある。地下鉄はサンパウロでは、4本しかなく(サンパウロ大都市圏の人口は1800万人を超える)、郊外に行く鉄道も6本しかない。あとはバスで移動するしかない。

僕が来た20年前は東京などと比べたら渋滞もひどくなく、またラッシュ時の地下鉄の混雑も「こんなのは軽い」と感じるものだったけど、最近は両方共東京並だ。立体交差が少ないので、むしろ東京の方が車はスムーズに動くように感じる。

そんな中、移動の自由、快適さを得ようとすれば自家用車を使うしかない。実際、中流以上は車通勤が当たり前で会社も肩書きによっては、駐車場を社員に用意する。だからお金が貯まったり、雇用が安定して借金ができるようになると、まず最初に車を買おうと当然の行動を見せる。それでますます渋滞がひどくなる。バスを使っている人も同じ被害にあう。

州政府は郊外にでる幹線道路をつながく環状道路を建設中で、それで市内に入ってくるトラックをシャットアウトして改善しようとするが、とても追いつかない。

国としてもそうだけど、サンパウロは都市としてまだまだ成熟していなくて発展段階だ。マンハッタン、東京では所得に関係なく地下鉄、電車通勤が当たり前。それは車通勤という便利さを得るためのコストが高いからだということはいうまでもない。また代替手段がある。サンパウロがそこまで成熟するには、やはりまだまだ時間がかかるだろう。

誰も「成熟」を悠長に待ってはいられないので、快適さと便利さを求めてブラジル人は自分で解決しようとするだろう。つまり郊外型の住宅地の増加と在宅ワークの増加だと思う。また、地方都市がますます発展するだろう。トヨタも新工場の建設地もサンパウロから2時間ぐらいのところで、地方都市として一応の形が整っているが、住環境についてはサンパウロより遥かにいい。

地方への分散がキーワードで、国土の広いブラジルはこの点が強い。

日本がブラジルの企業の社債を買っている

2010-07-29 03:42:53 | 経済


知らなかったけど、日本がブラジルの民間企業の社債の引受先として突出している。全体の約半分ではないか。さらに昨年から5倍にも増えている。

まぁ全然利子のつかない日本の銀行においておくより、年間6~11%払う、ブラジルの企業に投資した方がいいのだろうね。

やたらブラジルの銀行が日本に店を開けるので、出稼ぎの送金を扱うのが目的灯っていたけど(これも大きいが)、こういうのもあるんだね。

そういえば先週、BNDESの総裁が日本へ行って、海外投融資情報財団というのと提携したことも、この数字の元の記事(Foleha de S.Paulo 2010.07. 28)にでていた。